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9泊の観劇遠征の費用を出してみた 【地方遠征×リモートワーク】

新しい働き方LABの実験もそろそろ大詰めという時に、舞台の地方公演を観劇する機会がきた。『現場遠征×Living Anywhere』の検証結果として、遠征費用を可視化させてみよう。


金額の内訳を解説しつつ、遠征時の優先事項や、実際「現場遠征とワーケーションは組み合わせていいのか」などの経験値を積んだ。


■ 背景

  • 9泊10日で愛知県名古屋まで舞台の観劇に行く都民

  • 現地でリモートワークしながら滞在する

  • 全国旅支援のタイミング(かなり助かる)

  • これまで2ヶ月間のホテル生活ほかシェアハウス生活経験もある元バックパッカー

  • 新しい働き方LABの他拠点生活『Living Anywhere』の研究に協力中

  • いずれは全国ツアーを周ることが夢なので予算感を掴み、現場長期遠征の経験を積む

ということで費用を計算しつつ『遠征×リモートワーク』の可能性を探っていこう。


■ スケジュール

9泊10日の滞在スケジュールはこちら。

名古屋前半 1泊
  ↓
 京都 4泊
   ↓
名古屋後半 4泊

観劇予定が前半と後半で4日あいており、ずっと名古屋も飽きるしせっかく東海にいるから少し移動しようと思った。しかし泊まりたい環境のホテルが愛知県内にも、隣の岐阜にも三重にも、そのまた隣の滋賀にも見つけられず、


そうだ、京都いこう。


に至ったのだ。仕事しつつの4泊の滞在となると宿探しは慎重。そんなホテルの優先ポイントが分かったことも、今回の遠征での経験値となった。


ちなみにこの9泊遠征が終わっても自宅には帰らず、埼玉県横瀬のLACで5泊を挟んだ。自宅に戻ったのは遠征に出発してから2週間後のことで、帰宅の目的は『ラスト親知らずの抜歯』だった。

他拠点生活を始める前に歯の治療を済ませておくこと、意外と大事かもしれない。


■ 支出内訳

支出の分類を7つの項目に分けた。

今回はクーポンやらポイントをガツガツ使ったので、まずはそれらを含まず定価のみで見るとこうだ。

※チケット代はプライスレス(大声)


■ クーポンなどの大活用

今回使用したクーポンやポイント類はこちら。

・シャチ泊 -5,000円
・全国旅支援 -19,237円
・全国旅支援クーポン -22,000円
・楽天ポイント -3,846円
・ヨドバシポイント -646円

シャチ泊は名古屋限定・期間限定の宿泊割引で、5,000円安くなった。

一番大きな割引額だったのは、全国旅支援。9泊全部に40%の割引が適用され、シャチ泊との併用も可能。且つお買い物クーポンが別途支給され、9泊した私は22,000円ものクーポンをもらった。


急に22,000円使っていいよと言われてみ。
ストレスだし、むしろ出費増えるから。

観劇チケットを並べるが如く


なんか無駄な買い物が増えるし、対象店舗調べに時間使うし、この先も持ち運べる物だとか、別にメルカリでいいや~な物とか、散財慣れしていない民は頭もフル回転でむしろストレス。急に貰うなら3,000円ぐらいがいいのかもしれない。


その他クーポン不足分にヨドバシポイントを使用したり、宿泊費に3,200円分の楽天ポイントを充てるなどした。


それでは、クーポン適用後の実費を見ていこう。


■ 9泊の実費【合計金額】

9泊10日の名古屋遠征(間で京都行く)の合計金額がこちら。

解説は以下に

合計 52,923円


9泊して5万円ちょい、そこそこ安く済んだ気がする。全国旅支援の理解にそれなりの時間を食ったが、結果半額近い割引になったので大いに満足。

以下、項目ごとの解説。



交通費 14,420円

まず、東京ー名古屋ー京都のいずれも新幹線は不使用。東京ー名古屋間は3列シートの高速バスを利用し、名古屋ー京都はJRの鈍行でどんぶらこ~と行った。無類の移動好き・安いプランに燃えるタイプ・車内でPC作業ができる強靭な三半規管などから、時間よりも安さ優先で移動。新幹線だと味気なく辿り着いてしまうので「オレは京都に辿り着いたぞ感」を味わうには、敢えて3回の乗り換えなど楽しんだ。移動フェチ。

これは岐阜の駅で乗り換えしくった記念。


海外旅行級の量と重さだったので(酒や無洗米持参)、地下鉄2本乗るなら35分歩いた方が楽みたいな装備のため、その辺の細かい交通費も浮いた。

250円の割引は、京都のチケットショップで回数券を購入できた功績だ。京都ー岐阜で1,920円、数字的にも好きだった。(アイドルちゃん誕生日9月20日)


宿泊費 25,233円

全国旅支援のおかげで9泊全て40%の割引が適用。その他5,000円のシャチ泊(名古屋宿泊割引)と楽天ポイントも使用したことで、1泊あたり3,000円ちょいの計算になった。どこも仕事できる環境が整っていて、4泊は朝食付きだったので、コワーキングスペース代や食費も含むと思うともう少し安く感じる。満足。

寝るだけだった名古屋1泊の巣


食費 10,389円

飲みに行ったのは2回と、高級料理・ひつまぶしも食べられた。このクーポンがなかったら絶対食べていないと思うので、いいタイミングで愛知公演やってくれてありがとう。

たまたま同じホテルだったオタ友と一緒にひつまぶし


10日間すべて外食はかなり面倒なので、京都の4泊は共有キッチン付きの宿を選び、尚且つ近くに業務スーパーがあった。調子乗って買ってしまった冷凍インゲンの消費に追われるなど、こんなことも楽しくなる旅先マジック。

1食100円ぐらいの『ほぼインゲンパスタ』
200円ぐらいの『ほぼインゲン丼』 1匹逃げそう


日用品 1,724円

クーポンの戦略に乗った感じで、いつか欲しいと思っていたカメラ周辺機材やら、高機能インナーなどを購入した。使えるお店は都道府県ごとに異なる中、愛知と京都はヨドバシカメラや百貨店、ユニクロでも使えて助かった。

クーポン効果で増えたものたち


妹へのお土産にSixTONESのシングル買ったらオモロアイテムが付いてきて、京都タワーとの相性がバッチリ。

やはりsonyからデビューしたい


ランドリー 600円

9泊のうちランドリーの使用は1回だけ。今回はそれなりに服を持ち込み・捨てる作戦だった。インナー類は手洗いして、部屋に干すバックパッカースタイル。

名古屋の洗濯ものたち


グッズのエロハンをハンガーとして使い(濡れていない物に限る)、グッズのハチマキは洗濯ロープとして活きた。


観光代 0円

答えは簡単、観光してない。


お土産代 557円

答えは簡単、友人だいたい名古屋来てるしそもそも人脈ない。



以上、費用の内訳でした。

東京から名古屋という交通網が発達した近距離とは言え、9泊10日を5万ちょいで過ごせるなら今後も気軽に『遠征×リモートワーク』ができそうな気がした。且つ働いて利益を生み、観光する時間がなくて支出を抑えたので、チケット代含めても結局黒字な観劇遠征だった。


現場に合わせて2泊で帰宅するより、仕事持ち込んで1週間滞在した方が捗ったりするのかもしれない。


■ 長期滞在ホテルの優先順位

9泊となると旅行というより生活要素が大きくなるので、ホテルを選ぶ際の優先順位はこうなった。

1. リモートワークに適した環境がある
2. 朝食付き or キッチンがある
3. ランドリーがある
4. 干すスペースがある
5. 有線LANがある
6. 荷物を置くスペースがある
7. 電子レンジが自由に使える

寝るよりも仕事する時間が長いので『自室でPCを広げられる十分なデスクや椅子がある』、もしくは『別途ワークスペースを設けている』宿ばかり選んだ。有線LANや外部モニターが使えると尚良し。


10日間全て外食は気が滅入るので、今回は朝食付きのビジホと共有キッチン付きの宿に泊まった。現地のスーパーを巡ることも楽しく、ヨドバシカメラ京都の地下にある『ロピア』がお気に入りだ。ビジホでも電子レンジが自由に使えると選択肢は広がる。いちいちスタッフさんに頼んで温めてもらうタイプのホテルは、こちらのメンタルがもたない。


衣食住の"衣"部分にあたる、ランドリー問題。洗濯と乾燥が別々の機械だと1往復増えるので、もう挫けてしまう。洗濯が面倒な環境に行くと渋っていた服が捨てられるので、断捨離効果はある。少量でコインランドリーに行くぐらいなら、細かい物だけ手洗いして部屋に干す方が楽だ。乾燥含めて1回600円ぐらいが相場なので、頻度が増えればそれなりな金額にもなってしまう。面倒くさがりを発揮した結果、9泊で1回しかランドリーに行かないという数字を叩き出した。よって干し場を求めたなと。

京都の洗濯ものたち


■ 遠征とリモートワークの両立は可能か?

今現在『他拠点生活に関する研究』に協力しているので、実験を兼ねた遠征でもあった。検証結果を述べると私は、

遠征しつつリモートワークの両立はできる

と感じた。

  • 仕事ができる環境さえしっかり準備できれば、遠征先にいることなど忘れるし、なんなら京都で一歩も外に出ない日があった。

  • そもそも舞台の時間まで仕事するなどは、東京でやっていることと変わりはなかった。一歩外に出たら名古屋なだけで。

  • 自分に現場がない日でもオタクとご飯に行けた。現地にいるだけで楽しいが増えたので、長く滞在して良かったと感じることの方が多かった。

  • 酔わないので電車でもバスでも余裕でエクセルを叩ける。長時間の移動時間も有効に活用が可能。なんならPCが先に力尽きる。

  • 頻繁なホテル移動はストレスなので、ミニマムで4泊の滞在かなと思った。4泊以上する場合は清掃が一度必要という宿も多いので、その辺の見極めも重要。

  • もう何度も訪れているので、京都も名古屋も観光が不要だった。この点も仕事を持ち込む上で大きかったと思う。

働く環境をしっかり整えられたら、仕事終わりに現場へ駆けつける自宅の感覚と何ら変わりはない。


■ 京都の思い出

インバウンド勢が増えていたので海外でリモートワークしているようだった。mac勢が多い中、ゲーミングPCのワーカーを見つけると「Hi brother!」みたいな雰囲気を感じた(感じただけ)。「みんなで夕飯作ろ!」という日本人宿より、全員が全員個人プレーのこのような宿の方が私には合う。


ほぼ宿にこもって仕事していたが、ワークスペースが確保されていれば個人スペースなんてこれだけで十分だった。南座にも近いので是非また泊まりたい『The Millennials 京都』

画質は穏便に...


観光こそしなかったが、京都の方2人に会えてご飯に行けたので京都に来てよかった。

キスマイのオタクと京都のソーヤへ♡


■ 名古屋の思い出

そもそもの目的は観劇だったので舞台を無事に見られただけで万々歳だが、近くに泊まったおかげで6時前から撮影に行くことができた。

友人作のアクスタ用の幟がかわいい


電車に乗って唯一のおでかけは、ソウヤのオタクと行った名古屋のソーヤ。

どんな名古屋メシより好きな味だった


■ 総括

  • もともと長期滞在やシェアハウス暮らしをしてきた方なので「遠征とリモートワークのコンボは出来る」と感じた。

  • 今回は舞台の観劇だったので、より荷物が増えるライブ遠征はまた別途検証が必要だが、ひとまず一歩前進した。早く全国アリーナツアー発表してくれていいですよ。

  • クーポンの使い切りにかなり振り回されたので「相殺したら実質無料!」みたいなプランの利用はもう少し考えようと思った。名古屋のヨドバシカメラに滞在しすぎて「まんなか通るは東山線♪」が頭から離れなくなった。

  • 普通に考えたら名古屋ー京都って近くないのだけど。一回遠出してしまうと感覚が狂って、「JRで2時間半なら近いわ」みたいな感覚に陥った。京都から名古屋も全然"遠征"の距離だけど、この辺のリミッターを壊したので今後の選択肢が広がったと思う。

  • どこかのホテルのシャンプーが合ったのか遠征中まれに見るツヤ髪だったが、埼玉の5泊で元に戻った。これは東海以西の水が合ったのか、アイドルちゃん効果かもしれない。こんな変化も感じられて楽しかった。



それでは最後に、『世界一の髪型』と勝手に名付けたホントにホントにホントにホントにホントにぶっ刺ささるアイドルちゃん。9泊10日かけて見に行ったハイライトです。


以上、「少年たち あの空を見上げて」お疲れさまでした!

2時間睡眠で行った撮影

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