見出し画像

「衛星データ」×「〇〇」を考えると、天地人コンパスのさらなる可能性が見えてきた

天地人は、衛星データを使った土地評価コンサルを行っているJAXA認定ベンチャーです。
天地人に所属する学生インターンが、これは面白いと思った宇宙のトピックスを、定期的にお届けします。

天地人の学生インターンの鈴木です。
今回は、「天地人コンパス」について、世の中の動向を絡めながらご紹介します。
天地人コンパスは、天地人が独自に開発した土地評価サービスです。地球観測衛星のビッグデータをはじめとする様々なデータをもとに、各種データの取得・解析・可視化を総合的に行うことができます。

「天地人コンパス」は、現在の世の中のトレンドとリンクする部分があります。この記事では、世の中のトレンドと天地人の「天地人コンパス」がどうリンクしているのかを解説します。

天地人コンパスとは

天地人コンパスは、地球観測衛星のビッグデータ(宇宙ビッグデータ)をはじめとする様々なデータをもとに、解析、可視化、データ提供を総合的に行う土地評価サービスです。農業生産から都市開発まで、様々な目的に合わせてカスタマイズすることが可能となっており、ビジネスにおいて最適な土地を宇宙から見つけることができます。

天地人コンパスを使うと、降水量などの気象情報や、3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度なども世界中のあらゆる場所で取得可能です。また、天地人コンパスでは、お客さまが元々お持ちの地上データや、実績データなどを重ね合わせて、複合的に分析することもできます。

「衛星データ」に付加価値を

天地人コンパスは「衛星データ」を使って、様々な課題に取り組んでいます。天地人コンパスは、「衛星データ」に何かを掛け合わせることで、さまざまな化学反応を産んできました。例えば、「衛星データ」×「漏水」。「天地人コンパス 宇宙水道局」では、地球観測衛星が観測したデータ(宇宙ビッグデータ)と、水道事業者が保有する水道管路情報や漏水履歴、オープンデータなどの様々な情報を組み合わせて、AI(機械学習)で解析することで、約100m四方の地区ごとに漏水リスクを評価し、確認・管理できます。

天地人コンパスは、衛星データに付加価値をつけて提供しているサービスです。
世の中には、「高」付加価値された商品はよく見かけると思います。高付加価値は、デザイン性や、高機能化、新機能追加などにより、利用者にとってのモノやサービスの価値を高めることです。一方、天地人コンパスは、「他」付加価値のあるサービスです。「衛星データ」に、ほかの知見やデータを掛け合わせることにより、社会課題を独自の発想で解決しています。これに当てはまる商品は、天地人コンパス以外に、どんな商品が存在するのでしょうか。ひとつ、僕自身が面白いと感じた例を紹介します。

「うどん」×「食育」

突然ですが、「さぬきうどん英才教育キット」をご存知でしょうか?

ふとした時に食べたくなるうどん。
さぬきうどん英才教育キットは、うどんを「知る」「作る」「感じる(表現する)」ことができます。
食への興味や学ぶことの楽しさを、「うどん」×「食育」を組み合わせることによって、子どもだけでなく大人も感じることができる商品です。

さぬきうどん英才教育キットは、香川県三豊市で設立された瀬戸内うどんカンパニーによって販売されています。
この商品には、麺の素材である「小麦粉」や、だしの素材となる「いりこ」、麺を延ばす麺棒などが入っています。同封されている「さぬきうどんワークブック」には材料についての詳しい説明が記載されており、さぬきうどんの歴史なども一緒に学ぶことができます。子どもにわかりやすい説明になっていることはもちろん、大人にとっても勉強になるキットです。

「うどん」に「食育」を掛け合わせることにより、さぬきうどんという「食文化」に対する興味や関心が深まり、キットに取り組んだ人の食に対する知見が豊かになります。このキットがなければ、さぬきうどんの食文化とは接点がなかったかもしれないさまざまな人が、さぬきうどんの食文化に触れる機会が増えるので、その土地に根付く文化や歴史、サービスにも、新たな可能性が生まれると思います。

今後の「衛星データ」×「〇〇」の可能性

先程紹介した漏水事業「天地人コンパス 宇宙水道局」では、「衛星データ×地上データ」で新たな課題を解決することができましたが、衛星データにはほかにもさまざまな可能性が眠っていると考えています。

私は、農学部の学生で、さまざまな野菜の様々な品種を一年中栽培しています。例えば、ある品種のエダマメの種を、6月と8月に播きます。するとその味は、6月播種したものは苦いですが、8月播種したものは風味豊かで、甘いものが出来上がります。
つまり、日中の気温が同じで夜の気温が違う時期に栽培すると、風味や甘さが大きく変わり、別の野菜にすら感じることができます。栽培が上手な農家さんは、「匠の技」で美味しい野菜を作っていますが、エダマメのように「地上データ」×「品種データ」の紐づけ方がうまいと私は考えます。この美味しい野菜の栽培に、天地人コンパスの「衛星データ」をかけ合わせることで、世の中にインパクトを与える美味しい野菜を作ることができ、さまざまな課題解決ができるのではないかと考えます。

天地人コンパスは、宇宙から得られるデータの多さや、それらのデータを組み合わせることで今まで気付かなかった新しい課題を解決する方法の発見、新たなビジネスチャンスの可能性などを探ることができると思います。

天地人コンパスでは、「衛星データ」×「〇〇」をデータそのままではなく地図上で閲覧できるので、専門知識がなくても、視覚的に直感で衛星データを活用いただけます。

天地人へのご質問・記事に関するご感想・記事の内容のリクエスト等ございましたら、info@tenchijin.co.jp までお気軽にお問い合わせください。