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緑のパワーで心も体もリフレッシュ〜ジェノヴァ名物バジルのパスタ

新緑の季節、ベランダのハーブたちも元気に育っています。
中でも鮮やかな緑のバジルは日々の食卓に欠かせません。
摘みたてのバジルでペーストを作ってみませんか。
材料も作り方もとってもシンプル。
爽やかな香りで心も体もリフレッシュして、
#STAYHOME の時間を元気に過ごしましょう。

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#バジルペーストはジェノヴァ人のソウルフード

バジルペーストとはニンニク、松の実、オリーブオイル、塩胡椒をすり潰したもの。バジルの本場リグーリア州ジェノヴァ名物ゆえ、ジェノヴェーゼとも呼ばれます。(イタリアではバジリコといいますが、ここでは分かり
やすく日本でよく知られているバジルという呼び方にしておきます。)
イタリアでは単にペスト=pestoというと、このバジルペーストのこと
を指すようです。

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画像2アレッサンドロのジェノヴェーゼ

画像3ひよこ豆で作るファリナータ


イタリアの友人、カメラマンのアレッサンドロはジェノヴァ出身。
バッサーノ・デル・グラッパの家に遊びに行くと、いつもはりきってシェフさながらに料理を披露してくれるのですが、妻のアルベルタによれば、
実はアレッサンドロが料理をするのは私たちが行った時だけ、
普段はな〜んにもしないのだとか。
アレッサンドロに限らず、私たち日本人が思う以上に、イタリア人男性の
ほとんどは家事をしないのです。
それはともかく、彼が作るバジルのパスタやファリナータ(ひよこ豆の粉で作るクレープのようなもの)は、さすがジェノヴァ人のソウルフードだけあって、とびきりの味なのです。

手作りのバジルペーストは極上の味

イタリア食材店やデパートの食品売り場などで、手軽に瓶詰めの
バジルペーストを手に入れることもできますが、手作りのペーストは
それとは全く別物といっていいほど、味は格段の違いがあります。
ベランダで栽培した摘みたてのバジルであればなおさらです。
材料も作り方もいたってシンプルで、病みつきになること
間違いなしのペーストを作ってみましょう。

手軽にフードプロセッサで作ることもできますが、他の生ハーブ同様、
バジルの葉は金気を嫌うので、できるだけ包丁など金属の刃物を使わずに、すり鉢ですり潰す方が、香り良く、色もずっときれいに仕上がります。
ひと手間惜しまず作れば、その努力は必ず報われます。
またパルミジャーノチーズはすり潰しの段階ではなく、後でパスタと和えるときに加えます。その方がさらに色鮮やかで、また保存もきくからです。
出来たてが一番おいしいバジルペーストですが、バジルの葉を収穫した時や
特売でゲットした時などに多めに作りおきするのが常。
ペーストを瓶に入れ、表面を空気に触れさせないようオリーブオイルを少し注いでカバーします。瓶詰めは冷蔵庫で、さらに長期保存するときは
プラスティック容器に小分けして冷凍しておきます。

鮮やかなグリーンのペーストは味も香りも爽やか。
そのままパスタと和えれば、目も覚めるようなおいしさです。
暑い日にはちょっと細めのフェデリーニなどで冷たいパスタに。
トマトやモッツァレラチーズと合わせたり、ニョッキのソースにしたり、
そのままカリッと焼いたパンに塗ってブルスケッタに、マスタードと混ぜて肉料理に、とバリエーションも楽しめます。

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#バジルペーストのパスタ

材料(4〜5人分目安の量)/バジルの葉20〜30枚、ニンニク1〜2片、
松の実大さじ1、オリーブオイル20cc、塩胡椒。
(食べる時に)パルミジャーノチーズ適宜。
*パスタは細めのスパゲッティーニやフェディリーニ、フジッリ、
オレキエッテなど好みで。

①バジルの葉をきれいに洗い、ふきんにとって水気を取ります。
②すり鉢に適当に手でちぎったバジルの葉、粗く刻んだニンニク、松の実を入れ潰していきます。ざっと潰したらオリーブオイルを少しずつ加え、
なめらかなペースト状になるまでさらにすり潰します。
バジルの葉の水分にもよるので、オリーブオイルは調節しながら。
最後に塩、胡椒で味つけ。
*食べる時、パルミジャーノチーズの塩味が加わるので塩味は控えめに。
③大きめのボウルにバジルペースト、パルミジャーノチーズを適宜
すりおろして用意しておきます。
茹で上がったパスタの湯をよく切ってボウルに入れ、手早く
混ぜ合わせます。好みでオリーブオイルを追加して和えます。
*冷製パスタの場合は茹で上げたパスタをさっと流水で洗うようにしてから混ぜ合わせます。トマトやモッツァレラチーズ、アヴォカドなど合わせても美味。

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DSCF0536 のコピーシンプルなバジルペーストのスパゲッティーニ

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画像13トマトやアヴォカドを加えて冷製パスタに



デザイナー、美術家、料理家。イタリアはヴェネツィアに通い、東京においても小さなエネルギーで豊かに暮らす都市型スローライフ「ヴェネツィア的生活」を実践しています。ヴェネツィアのマンマから学んだ家庭料理と暮らしの極意を伝えます。