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2024.05.26 輸入店巡り

青地に黄色。どこの国に行っても同じ外観のその建物。まるでコピペしたようだなと思いながら、足を踏み入れる。

仕事の活動地へ行くと、大概どこもIKEA商品で埋め尽くされている。小さな街のブラチスラヴァでは、IKEAが娯楽施設なのではないかと思う。
展示エリアを見るのは好きだが、この地で私が大型家具を買うわけはなく、足早に通り過ぎた。今日のお目当ては、スリッパ・包丁・掃除用具など細々とした生活用品。何を買うのか事前に決めていたのもあり、1時間余りで終了。

先を急いだのには理由がある。15時までにFood Landに滑り込みたかったからだ。
IKEAからバスで北に30分弱。中心から離れているのもあり、大きな倉庫らしき建物が多い。廃れた雰囲気。
この国に来てから、なんとなく違和感があった。道を歩いていても、全く中国人やインド人がいない。アフリカ系もいない。90%は白人だ。スロバキアは旧共産国なのもあり、ベトナム人は多い。その例で行くと、中国人ぐらいいてもおかしくないのに…と思っていた。

だが、バスを降りたってすぐ赤地に金色で書かれた看板が見えた。きっと中華料理屋だ。やはり、あるところには存在しているかと、謎の安心感に包まれながら歩みを進めた。すると、その周辺は一気にアジア感溢るる雰囲気に包まれた。
道を歩くのはほとんどアジア人で、事前調査していたお目当ての店以外にも、アジア食材店が並んでいた。何件か覗いてみると、大概はベトナム食材店で、独特な香菜の匂いを放っていた。衣服も、雑多に並べられている。この雑な販売手法は、私の好みだ。


Food Landはその一角にあった。他のアジア食材店よりかは日本の調味料などが揃っていた。韓国、中国、インドなどの食品も置かれていた。確かに、インド系調味料もスーパーではあまり見かけない。イギリスでは、一列カレーゾーンだったこともあったのに。だが現時点で、どれも買う必要はない。今後必要になった時のために下見と思っていた。しかしせっかく来たしと思い、パッケージに韓国語が書かれたうどんと、コチュジャン、ベトナムの乾麺を買ってみた。

長距離も走るバスで帰宅する。バス停で10分待ち、ようやく来たと思い、腰掛けていた花壇の端から立ち上がる。運転手と目があった….

にも関わらず、しっかり無視して走り去っていった。
一瞬戸惑う。
え、なんで?!

「バス乗る時、手上げないと止まってくれない。上げても、止まってくれないことあるけど。私見た目が幼いから、親の車待ってるって思われていたのかな。」
前任者が笑い話にしていたのをふと思い出した。
いざ自分の身に降りかかると笑えない。

暑い中、さらに30分待つことになった。



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