生き霊と私の仁義なき戦い11

今から振り返ってみると息子が産まれる少し前から夫の様子がだいぶおかしくなっていた。
夫の兄弟は独身で子供もいない。
末っ子の夫だけ既婚者で子供もいる。
結婚した当初はまだ若かったので他の兄弟も結婚するかもしれないし、そこまで子供のことを考えてなかった。
でも男の子が欲しいんだろうなと感じていたので1人目から男の子だといいなと思っていたが、女の子だった。
初孫だから喜んでくれたとは思うが雛人形を買う時に次は五月人形を買いたいと言われたので男を切望されていることはわかっていた。
次に産まれたのも女の子だった。
次女が産まれて、夫が義母に電話して報告したらしいが電話が切れていると思って「また女やって、まあいいわ」と義母が言っていたらしくわざわざそれを私に言ってきた。
そんなこと今命懸けで産んですぐの妻に言うなよと思った。
この時から、この人なんか嫌だなって気持ちが出ていたが、お産がわりと楽にいったこともありもう1人産めそうだと言うととても嬉しそうだった。
それから3人目は男の子ができるように、これまでとは違う産み分け方法に着手した。
そして、なんとか男の子を授かることができたのだが、出産前から様子がおかしくなり夫が過度なダイエットを始めた。
こちらが作ったものももちろん食べないし、まあダイエットだから仕方ないかと思っていたが、どんどん性格もギスギスし、難しくなっていった。
男の子を授かって、義実家からの圧からも解放され、ほっとして幸せな気持ちと夫の性格がどんどん難しくなってしんどい気持ちで複雑な産後だった。

息子の誕生がきっかけで夫の性格が難しくなりきつくなったりキレたりが出てきたなとうっすらとわかっていたのだが、今になって考えてみると、私が幸せになるととにかくおかしくなる法則だと気づいた。
義母が男、男と圧をかけていたが、いざ男の子を産んですべてを手にいれた私が憎くなってきたのかもしれないと思えてきた。
はじめは喜んでいたが、幸せそうにしているのが妬ましくて、あの頃から強く夫に念を出していたのかもしれない。
あの頃から夫の難しさは酷くなってきた。
いまはそう思えてならない。

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