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骨髄バンクにドナー登録して『誰か』の未来を繋げませんか?

今回超露骨にお願いです笑

『骨髄バンク』ってご存知ですか?

 名称くらいはご存知かと思います。私が患った『急性リンパ性白血病』など血液の病気により健康な血液を作れなくなった患者さんに対して、健康な『骨髄(血液を作るもと)』を提供してくれる方(=ドナー)をつなげる機構のことです。

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 現在日本国内では、約53万人(2021年5月時点)の骨髄ドナー登録者数がおり、骨髄の移植を必要とする人が、2,000人程度いるそうです。

 大概の人が『何だ余裕じゃん』と思ったでしょうが、余裕であればワザワザこうやって記事にはしません笑

 この中で実際に骨髄移植ができるのは2,000人のうちの約60%程度だそうです。

▶どうして100%じゃないの?

 まず1つの理由として、骨髄は誰のものでもいいわけではなく、ドナーさんと患者さんの白血球の型HLAにより相性があります。その相性がよいほど、移植後の合併症や『GVHD』と呼ばれるドナーさんの白血球による患者さんへの攻撃の発生確率を抑え、より安全な移植を実現することができます。

 そして、ドナーさん自身も『社会人です。私達患者が闘病生活を行っている間も普通に社会生活を行っています。自分の骨髄を求めるドナーさんが現れたとき、必ずしもすぐに対応出来るとは限りません。仕事の関係や家族との相談、ドナーとして本当に問題がないかなどの検査なども行われるため、実際に移植ができるようになるまで4ヶ月程度の時間が必要となるようです。移植には入院や経過観察も必要なため、その間は所属する組織に対して迷惑をかけることにもなります。

 そして、患者さんにも移植に適したタイミングがあります。通常の化学療法よりも強烈な抗がん剤治療や放射能治療で体内の白血病細胞や正常な血液細胞をできる限り抑えた状態で移植を行うことが完治に対して最も効果があります。逆にそのタイミング以外では、移植を行ったとしても再発の可能性すらあります。

 こういった患者さんとドナーさんの『相性やタイミング』によって、中々マッチングしにくい現状があるようです。

 そしてもう1つ、骨髄ドナーさんは年齢制限があります。18〜54歳という年齢の範囲内でかつ、骨髄ドナーとしての基準を満たす方のみがなれます。

 当然時間経過とともに加齢でドナーさんを卒業される方もおり、新しい登録者がいなければそれだけドナーさんは減っていくということです。

▶実は私も…

私も相性ピシャリのドナーさんがいません。

 これは現時点(令和3年7月)での話です。私の場合、まだ移植が必要かの判断までには治療と時間がかかりますし、現在も毎月2,000人程度の人が新たにドナー登録をされているそうなので、まだ慌てるタイミングではありませんが、やはり最初に話を聞いた時はビビりました。

 「あれ、化学療法で治せなきゃ死ぬしかないの?」って率直に思っちゃいました。というよりここはまだ現実味がないので???感もあります。

 ですが、実際に私よりも治療が進み、移植しなければならない人が同じ情報を得たとしたら、その感情は想像もできません…

▶あなたの健康が、誰かの命を救うかもしれない

 そんなわけで、今回これだけ露骨に骨髄バンクについて説明してきました。

 僕は患者側になってしまったので、誰かを助けるために骨髄を提供することはできませんが、健康な皆さまであれば『誰か』を助けるヒーローになれる可能性もあります。

 どうかこの記事を読み上げたあとで一度だけでも構いません。骨髄バンクのドナー登録について、考えてみてください。

 ドナーになるにも様々な条件もありますし、ドナーさん自身にも提供を行うことによる痛みや最悪、死亡のリスクもあります。(日本の骨髄バンクでは、ドナーの死亡例はありません。)僕も決して強制できるようなものではないと重々わかってはいますが、1度考えていただければと思います。

▶自治体などの支援

 ちなみに、骨髄ドナーになって、実際に提供を行う場合などに、市町村からドナーさん本人や事業所宛に助成金が出たりすることもあるようです。私の出身の大分県佐伯市も同様の事業があるようです。

 こういった自治体の支援で、ドナーさんの不安を1つでも払拭できればいいですね。

▶実際に登録するには?

 全国に様々な登録場所があります。そちらに問い合わせをするのが良いかと思います。ちなみに大分県は各地の保健所が該当するようです。

▶もっと知りたい方は?

 以下に骨髄バンクに関するサイトリンクを貼っておきますので、そちらであれば更に詳細な情報を入手することができます。

▶特に頑張ろう!大分県民!

 この骨髄バンクのドナーは、全国に存在し、当然全国各地の方がドナーとして登録されています。

 そんな中、大分県は(30歳未満の)ドナー登録者数が全国ぶっちぎりで低い!全国で唯一20%を下回っている!!

 ちなみに全国トップは沖縄県が79%、その地域柄からかボランティア精神の高さが影響しているようです。格好いいぜ島人!10代だけで県内全体の58%、本当にすごいな!

 詳細は以下の『日本骨髄バンク事業報告』からも確認できます。

 そんなわけで、この記事を最後まで読んでいただいた優しいみなさん。その優しさが誰かの命を救うきっかけになるかもしれません。重ねてになりますが、『骨髄バンク』について1度考えてみてください。

▶ヒーローはすぐ近くに…

 この投稿を一生懸命書いている間にも「今日ドナー登録してきたから、俺の骨髄使っていいよ」って連絡くれた友達がいました。泣かされました笑

以上、今回はスーパーダイレクトに骨髄ドナーバンクを紹介する回でした。

最後までお読みいただき、

ありがとうございました!