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だってだっての

7月に入り暑さもさることながら
今年も残り半分という事実が恐ろしい
私は毎年この時期に友人の誕生日を
祝うための赤飯を炊くのが恒例行事だ。

以前からそうしていたわけではなく
そこのおじいさんも7月生まれで
いつも友人はいっしょくたに
自身の誕生日とまとめていたのが
数年前におじいさんも亡くなって
自分の誕生日を用意して祝うほど
暇じゃないなどと悪態をつくので
それ以来赤飯とお茶請けを用意して
祝うことにしている。

友人は今年で97歳になる
二年ほど前までは自転車に乗って
一人で買い物に出かけたりと
すごいバイタリティだったけど
最近ではもう歳だからと
事あるごとに年齢を引き合いに
あまり家からでなくなってしまった。

佐野洋子氏の絵本のなかに
だってだってのおばあさんという
作品がある、この本を彼女に贈ろう。
何を揶揄する意図もないけど
きっと作中のおばあさんが友人で
私はさしずめネコなのだろう。

以前は私もいつかは我が子に
読み聞かせようと以前は沢山の絵本を
持っていたけど結局うちには
コウノトリが子を運んではくれず
いつしか絵本も処分してしまった。

先日、食事に行ったレストランの
待合で1000万回生きた猫を見つけ
懐かしいと私が言うと、パートナーは
そんな本を見たこともないというのだ。
これは寝る前に読み聞かせねばなるまい
そう思って100万回生きた猫と友人へ贈る
だってだってのおばあさんの二冊を買った

絵本を買うのなんて何十年ぶりだろうか
少しはエンパシーを感じて元気に
なってくれるとよいのだけど
そうしたらまた二人で花を見に行こうか
だっておばあさんは、、、

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