未経験でSEO業務に転職し半年で月間PV15万にした40代女のメモ【6】

今日はSEOライティングやコンテンツマーケティングの「性格的な向き不向き」について、思ったことを書いてみます。
「文章は多少書けるし、オウンドメディア運用の求人に応募しようかな」と思っている人はどうぞ。

私は今年の3月に今の会社に転職し、自社ECサイトでコンテンツマーケティングを担当しています。

ここはもともとWeb会社ではなく、斜陽産業からWeb業界に鞍替えしようと必死でもがいている中小企業です。
本業に加えてさらに新しい商材でECサイト運営に乗りだし、そこを任せられる中途人材を探していたところに私がはまったわけです。

サイトのリリースは今年の4月で、現在8ヶ月目に突入。
今は月間18万PVを超えたところです。売り上げは先月やっと100万円を達成しました。

先日「元編集ライターの経験が役に立ってる」と書きましたが、私は決して決して、速筆ではありません。むしろプロのライターを名乗れないレベルの遅筆です。

編集側の仕事はさらに不得意です。見出しを1本考えるだけで30分はゆうにかかり、それでも先輩からダメ出しの嵐。

そんな状態だったので、前職の編集プロダクションでは自分から辞めるように仕向けられました。

少数精鋭の会社だったので、そこそこ書ける程度の編集者など居場所がなかったのです。

コロナで世間が異様な雰囲気になって停滞していく中、職場ではお前には能力がないと通告され、最悪な気分でした。

年齢も年齢ですしどうなることかと思いながら転職活動を始めたのですが・・・

あっさり今の会社に採用決定。

一応「IT分野」の端くれの仕事なので、スマホ操作もおぼつかない自分にできるのかと不安はありました。

入社してみると、新事業の立ち上げだから教えてもらえる先輩がおらず、「サイトだけは開発部門が作っておきました。後は任せるからなんとかしてね」と社内放置状態。
だからコンテンツマーケティングの知識はほぼ独学です。

でもやってみたらSEOの勉強が苦にならず、やればやるほど目に見える成果が出るようになってきました。

「捨てる神あれば拾う神あり」の諺を体感した2020年。
そしてさらにこんな備忘録を書き始めています。

SEOを狙ったライティングや編集は、紙媒体でライティングするのとは違う感覚が必要みたいです。

「文章を書いたり読んだりするのが好き」
「好奇心いっぱい! 旬の情報を取材してお届けしたい❗️」
こんなタイプの人はあんまり向いてないと思います。

私の後から同じSEO担当として採用された人は、某情報誌の編集ライターとして20年の経験があります。
スピーディーに自由に書きまくる人なのですが、私がいくらSEOについてレクチャーしても心ここにあらずです。
「狙いを定めて書く」という意味が、感覚的にどうもわからないらしい。

「既存の記事をメンテナンスしてSEOを強化し、Googleで上位表示を狙う」
ということにまったく面白さを見いだせていないのが伝わってきます。
説明を聞きながら目が死んでいる……。

ちなみにこのおばちゃん、自分が書いた記事が何回読まれているかに全く興味がなく、書いたら書きっぱなし。
アナリティクスのPV数すらろくに見ようとしません。たぶんこの仕事をかなり窮屈だと感じているはずです。

「SEOライティングには型がある」という人がいますが、私もそうだと思います。

「心おもむくまま自由に書きたい」という想いが強過ぎる人はSEOライティングには向いていませんが、かと言って「SEOライティングはガチガチに型にはめられる」というものではないですよ。
そこは誤解しないでほしい。

歌舞伎とか伝統芸能ほど大袈裟ではないにしても、「成功のための型」は存在している。
それを認め、一度は素直に受け入れるのが上手く行くコツだと思うのです。

歌舞伎や伝統芸能の人がよく「型があるから自由にできる」みたいな、一見矛盾したことを言いますよね。
たぶんSEOもあんな感覚ではないかと。

私は伝統芸能の経験はないけど、SEOライティングでは「型に助けられながらも、型にはまらない」という感覚でいるので、窮屈に感じることはあんまりないですね。

そもそもSEO業務の目的は、Google様に認められ、上位に引き上げていただくことです。

自分らしさの表現を優先したい人には根本的にムリがある。方向性が違う。

じゃあどんな人がSEO業務に向いているのかというと、私が思うに、

●どっちかと言えば内向的。

●細かい作業をチクチクチクチクやり続けながら改善を重ねていける研究肌の人。

●「この検索キーワードを通して、読者は何を求めているのか」と想像力を働かせられる人。

●正確な情報をリサーチでき、読みやすい文章にまとめられる人。

「文章が上手い」に越したことはありませんが、よほどの大手企業サイトでもない限り、そこはあまり重要ではありません。

それから「校正」の仕事ができる人も向いているはずです。
SEOも校正も、細かい変化を見逃さない観察力と根気強さを必要とする点がよく似ています。
私も実際に校正の仕事を数年間していました。


「狙ったキーワードで上位表示を狙う」
「Googleのアルゴリズムを意識し、Googleの見回りロボットにも人間にも読みやすい記事を書く」
このルールにのっとって陣取りゲームをするのがSEOです。

自分の文章に何人の読者が興味をもってくれたか、数字でわかるからこそ「じゃあ次はこうしてみよう」と探求心もわいてきます。
PCと何時間にらめっこしても飽きないゲームですよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?