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Flowers are blooming for 24 hours.

【お礼にかえて】


2021年9月4日から12日までの8日間。

10 COFFEE BREWERS大分店にてBANBU( @banbu.daishi )とKUREINO( @kureino )による展示『Flowers are blooming for 24 hours 』が無事に閉幕しました。

たくさんの方にご来場頂きましたこと、
心よりお礼申し上げます。

COVID-19のパンデミックが世界の表情を一変させ、経済的、社会的構造の脆弱性を浮き彫りにした「いま」このタイミングで開かれた「ふたり展」。

これまで、現代アートシーンにそれぞれの手法でポジティブな波紋をたて続けてきた両者の目に映る「いま」の世界は果たしてどのような様なのか。


「愛とは?」
「人間とは?」
「幸せへのアプローチとは?」

そして・・

「生きるとは?」


今回の二人展は、
こうした私たち人間誰しもがもつ、決して拭えない種の根源的な問いを喚起するとともに、withコロナ世界への示唆に富んだ力強いメッセージを広く世間に提起する機会となりました。

「I shut my eyes in order to see.」

フェイクニュースやバランスを欠き性悪説のみに寄りかかったたくさんのツイートが私達が暮らすこの世界を壊そうとしています。

誤情報や信憑性に欠ける多すぎる「ニュース」に、少しずつ蝕まれていることにさえ気付けていません。

私のこの意見は悲観的すぎるでしょうか?


立ち止まること。時には勇気をもって逃げること。壊すことを厭わずにリビルドすること。基本的にはいま既に手にしている富を分配することに心をつかうこと。話すことよりも聞くことの方が大切だからこそ、幾度となく進化が繰り返されても口は一つ、耳は二つであり続けているという事実に気付くこと。

「真実」に対して目を曇らせてしまうことがないように、
二人が言うように時には見るために目を閉じるという行為が必要なのかもしれません。

生きていれば、

眠れない夜もあります。
報われない事もあります。
悔しさで体の震えが止まらない日だってあります。
生まれてきたタイミングすら恨むこともだってある。

少なくとも僕はそうでした。
これまでも。
きっとこれからも。

でもひょっとしたら、
真っ直ぐ歩かなくても、
後ろであっても斜め方向であってもいいから足を動かすことをやめなければ、
その先に私たち一人一人にとっての「居場所」というものはあるのかもしれません。

KUREINOとBANBUが、
暗い洞窟の中を照らすトーチのように優しく差し出してくれた数々の作品に、
救われたのはきっと私だけではないはずです。

二人に出会えてよかった。

無邪気にハグの一つもしながら感謝を伝えられたら本当は良いのですが。

また落ち着いたら・・邪魔の入らない無人島にでも三人で渡って朝まで呑みましょう。

ありがとう。
またきっといつか。

10 COFFEE BREWERS 川平大介


 

▷個展ログ

■開催日程:9月4日(土)~9月12日(日)
■営業時間:11:30~21:30 月曜日定休
■開催場所:10 COFFEE BREWERS
〒870-0035 大分県大分市中央町3丁目6−13 ロキシービル 2F

▷KUREINO

独特な世界観を軸に持ちながらも、表現の幅も広く様々なイラストを手掛ける。 Chillで気持ち良い音楽をテーマにラジオ配信、トラックリリース、空間プロデュースを行うライフスタイルレーベル“Chilly Source”のアートワークを担当。また、流派 BEST RAPPER AWARDS 2017にて第一位に輝いた唾奇をはじめとする、現代のシーンを担うアーティストたちのCDジャケットなどを手掛けるなど、精力的に活動を行っている。

▷BANBU

東京を中心に活動する、アーティストコレクティブ「PLANET TOKYO」の一員。国内のアート専門学校を卒業後、カナダ、ニューヨークへの留学を経て2019年帰国。その後東京を中心に活動を始め、絵画だけでなくMVの背景美術やジャケット製作、アパレル展開、など多方面に活動している。三つ目の青いキャラクターモチーフを反復し使用するカラフルでキャッチーなグラフィックで、現代の多様性を訴える。

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