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診断らしきものと私

“服の系統が定まらない貴女へ!” “もう悩まない!” “あなたに本当に似合う服!”
ちょっと検索するとgoogleの画面の上で踊り出す言葉たち。みんな、ストイックだなあ、真面目だなあと思う。全ての人が表現者であり発信者である時代とは言うけれど、私が10〜20代のころ、人から見て似合っているかどうかなんて、そんなに真剣に考えた覚えがない。
そんな私がギリギリちょっとだけ齧ってきたパーソナルカラー診断・骨格診断“らしきもの”と、私の思ってきたことの話をします。きちんと診断してもらったわけではないので、あくまでも“らしきもの”です。


「嵐なら二宮くんと一緒です」

まず、パーソナルカラー。私がPC診断を知ったのは10年ちょっと前。職場で顧客向けに色彩講座があって、紹介されたコンテンツのひとつがPCでした。「とは言っても、見てみないとわからないですよね〜」と講師の方が言い、現場にいた新卒の私がマネキンとして前に座ってドレープをかざされた。
ハワァ〜と何だか分からないまま次々に色をあてられて、頭に残ったのは「嵐なら二宮くんと一緒です」。松潤のところの色の方が好みだなあ、と思ったのもあり、そこしか記憶に残らなかった。
しばらくしてから雑誌やSNSでPCについてよく見るようになり、ああなんだっけ、えーっと、ニノと同じ、ニノと同じ…と改めて検索をかけて【ブルベ夏】という言葉に辿り着きました。

子どもの頃から色素が薄く、地毛が茶色くて先生や上級生に睨まれていた私。ソフトトーンが得意なのにも自覚がありましたし、ちょうど黒いスーツよりグレーのスーツの方が似合うな、とか思ってた時期でした。まあそうは言いつつ、お金を払ってちゃんと受けた診断じゃないしな…軽く意識する程度で…と、なんとなく積み上げてきた色に関するマイルールはこんな感じ。

【色】のマイルール

①全身真っ黒は避ける、やるなら素材感を工夫する
全身同素材で真っ黒だと手足顔だけ浮いて変になる。黒同士でも素材を変えたり、透け感をもたせたりするとのっぺりしないで済みました。

②オレンジは鬼門 使うときはなるべく顔から離す
担当のカラーがオレンジとかじゃなくてよかったな…とよく思っていた。

③黄色と緑はこの辺りを使う ピンクもこの辺り
PCのセオリーがあんまりよく分かってないので、ちょっとでも青みを感じればヨシ!いける!ということにしています。黄色も緑も元々好きな色なので諦めたくない!学生時代に好きだったコーラルピンクはあんま着なくなっちゃったな。好みが変わってきたというのもある。

でもこのnote書くために見直してみたら
得意めの色のストールを挟むことで
いちおう回避策をとってたことに気づいた

基本的に『似合う色を着たい』というより『好きな色をどうにか使いこなしたい』という欲求が強いので、「このままだと無理だが…こうすればなんとかなる!!!」という力技ルールです。無地で顔にぶつけられない色は柄の一部にしてしまえば案外なんとかなったりするしね。

「典型的なストレートタイプだと思います」

で、骨格の方はいつ知ったかというと、2018年。結婚式に参列するのにドレスを借りたくて、友だちと一緒にレンタル屋さんのショールームへ行ったとき。服が大好きな友達と二人、色んなブランドのドレスを手に取り「その色絶対似合うでしょ!」「その雰囲気、まさにてんちゃんの感じだよ!」なんて言い合いながら試着室に入り、鏡を見て、アレ??出てきたお互いを見て、アレレ??とやっているのを見て、店員さんが声をかけてくれたんです。「骨格診断ってご存知ですか?」と。
その方は、自分はプロじゃないし、きちんと診断するわけじゃないけど、と前置きした上で「お友達はたぶんウェーブタイプ、てんさんは典型的なストレートタイプだと思います」と教えてくれて、ドレス選びのコツを話してくれました。ひととおり試着を終えた私たちはすぐ近くのカフェに入り「さっきの骨のやつ!もっと詳しく調べたい!」とスマホを叩き、は〜、なるほどなるほど、わかるわかる。あ〜こういうの着て失敗したこと、ある〜!などと言い合って「ファッションにも色んな観点があるもんだねえ」と感心したのでした。

骨ストの特徴として書かれていることには、ブルベ夏の特徴以上に共感・納得できることが多く、すんなり自分ごととして受け入れられました。でも、骨スト向けのおすすめコーディネートは残念ながら全然好きじゃない。コーデそのものが好きじゃないというより、そのコーデから連想される人物像が私のなりたい姿じゃない、って言った方がしっくりくるかも。ラフでカジュアル、女性性は抑えて、ついでにどこか個性的、という印象を求めていた自分には、ボディラインを活かしたメリハリのあるシンプルきれいめスタイルというのは「それじゃねえ〜んだよな〜…」とテンション下がってしまうものでした。
それでもやっぱり骨ストへのアドバイスは納得感のあるものが多く(例えばタートルネックは10代前半からずっと苦手だったこととか)、色々目を通して取り入れてきた形・着こなしについてのマイルールはこういうもの。

【骨】のマイルール

①手首足首はなるべく出しとく 肘から先、膝から下に肉がつきにくい特徴を活かす
フェミニンさを抑えたいからと言って下手に全部オーバーサイズにするとモサァ…となってしまう体なのは経験上よく知っていました。生まれついて細い部位は、どうせなら思い切ってしっかり見せた方がバランスとりやすい。

②インパクトのあるアイテムとシンプルなアイテム 
派手色・複雑なテキスタイル・凝った質感が好きな私。可能なら全身全部その感じをブチ撒きたいのですが、それだと顔や体が負けてしまう。強弱つけて一点豪華主義が丁度いいという結論になりました。古着のすごい柄ものを着てインナーやボトムスはユニクロ、みたいな日が結構ある。重ね着も欲張りすぎない方が吉。布量すごい、色柄ガチャガチャ、みたいなの本当に憧れてるけど…!そこは、我慢…!

③ボリュームのある、とにかくデカくて強い靴
靴に関してはボリュームとインパクト重視。足元をシンプルでキレイなパンプスなんかでさらっと逃すとコンサバ感が出ちゃってどうも馴染まない…。膝下や足首を細く見せて、その先にデカい靴という漫画的バランスが好みというのものあります。上重心な自分の体があんまり好きじゃないので、その印象をなるべく散らしたい。歩くのに負担がない限り、スニーカーなんかは1センチ大きいのを履いてたりする。骨スト得意のIラインシルエットに、最後足元ドン!が理想的。

④チョーカーはあきらめろ 短いネックレスにはロングネックレスを重ねろ
文字通りです。ショートカットにしてバランスとってはいるけど、首が短いという事実は事実。短めのネックレスがしたいときはロングネックレスを重ねてバランス崩す。これも多分重心の問題。ピアスやリング、ブレスレットについては違和感を感じたことないので、思う存分たくさんつける。

骨関係ないけどアクセは
基本シルバー+モノクロ縛りです

スタイリング目線でもやっぱり、『似合う服を着たい』より『好きなものをどうにか着こなしたい』という欲求が強い。力技だけど、本気でさえあれば、似合う似合わないを飛び越えて『てんちゃんらしいね』と言ってもらえてる気がする。

そろそろ改めてちゃんと診断受けたいかも

と、まあ自分なりに解釈し、自分なりに模索して生きてきた訳ですが。ガールズのnoteやTwitterを見て、自分のファッションどうしていきたいのかな?と考えだしたら、ちゃんと診断受けたい気持ちが出てきました。自分の考えを答え合わせしたい気持ちが半分、ブルベ夏・骨ストだけじゃない部分にも何かありそう(例えば顔タイプとか)という気持ちが半分。
改めて診断したら今の考えを残すことも出来なくなりそうな気がして、診断後に見比べてみたいという目論みもありこの記事を書きました。さて、東京都内にたくさんあるサロン、どちらの扉を叩いてみようかな。夏になる前くらいに実行できるよう、情報集めを始めたいと思います!


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