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【DFBポカール準々決勝】ザールブリュッケン 2-1 グラードバッハ

■ 2024年3月12日(火) 20:30キックオフ
■ Ludwigsparkstadion (Saarbrücken)

大雨かなんかで延期になったDFBポカール準々決勝。水曜日の未明4時半キックオフだったがさすがに起きられず(むしろその日は寝過ごした)、結局木曜日の夜にDAZNで見たが、その前に結果を知ってしまっていた。

週央の試合ということでメンバーは一部ターンオーバー、板倉、フリードリヒ、ハック、ライツが先発し、3バックでのスタートとなった。


布陣

ニコラス
エルヴェディ 板倉 フリードリヒ
オノラ ヴァイグル ネッツ
ライツ ノイハウス
ジーバチュ ハック

前半

激しい雨のなかでのキックオフになった。試合が動いたのは早くも8分、オノラがノイハウスからのパスを受けて裏に抜け出し、深いところからエリア内にマイナスを折り返すと、走りこんだハックがこれをダイレクトでけりこんでゴール。グラードバッハが1-0と先制する。これは楽勝かと思わせるコンビネーションだった。

ところが直後の11分、エリア内で敵のスルーパスを板倉が引っかけたが、このこぼれ球が敵にわたりシュートを放たれる。これが決まりあっという間に1-1の同点になってしまう。試合は振りだしに戻った。

その後はグラードバッハが圧倒的にボールを支配、何度もチャンスを作るが決めきれない。14分にはライツが高い位置でボールを奪って単騎でエリアに持ちこむがDFに対応されシュートを打てず。

18分には持ちあがったノイハウスがそのままシュートを放つが敵GKがセーブ、こぼれ球をハックが落とし、オノラがダイレクトで狙うが戦場でクリアされる。21分にはオノラのクロスにふたたびハックが合わせるがバーの上に。

グラードバッハが主導権を握って敵陣で試合を進めるが、ザールブリュッケンのコンパクトな布陣をこじ開けるのに手を焼きゴールは遠い。1-1の同点のまま前半を終了。リードして折り返したかったが勝負は後半に。早い時間帯に勝ち越したい。

後半

後半に入ってもグラードバッハの優位は動かず、ボールを握って攻撃をしかけるがゴール前を固めるザールブリュッケンを攻略できない。試合は次第に膠着する。

69分、ハックとライツに代えてエングムとコネを投入。これによって前線に動きが生れるが得点には至らない。延長、PK上等という戦略も窺える格下相手にむずかしい戦いを強いられている。

82分、エルヴェディとネッツに代えてスカリーとライナーを投入、ライナーを右SB、スカリーを左SBに配した4バックにフォーメーションを変更し、オノラを高い位置に置いて打開を試みるがしかけられるスペースがない。

するとアディショナルタイムに入った90+3分、ヴァイグルのパスをカットされ、そこから一気にカウンターを受ける。右サイドから流しこまれたクロスを処理しきれず、ファーに流れたところを押しこまれ失点、1-2と土壇場で逆転されてしまう。

この状況からの反撃はむずかしく、結局1-2で試合終了。DFBポカールは準々決勝敗退となった。

戦評

早々に先制したが直後に追いつかれ、そこからはチャンスを作るものの敵のDFに抑えられてゴールを決められない時間帯が続いた。延長も見え始めたタイミングでカウンターから決められたことは残念だが、チャンスを作りながら勝ち越せなかったことが敗因となった。

数字を見ればシュート数21-10、CK9-2、ポゼッション73-27と圧倒的に試合を優位に進めたことが表れているが、結果はそのとおりにならないこともある。攻め続けたが最後のワンチャンでやられた。

オノラのサイド突破を武器にしっかり動けたとは思うが、自陣でブロックを作る相手を攻略するのはむずかしい。どこで手数と時間をかけてこじ開けに行くかという意思統一がなされず、手なりで攻め続けて時間を使ってしまった感。同点のまま終盤に行けば1点で勝負が決まるのは当然だ。

これでポカールは準々決勝敗退となった。リードしながら勝ち点を確保できない今季の悪いクセはトーナメントでは致命的。これでリーグ戦に集中するしかないが、課題は大きいということがわかる試合だった。

ゲラルド・セオアネ監督談話

「ポカールで負けたときがいつもそうであるように落胆は非常に大きい。決勝が近づけば近づくほど、敗退した時の落胆も大きくなる。この敗退は我々自身が受け止めなければならない。なぜなら開始から守備は一貫していたし、我々が作ったチャンスのときにはっきりと明確にプレーすることができていなかったからだ。我々のフィニッシュには必要な明確さが間違いなく欠けていた。後半に入ると、一対一でも、クロスでも、セットプレーでも深いブロックを突破することができなかった。もちろんファンもがっかりしているだろうが、我々自身もだ」

スイカユニだった。福田はベンチ外。

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