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【おでかけ】道成寺と粉河寺

義母さんとおでかけ。JRの秋の関西1デイパスを使おう!どうせなら特急券プラスして遠くに行こう!という、義母さんの考えにより、御坊の先の道成寺まで行ってきました。

新大阪からくろしおに乗って、いざ。
これは完全に私達の認識不足だったのですが、1デイパスは和歌山駅より先は周遊区間外だったんですよね。社内で車掌さんに和歌山から道成寺までの乗車賃を払って、しょんぼりです。

和歌山より先も和歌山県なのに。関西じゃないのかね?
関西圏じゃない敦賀はしれっと周遊区間に入っているのに。JRの謎です。

気を取り直して(開き直るのは早い私達)御坊駅でローカル列車に乗り換えて、一駅。
駅からてくてく歩いて、道成寺へ。
ここの「絵とき説法」を聞きたかったらしい義母さん。何の事前知識もないまま着いてきた私。
石段を上がって、本堂にお参りする前に、お話を聞こうってことになりました。

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能楽や文楽、歌舞伎などで演じられる道成寺という演目があるそうで、その道に詳しい人は知っている(らしい)安珍(あんちん)というお坊さんと清姫(きよひめ)の物語。
それを絵巻物をくるくるしながらお寺の方が語ってくれます。
現代で言うとストーカーの話です、とのこと。なにそれ面白い。

おおまかなあらすじは、安珍というイケメンのお坊さんが熊野詣の途中で、お宿に泊まるんですが、そこの娘、清姫が安珍に一目惚れしてしまい、夜な夜な部屋へ押しかけます。
(この時点で清姫やばい説)安珍は修行の身なので、熊野詣の帰りに必ずまた戻りますから、と約束をし、宿を出発。しかし約束の日に現れることはありませんでした。
やきもきしちゃった清姫、居ても立っても居られず安珍を追いかけます。草履が脱げても着物がはだけてもお構いなしの盲目っぷりで。とうとう安珍に追いつき、追いすがりますが、人違いと言われて激おこ。
恐ろしくなった安珍は念仏を唱えて逃げ出します。川を渡り、お寺に逃げ込み、釣り鐘の中に隠れます。
一方、念仏により怯んだ清姫ですが、とうとう執念の大蛇になって、川を渡り、寺の釣り鐘ごと安珍を焼き殺してしまいます。そうして清姫も大蛇に成り果てた我が身を嘆き、川に身を投げて死んでしまうというお話。

めっちゃ怖いやん。
そんな話を聞いてから見る本堂前の松の木は恐ろしく見えてしまう。。。

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本堂でお参りする時に、面白い線香を見つけました。

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燃えた後の灰に文字が出てくる!これどうなってんの?
面白くて燃えてるのをじっと見続けたくなる。
お寺でも売ってました。(帰ってから調べたらアマゾンでも買えることが判明、しかも安い)
香りに特徴がなかったので買いませんでしたが、これ考えた人すごいなぁ。

お寺の方が、1代目釣り鐘は安珍と共に焼かれ、2代目釣り鐘は色々あって現在は京都のお寺にあり、(返してくれないんですと笑)うちにはつりがねまんじゅうしかありません。と仰っていたので、帰りにつりがねまんじゅう食べましたよ。

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お店の方が、バラ売りもできるしそこでお茶あるから食べれるよ!って言ってくださったので、お言葉に甘えてお茶をいただきます。私は栗あんを、義母さんは粒あんを。ふわふわのカステラ生地の中にあんこが詰まって、ほっこり美味しい。
お店には回転焼きの機械があったので、これで作ってるのね。焼き立ては更に美味しいんだろうな。
こういう、参道とか境内でいただくお菓子が好きなんだよねぇ、って義母さん。たしかに、お土産を家で食べるのとは違う楽しみ方があります。

それから道成寺駅前のお店でご飯を食べて、御坊まで戻り、お次は粉河へ。
粉河寺に行ってみました。
コロナ禍だからなのか、いつもそうなのか、粉河駅からの道なりに歩いてても人がいない。。。
参道らしい賑わいもない。なんか寂しいな。

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ここは不思議な雰囲気の石庭がありました。
ソテツ?っぽい植物が南国チックな雰囲気を醸し出している。

そういえば、義母さんが、和歌山って海に日が沈むから、夕方でもまだ明るいんやねと言ってました。
なるほど、家の近くは山があるからすぐに暗くなっちゃう。
私の中では、和歌山って雰囲気がのんびりしてて沖縄と似てるなって思ったけど、日の長さとか海沿いの街とか、そういう面でも似てるのかな。なんとなくだけど。

帰りに門の近くでみかんを買いました。和歌山といえばみかん。味見させてもらってから買えるとかサービス良すぎ。持って帰るの重いけど、これもおでかけの醍醐味。

今日は1デイパスの恩恵をあまり受けれなかったかもしれないけど、「また来たい」がひとつ増えました。次は近鉄バージョンのおでかけ切符でおでかけするぞー!!


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