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「パイ隠してチン隠さず」にたくさんの方々にご来場頂きました。本当にありがとうございました。僭越ながら、様子を傍で拝見させてもらっていると、たくさんの印象的な場面に遭遇できましたので筆をとらせて頂きます。お時間ある際に斜め読みを..//

耳先の感覚がなくなるほど冷え始めた冬の朝。

「いよいよ師走ですねぇ・・」

こんな声があちらこちらから聞こえ始めた12月第三週の土曜日。
舞台は中央区大名1丁目。
2020年最後の個展が始まりました。

主役はBANBUくん。
Planet Tokyoのクルーでもある多彩なアーティスト。
若干23さい。(4って言ってた気もするw)

夜遅くまで、
設営にも準備にも構想にも手を抜かないBANBUくん。
ニンニク入りの餃子で心を武装して。

そんな方によるソロ・エキシビジョンの開幕。

12月19日土曜日11:30分。
喫茶開店→個展開始。

以前からBANBUくんのコアなファンなんだろうなぁという人々が小躍りしながら作家と談笑していたりするその場面は映画の一コマみたいで。

ニューヨーク留学時の仲間達?
イッコーさんのようなテンションで再開を喜びあっていたり。

今日の今日まで彼の存在すら知らなかった、
なんなら個展だって初めてという学生さんがたった数分の間にアートの魅力にのみ込まれていたり。そっと差し出されたビート板があるから安心して岸まで泳ぎ切ったみたい。

同じ「アート」のフィールドでサバイブするイラストレーターさんや映像クリエイターさんや同世代のミュージシャンといった面々が、お互いを認め合い、また困難なフェーズに入った2020年の師走を生き抜いていることを称え合い、鼓舞しあいながら、真面目な内容をふざけながら雑談したり、ふざけたコンテンツをさもシリアスな内容であるかのようにチャットしていたりするシーンに遭遇できたり。

そしてやはりというか。
際立っていたのは、
BANBUというアーティストのもつ雰囲気や香りたつポテンシャル。人間味。個性。隠し切れていないチャーミングさ。お会いしてたった何時間かでごく自然と、

「あ・・HEROだ・・このひと。」

というように思わせてもらって。
なんか嬉しかったなぁ。
心の根っこはあったかくなったから。

松本大洋さんの「ピンポン」の主人公であるペコとその姿がかぶってしまい。
BANBUくんの在廊期間の間は四六時中、スーパーカーの「YUMEGIWA LAST BOY」がガン鳴りしていて困ったくらいで。

「この星の一等賞になりたいの、俺はっ!」

本当に。
誰に遠慮することなく、
好きに大暴れしてテッペン獲って欲しいなぁ。

「あいつはもう、ずっと長いこと俺を待っている・・・。ずっと長いこと、俺を信じている・・・。気づいていたけど、知らんフリをしていたよ、オイラ。ビビって必死に耳塞いでたさ。俺は・・・・・」

https://youtu.be/pK-4217yNQo

BANBUくんの在廊日ははねてしまいましたが、
彼がその翼をもぎながら丁寧に編んだやさしくあたたかなニットのような作品たちが、
呼吸をしながら喫茶の片隅でみなさんのご来場をもうしばらく待っています。

会期は27日の日曜まで。
ちっともチープなんかではないSundayまで。
このパレードは続くので。
夢際の時間。
一緒に楽しみましょう。

「愛してるぜ、ペコ。」

10 COFFEE BREWERS


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