無粋な男とえべっさん

おはようございます
十日戎も終わり当地は経済活動も平常どおり
被災地の事思うと胸が痛みますが、手前も
人並みの日常生活を送らせて頂いております。

さて、先日私本えびすに行きました。
一年ご利益をもたらしていただいた熊手と
ザルのホコリを払い感謝を述べて返納箱に
返しに行ったのです。

そうしましたら、私の前で返納に来た方と
地元の自治会の方なのかな、おじさんが
なにやらうわうわと談笑しておりました。
「そうだったの」「私間違ってたんだ」
みたいな会話が聞こえましたが、特に気にせず私も返納をすると、ああ！おたくもだよと
そのおじさんは私に話しかけてきました。

要約すると、縁起物の熊手やザルにかかる
ビニールは外して祀るもの、そんな事をしたら
福が閉じ込められて意味がない、とかなんとか
ホコリが積もれば積もるほど良いとかほげほげふがふが大層な御高説でしたが、スナックの
ねぇちゃんよろしく「ふぅん」「へぇ」
「そうなんだぁ」の三段活用でコレを掻い潜り
さっさと手水舎で手口を清めました。

辞書で無粋って引いたら彼の名前があるんじゃないかしら？例えば新しい笹を買った際に
同様の説明があれば捉え方は変わるだろうに、返納所で言われたのでは一年無駄なことしたねって言われてるようなものなのでは？
ものには言い方と順序がございまして、いやはやなんとも絵に書いたような無粋な男でございますね。

私の前に返納をされていた方、落胆する必要はございませんよ神主や神職の方でもないこんな野良助の男が言うことになんの意味もございませんから。
縁起物を汚してはいけないという奥ゆかしい日本人らしい心配りコレを否定するような輩のことは無視して、心が思うままに行動して祈ればばよいのです。

余談ですが
私が袋から出さないのは奥ゆかしい日本人の
心とかそんな大層なものではなく、家電製品でもなんでも新しいものを購入すると貼られている透明ビニールをいつまでも剥がさないびんぼったらしい人間だからです。
人間が作ったビニール一枚で手も足も出ないような神様が八百万に名を連ねているわけ無いでしょ、ばかばかしい