見出し画像

2024.06.03 今日は“あかん日”

私は、のらりくらり仕事をしていると思っていた。
生活面でも何不自由ない。仕事も前任者が同じチームに在籍しているので、相談もできる。同じタイムゾーンに住む日本人の同僚もいるから、緊急時は連絡可能。
他の駐在者と比較して、圧倒的に過ごしやすい環境である。

だが、自分の気づかないところで負荷がかかっていたらしい。
防波堤が決壊した。

スロバキア国内にいるウクライナ避難民支援のプロジェクト(これまで事務所横や出張で行ったヘルプセンターの活動)。
これは、多くの課題を抱えている。引き継ぎの際、なんとなく聞いていた。私自身、各センターを訪れ同じ認識を持った。だから、スロバキア側の言い分を聞きたいと思っていた。
スロバキア側のPM(プロジェクト・マネージャー)と事務局長との会議。彼らの主張も理解できた。だが、同時に丸め込まれたような気持ちになった。モヤモヤした。

消化不良だったので、日本人の同僚に電話。
会議内容を伝えたら、彼女は違う視点で捉え「ここはどうだろう」「こっちからのアプローチはしているのかな」と問いかけられた。
もし彼女のように、多角的に物事を見る力が私にもあれば、今日の会議を実のあるものにできたのかもしれない。

普段のウクライナ側との会議でも同じだ。日本側から突かれた内容を、私が確認する時間になっている。本来私が疑問に持ち、議題に挙げるべきなのに。
「PMはただの橋渡しになったらダメだよ」
日本で散々言われた。ずっと意識して、ただの伝言役にならないよう意識していた。だが、「気にすべき視点・観点」が今の私には備わっていない。だから、現地に確認したい内容が湧き上がってこず、日本側から言われるがままの作業になっている。

以前書いた、現地から投げられた相談を決定する、判断基準の不足もある。
もう、だめだめだ。

頭の中では、一人前になるまでに3年かかると分かっている。初年は、周りに支えられてようやく全体像を掴む。2年目、支えられながらも自分でも動かす。3年目でようやく自分主体で動けるようになる。ただ、なんだかんだ焦っていたのかもしれない。

涙腺決壊。隣のスロバキア人同僚が席を外していたのが幸い。

「こういうのは、経験値的なところがあるから、気にしないほうがいいよ。もし気にするなら、何事においても『枠の外から物事を考える癖』をつけてもいいかもね。」

電話を切った後、追い打ちをかけるような出来事が起きた。
スロバキアのビザを取得するのに必要なイギリスの書類が、しばらく届かないことが判明。
今週中には届くと思っていた。しかし、ようやく手続きに入ったとの連絡。さらに、蓋を開けると兄に頼んでいた書類に不備があった。再郵送・再手続きとなると、スロバキアのビザ申請日に間に合わない可能性が浮上。
そうだった、イギリスはお役所仕事や書類、予約、諸々最悪なんだった...。そして、兄も抜け落ちがすごい、要注意人物なんだった...。
各方面電話して、再手続き依頼をしたが、果たしてどうなることか。

こういう上手くいかない、だめな日って、とことん突き落とされる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?