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2024.07.03 ブラチスラヴァに触れる

ブラチスラヴァと聞いて、何を思い浮かべるだろうか。

そもそも首都の名だと分かる人も少ない。
その中で、具体的な観光地の名前を上げる人がいたら、私は拍手する。

先日の日本人会で仲良くなった女性に誘われ、ブラチスラヴァ城へ仕事帰りに向かった。本来入場料がかかるところ、毎月第一水曜日は無料らしい。

重厚な扉を抜け中に入ると、最初に出迎えてくれたのは、歯が数本ない笑顔が素敵な男性だった。無料だが、形式的にチケットが必要だという。チケット売り場で発行し、再チャレンジしたら、難なくクリアした。

中を通ると、白亜と真紅の豪華絢爛な階段が現れた。
ヨーロッパを巡ると、よく出会う華やかさである。
だが、どことなく“きれいすぎる”。
一緒に来てくれた日本人2人に聞くと、どうやら火災に遭って1945年に再建したとのこと。加えて、2008年に修復工事をしたらしい。

入場時に案内された通り、最初に塔の一番上まで向かった。
階段を4階分のぼり、日本の城にもある、幅の狭い急な階段を3階分上がった。上に着くと、軽く息が切れる。新鮮な風にでも当たりたいとこだが、屋根裏部屋のような空間で、窓も閉まっていた。おかげで、もわっとした蒸し暑さがあった。だが、小高い丘の上に建てられているため、ブラチスラヴァ市内を一望できた。

一周回り全体の景色を堪能すると、下界に退避。
建物の構造が複雑で、あちらこちらに階段がある。全部を見るには、どこを通るべきか相談しながら歩みを進めた。
以前スロバキアに駐在していた同僚(前任者とは別)は「内部見学したが何もない、入場料の無駄遣い」と酷評した。期待していなかった。一部、歴史を感じる絵画や宗教像、調理道具など展示されていた。だが、デジタルアート作品や“今のスロバキア”といった現代的な展覧もあった。確かに、入場料14€分の付加価値は低いかもしれない。


仕事帰りの夕方に入場したのもあり、1時間半しか回れなかった。時間切れで、入れない部屋もあったほど城内は広い。それを鑑みると、展示は多いかもしれない。
また第一水曜日を狙って来るしかない。

その後、3人で夕食を食べにハンバーガー屋に入った。屋上にテーブルが並べられ、開放的な空間。21時前まで日が昇っており、程よい風とカラッとした過ごしやすい気温の中食事をした。

仕事。スロバキア生活。結婚。子ども。
誰と話をしても、最近の主なアジェンダだ。私自身直面している議題でもあり、多様な価値観にも触れられるので、嫌いではない。

食後は旧市街のパブで一杯。間接照明のみの、雰囲気のある店内だった。平日の夜にも関わらず、どこも賑う。
久しぶりの飲み会。いい時間。

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