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車免持ちが普通自動二輪車小型AT限定免許を取るまでの道のり(7)

8月31日(土)、いよいよ卒検だ。既に夏休みは終わり、会社は始まっているが卒検に合格しない限り気が気じゃなくて仕事どころではない。早く合格しないと社会人としてヤバい。

いよいよ卒検の日

11時40分集合だが、その20分前から卒検課題の復習ビデオを放映しているとのことで、11時25分くらいに行くと既に7、8人がいつものライダーズ・ルームに集まっていた。こんなにたくさんの人が卒検を受けるとは意外。

僕以外はだいたい大学生くらいの男性だが、女性も何人かいる。ビデオを見ながら待つと試験官がやってきて卒検の段取りや注意事項を説明してくれる。点呼し、採点表とゼッケンを配られて試験待機室へ。ここで順番を待つ。

卒検は大型と普通の二組に分かれて行われるようだ。僕は普通の3番目。小型AT限定は僕だけで、他はみんなギア付きのバイクに乗るようだ。すごいなあ。若いっていいな。コースは2種類あるうちの2番だ。

プロテクタは人数分がないので、自分の前の人から受け取って順番に引き継いで行く。僕の前は可愛らしい女子大生で、プロテクタを受け取るときに「頑張ってください」と声をかけてくれた。アガる。

検定開始 坂道発進

プロテクタを装着し、準備ができたところで「では、始めてください」と試験官の合図。後方確認をしてスタンドを払い、バイクにまたがってミラーを点検するところから既に採点対象になる。

エンジンを始動し、後方を目視確認して発進、2コースはいきなり右折なので、道路を横切るように右に寄る。まずは外周を時計回りに1周。カーブの手前では減速。エンジンブレーキだけではなくブレーキをかけてテールランプを光らせることが重要だ。

再び右折で坂道に入る。マーク位置でいったん停止し坂道発進。問題なくできた。坂を下りて左折し、見通しの悪い交差点へ。標識はないが一時停止しクルマが来ていないことを確認して左折。

クランク 急制動

次も左折でクランクに入る。アクセルとブレーキで速度をコントロールしながら姿勢を保ってクランクを通過。これも問題なく出口までたどり着く。

クランクを左折で出て信号のある交差点。赤信号で止まったので、発進時には軽く左右確認。右折に備えてウィンカーを出しながら右に寄る。

右折で外周に出ると次は急制動。直線にさしかかったところで先行の教習車がないことを確認して制道路へ。時速35㎞出ていることを確認、速度を調整しながらパイロンの手前でアクセルを戻しながらも時速30㎞を確保、そこからブレーキをかけ、思っていたよりも距離が出てしまったが、所定の白線前できちんと停止した。

踏切 S字カーブ

そこから右折で再び外周へ。左折で踏切に向かう。軽く坂になっている踏切前で確実に一時停止、安全を確認して(電車は来ないが)通過。左折で外周に出て工事現場を回避(ウィンカー必要)。

次は左折でS字カーブに入る。これも姿勢をコントロールしながら通り抜ける。足を着いたら検定終了となる。右折で外周に出て、いよいよ最後の難関、平均台(一本橋)に向かう。

そして平均台(一本橋)へ

ここまでほぼ問題なくできているはずで、心中「ついに平均台来てもうた」と思いながら左折で平均台コースの奥へ。Uターンして平均台の正面に停止し、大きく息を吐く。停止線よりやや手前、平均台の正面だ。

アクセルを開き、速度を保ちながら平均台に乗る。なるべく遠くを見て、ビビッてアクセルを戻してしまわないように気をつけながら走ると不思議にまっすぐ最後まで平均台を渡りきった。あっけなく通過。

ここで気が緩まないようにと自分に言い聞かせ、左折で外周に復帰、右折、左折でスタート地点に戻って所定の位置に停止。エンジンを切って安全確認、降車、スタンドを立てて終了。

試験官から「はい、お疲れさま!」と声をかけられ、「有難うございました」と応えながら、プロテクタを外して次の受検生に渡す。次は僕よりやや若いくらいのおっちゃんだったが、一応申し送りなので「頑張ってください」と声をかけて手渡した。

合格!!

ライダーズ・ルームに戻ってゼッケンを返し、本館の2回にある検定待合室へ。ここで結果を待つことになる。先に卒検を終えた人が集まっており、僕の後からも順に人がやってくる。

少し待ち時間があるので持参したチャンドラーの「水底の女」を読む。30分ほど待ったところで試験官がやってきて結果発表。普通と大型のグループに分かれ、試験官からフィードバックと合否結果の通知を受ける。

結果は無事に合格。「平均台が2秒ほど早く減点になったけど他は問題なかったので大丈夫です」と。平均台から落ちなかった時点で大丈夫だとは思っていたがホッとした。

この後、免許センターで手続するための卒業証書を受け取り、手続について説明を受けて解散。ぐったり疲れたがようやくここまでたどり着いた。

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