3分で読める本日の注目ニュース(2024年11月17日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・ 熊本県のバス・電鉄5社が16日、「Suica(スイカ)」など全国交通系ICカード(全国IC)による運賃決済を取りやめた。全国ICから離脱する初の事例で、慣れ親しんだ乗客からは戸惑いの声も聞かれた。
5社は、九州産交バス▽産交バス▽熊本電気鉄道▽熊本バス▽熊本都市バス。2016年に全国ICを導入したが、機器更新の負担が重いとして廃止を決めた。代わりに機器がより安価なクレジットカードなどのタッチ決済を25年3月に導入するが、それまでは現金か地域限定の「くまモンのICカード」のみでの決済となる。
熊本市の桜町バスターミナルでは各所に廃止の案内が貼り出されていた。同市東区の男性会社員(55)は「仕事の移動で(全国ICが使える)JRとの乗り継ぎが多い。くまモンのカードを新しく作りはしたが、毎回2枚を使い分けるのは面倒。更新費が高いのは分かるが……」と漏らした。旅行帰りで空港リムジンの列に並んだ東京都八王子市の女性(67)は事前に廃止を知らず急きょ現金での支払いに。「(全国ICに)めいっぱいチャージして来ていたけど、地域の事情なら仕方ないですね」と話した。
JR熊本駅前のバス乗り場で待っていた熊本県宇城市の40代の男性会社員は「ちょっと不便ですね。地元でしか使えないくまモンカードを作るメリットも微妙だし当面は現金払いを考えている。少し昔に戻る感じです」と苦笑いした。
5社の共同経営推進室によると、23年度の乗客のうち24%の565万人が全国ICを使っていた。同室は「廃止は苦渋の選択」と理解を求めている。
芸能ニュース
・モデルでタレントの大倉士門(31)が16日、都内でトークイベント「大倉士門と考えるスマートなライフスタイル~シャオミで叶える新しい暮らし~」に出席した。
22年10月に妻のモデルでタレントのみちょぱこと池田美優(26)と結婚している大倉は、冒頭に「みちょぱの話が目当てで来た人は拍手して」と笑わせた。そしてシャオミの家電製品を使っての快適な生活について話した。
結婚してから変わったことを聞かれると「一番変わったのは、結婚前は一緒に住んでいなかったんで、予定の合間をぬって会っていた。一緒に住むようになってから、日中に全然違うことをしていても、同じ家に帰って来るのがいいですね。付き合って7年、結婚して2年で熟年夫婦のようです。いちゃいちゃすることはない。でも、友達みたいで一番分かってくれている。親以外で、僕のことを一番分かってくれている。親友のようなもの」と話した。
そして「会った瞬間から、結婚まで道のりができていると思っていた。1日に100回くらいLINE(ライン)をしていましたた。『今、何をしてるか』を報告し合っていた。けんかしたことはありません。お互いの“沸点”を分かっている。『これ以上言ったら怒る』と分かり合っているので。結婚してからは、酒の席に異性がいたら帰るようになりました。結婚してから、女の人と飲んだことありません」。
愛情を保つ秘訣(ひけつ)として「お風呂の時間だけは共有している。テレビもスマホもないから、いろいろなことを話せる。週に5日は一緒ですね。あと、3カ月に1回は、休みを合わせて5日間の海外旅行に行っています。先月もインドネシアのバリ島に2人で行って来ました」と話した。
スポーツニュース
・野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は16日、日本代表「侍ジャパン」が地元の台湾代表と対戦した。日本が3点リードの6回、テレビ中継ではある選手の長すぎるカタカナ名が紹介され、日本ファンが混乱していた。
6回2死一、二塁のチャンスに、台湾は代打・吉力吉撈鞏冠を送った。米マイナーリーグでもプレーし、22年、23年と台湾プロ野球で2年連続の本塁打王に輝いている。
名前をアルファベットで記すと「Giljegiljaw Kungkuan」。カタカナでは「ジリジラオ・ゴングァン」「ギリュギリャウ・クンクアン」などとも表記されるようだが、試合を中継したTBSのカタカナ表記は「キチリキキチロウ・キョウカン」だった。
突然現れた長すぎるカタカナ名にX上の日本ファンも混乱。「キチリキキチロウキョウカン」がトレンド入りし、「キチリキキチロウキョウカンのスコアボード表記を見てみたい」「忍たま乱太郎に居そう名前だ」「どこまでが名字?どこからが名前?」「背ネーム見る限りギリギラウとかそんな感じで読むんとちゃうか?」「名前に2度見した」「字面音感全てすごいし一度もちゃんと言えない」などと騒然となっていた。
この打席はロッテの鈴木昭汰と対戦し、遊ゴロに倒れた。
話題のニュース
・兵庫県の斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う知事選は17日、投票が行われ、即日開票される。選挙戦最終日の16日には、各候補者が人通りの多いターミナル付近や繁華街などでマイクを握って「最後の訴え」に声を振り絞った。
選挙には、自身のパワハラ疑惑などを文書で告発されて出直し選挙に臨む斎藤氏を含め、7氏が立候補。過去最多となった昭和49年や令和3年の5人を上回る7陣営が、知事の資質や県政の再建などを主な争点に、激しい選挙戦を繰り広げた。
日本維新の会や自民党神戸市議団などから支援を受けた前参院議員の清水貴之氏(50)は県南部の主要都市で街宣活動を展開した。明石市のJR明石駅前では「混乱、対立を乗り越えしっかりした兵庫県をつくる」とアピール。夕刻には神戸・三宮を練り歩いて気勢を上げた。
自民の一部県議や立憲民主、国民民主両党の県連幹部らが支援した元同県尼崎市長の稲村和美氏(52)は神戸市内で街宣。午後からは立民の国会議員も応援に入った。中央区での演説では「知事が変わったら行政が変わる。納得感が高まるよう政策を作っていく」と強調した。
返り咲きを目指す斎藤氏は明石市から神戸・阪神間を回って街頭演説を行った。西宮市の阪急西宮北口駅付近での演説では、公用車の見直しや海外事務所の廃止など改革の実績を列挙し、「一票一票が積み重なれば組織票や団体票にも勝てる。支援の輪をぜひ広げてほしい」と訴えた。
共産党が推薦する医師の大沢芳清氏(61)は朝から神戸市内などを回った。JR兵庫駅近くの演説では「県政の混乱の正常化を図る。私を知事に押し上げていただければ、職員の力を引き出すようリーダーシップを発揮する」と力強くアピールした。
知事選にはこのほか、レコード会社社長の福本繁幸氏(58)▽政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)▽ニュース分析会社社長の木島洋嗣氏(49)―の3人も立候補している。