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3分で読める本日の注目ニュース(2024年6月16日):  経済、芸能、スポーツ、話題

経済ニュース

・SOMPOホールディングス(HD)傘下の損害保険ジャパンで2020年4月、経営陣自らが独占禁止法違反の疑いがある行為をしながら、その証拠を経営陣ぐるみで破棄し隠蔽工作を行っていたことがわかった。当時の社長は西澤敬二氏で、親会社のSOMPO HDの社長CEOは櫻田謙悟氏だった。

損保ジャパンが6月14日に公表した、社外弁護士による「調査報告書」の中で明らかにした。2023年に表面化した損保大手4社による法人向け共同保険の価格調整(カルテル)問題に関する調査だ。

それによると、20年4月、損保業界として新型コロナウィルス感染症による損害を補償対象にできないかとの金融庁の要請を受けて検討を進めていた商品改定の際に、経営陣自ら約款などの情報を他社と交換し、取締役を中心とした経営陣を含む「メールチェーン」の中でやり取りしていた。

法務コンプライアンス部担当取締役が、このような競合他社との情報交換は独占禁止法に違反する可能性がある旨の指摘を行った。別の取締役がメールチェーンの削除の提案をしたが、しばらく「やりとり」は共有された。最終的にはメールを削除する旨の指示が周知された。その後、印字されて調査部の管理職が自宅で保管していた。

現在SOMPO HD社長兼グループCEOの奥村幹夫氏は「Sompo International Holdings Ltd」の取締役。現在損保ジャパン社長の石川耕治氏は、SOMPO HD執行役秘書部長だった。

また、損保ジャパンは23年8月、金融庁から価格調整問題について報告徴求命令を受けた。その報告の中で、独禁法上で不適切な行為の件数を極力少なく見せようと「区分変更」するなどしていた。この件は、弁護士から合理性・妥当性について再三疑義を呈されていたにもかかわらず聞き入れなかったという。最終的には、金融庁と協議をした上で損保ジャパンの区分が通ったという。

また、23年10月、損保ジャパンが金融庁に対し、役員の不適切行為に関する認識のアンケート結果を提出するにあたり、回答の一部が削除または改変された。

報告書では「問題発覚後の段階でも独立性や専門性を欠いた対応を取ってしまっており、もはやガバナンスプロセスの透明性や信頼性が失われている」「歴代の経営陣の責任は極めて重いが、この構造的問題はもはや一個人の手に負えるような問題ではない」と指摘している。

さらに、損保業界では「損保VAN」(日本損害保険協会が開発、現在大手4社を含む9社が参加)というシステムを通じて、競争上重要な情報が、営業部門の最小拠点の課支社単位で事実上共有されており「独禁法上違反リスクが大きい」とも報告書は指摘している。

芸能ニュース

・【俺の顔】40年以上にわたって芸能界の第一線で活躍する薬丸裕英(58)。TBS「はなまるマーケット」からテレビ東京「なないろ日和!」に局と番組を移し、計28年にわたって朝の生活情報生番組のMCを務めている。「俺の顔は朝向きじゃない」。なのになぜ起用され、主婦層に受けたのか。(小枝 功一)

 くりっとした大きな目に口角を上げた笑顔。アイドル時代と印象はあまり変わらない。髪形も30年以上、ほぼ同じだ。「一度だけイメージチェンジしてみたら、モンチッチみたいになって。それで冒険心がなくなった」。変えないのが“薬丸流”。「美容師さんも30年変わってない。眼鏡もずっと同じデザイン。浮気しない男なんです」。言葉の端々にも「元アイドル」を感じる。

 順風満帆な芸能人生だったわけではない。リーダーを務めた3人組アイドル「シブがき隊」が22歳の時に解散。24歳で結婚し、すぐに長男が誕生。子供のいるアイドルを意味する「パパドル」と呼ばれた。「若気の至りですけど、パパドルと呼ばれるのがイヤで。本当はトレンディードラマとか出たいのに、来るのは子供や夫婦に関する仕事の話ばかり」。オファーを断っていたら、仕事がなくなった。

 「一家の主なのに変な意地を張ってちゃいけない」。頑固な男が意識を変えた。番組で家庭での話をするようになったところ「はなまる」立ち上げの準備をしていたプロデューサーの目に留まった。「元アイドルなのに生活感があるのが面白い」と言われた。

 確かに掃除や洗濯は大好き。「節約も得意で一人暮らしの時には家計簿をつけていたし、週末はポイントが倍になる店に行って買い物していた」。ただ“朝の顔”が務まる自信はなかった。「この顔ですよ。朝に合うはずがない」。当時の会見の写真に写る姿は、日焼けして真っ黒。派手な顔立ちも相まって朝のイメージとは程遠い。「プロデューサーから“薬丸を起用する”と報告を受けたTBSの役員も“薬師丸(ひろ子)だろ?”と聞き返したらしい」

 ところが「はなまる」は1996年にスタートすると徐々に調子を上げた。「期待されていないのが分かっていたから、頑張りすぎず自分の感覚を素直に伝えることができた。それが良かった」。番組開始後にも相次いで子供が生まれ、5児の父となった薬丸の等身大の言葉は主婦層の共感を得た。番組は17年半続き2014年3月末に終了したが、その翌週にテレビ東京で「なないろ日和!」がスタート。今も“朝の顔”として活躍し続けている。

 21年には孫が誕生。今や「ジジドル」になった。「芸能の仕事は徐々にスローダウンして、違うことにもトライしたいと思っていたけど、孫もできた。もう少し頑張らなきゃ」。妻は、結婚を機に芸能界を引退した元アイドルの石川秀美さん(57)。「彼女も孫に夢中。同期の(松本)伊代ちゃんや(早見)優ちゃんが芸能界で頑張っているから、子供たちはそんなふうにやってほしいと言っていたけど、今はタイミング的にどうかな。(復帰は)これからでも遅くはないし、彼女次第」

 今年4月にはMCを務める番組「薬丸マネー塾~人生後半お金に好かれる生き方~」(BS―TBS)が始まった。人生100年時代。先は長い。「3カ月に1回のペースで血液検査に行ってる。主治医に貧血気味だと相談したら“そりゃ、そうだろ”と言われちゃった。父親が脳梗塞になって、その介護の大変さを知っているから心配でしようがない」

 原動力の源はいつも家族。目尻にできた笑いジワは幸せの証だ。これからも、ありのままの姿と思いをお茶の間に届けていく。

 ≪お金に好かれる生き方学ぶ番組BS―TBS「薬丸マネー塾」≫4月にスタートした「薬丸マネー塾」は中高年向けのマネー情報番組。専門家から「お金に好かれる生き方」を学んでいく。これまで、今年から始まった「新NISA」などをテーマとして扱ってきた。薬丸は「とても勉強になる番組。ここで学んだことを生かして子供たちにもアドバイスしたい」と話している。

 ◇薬丸 裕英(やくまる・ひろひで)1966年(昭41)2月19日生まれ、東京都出身の58歳。81年、TBS「2年B組仙八先生」で芸能界デビュー。82~88年「シブがき隊」のメンバーとして活躍した。テレビ東京「出没!アド街ック天国」には95年からレギュラー出演している。

スポーツニュース

・■MLB カブス 5ー1 カージナルス(日本時16日、イリノイ州シカゴ、リグリー・フィールド)

カブスの今永昇太(30)が、本拠地でのカージナルス戦に登板し、連勝で7勝目。7回、メジャー最多の103球を投げ、被安打4の1失点(自責1)、奪三振6、四死球1で防御率は1.96から1.89に。規定投球回数に到達し、リーグ3位に再浮上した。「4番・ライト」で先発した鈴木誠也(29)は3打数2安打1四球で打率は.267。

前回10日の登板で、6試合ぶりの白星を挙げた今永、中5日で同地区、ナ・リーグ中地区2位のカージナルス戦に先発。カブスはカージナルスに2ゲーム差の最下位となっている。

チーム浮上のきっかけを託された今永は1回、1番・M.ウィン(22)を低めのスプリットで空振り三振を奪うと、3番、2022年ナ・リーグMVPのP.ゴールドシュミット(36)も低めのスプリットで空振り三振と最高の形で立ち上がりを無失点で抑えた。

2回、4番・N.アレナド(33)にライト前ヒットを許し、先頭打者を出塁させたが、落ち着いて力強いストレートで後続をフライで打ち取り走者を進めなかった。

するとカブス打線はその裏、4番。鈴木が3試合ぶりとなるセンター前ヒット、続く5番・I.ハップ(29)もレフト前ヒットと無死一、二塁のチャンスを作るも一本が出ず、今永を援護出来なかった。

先制点をもらえたなっか今永だが3回、先頭の8番・B.ドノバン(27)をスプリットで空振り三振、さらに1番・ウィンはスイーパーで2打席連続三振と全く危なげないピッチングでカージナルス打線を抑えた。

4回、先頭の2番・A.バールソン(25)をカウント0-2と追い込んだが3球目のスプリットが甘く入りライトオーバーのツーベース。1死三塁の場面で4番・アレナドんは右中間へ。やや浅いフライだったがセンターのP.クロウ=アームストロング(22)と肩の強いライトの鈴木が交錯。クロウ=アームストロングがキャッチしたが犠牲フライとなってしまい先制点を許してしまった。

その裏、無死一塁で4番。鈴木がこの日2本目となるレフト前ヒット、3試合ぶりのマルチでチャンスを作った。1死一、三塁から6番・N.ホーナー(27)がピッチャー内野安打で1対1の同点。さらに7番・D.スワンソン(30)の内野ゴロの間に鈴木が勝ち越しのホームを踏んだ。

2対1と勝ち越してもらった今永は勝ち投手の権利がかかった5回、先頭の6番・I.ヘレーラ(23)にはボールが先行し、カウント3-1となったが低めのストレートを打たせてショートゴロ。カウントが悪くなってもしっかり先頭を切ると、5回を3者凡退に抑えて勝ち投手の権利を手にした。

6回、2死二塁とこの試合2度目の得点圏に走者を背負ったが、3番・ゴールドシュミットをショートゴロ。最少得点差をしっかり守り、ベンチに戻る今永にも笑顔が見られた。

そして、7回、先頭の4番・アレナドにカウント1-2と追い込みながらメジャー初となる死球。さらに6番・ヘレーラにはレフト前ヒットと2死、一、二塁のピンチを招いた。迎えるは8番・ドノバン、フルカウントからこの試合102球目、最速となる93マイル(150キロ)のストレートをファールで粘られる。ギアを入れ替えた今永の8球目、スイーパーで空振りの三振、今永はマウンド上で2連発のガッツポーズを見せた。

その裏、今永の作った流れにカブス打線も乗って、2死一、二塁のチャンスで5番・ハップが7号スリーランで5対1。今永の熱投に攻撃陣が応えた。

8回からは中継ぎ陣がカージナルス打線を無失点に抑えて、チームは連敗を2でストップ、今永は連勝で7勝目となった。今永はメジャー最多タイの7回、メジャー最多の103球を投げて、被安打4、奪三振6、四死球1、失点1(自責点1)で防御率は1.89。規定投球回数に到達し、防御率はリーグ3位に再浮上した。

話題のニュース

・ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ロシア側に今後、戦争の終結に向けた「行動計画」を提示する意向を明らかにした。スイス・ビュルゲンシュトックで開催中の「平和サミット」で語った。

 今回のサミットでは「核の安全性」「食料安全保障」「捕虜や連れ去られた人びとの帰還」に絞って議論されており、行動計画も、まずはこの3点に絞り、各国の協力の方法も盛り込んだものになるとみられる。

 初めてとなった今回の平和サミットにロシアは招待されていない。ただ、ウクライナ政府は2回目のサミットでロシアと顔を合わせる可能性を排除していない。

■「ロシアがこの場にいないのは…」

 ゼレンスキー氏は今回のサミットについて「戦争の公正な終結に向けた第一歩」と表現。国連憲章や国際法に沿って、ロシアの侵攻を終結させる必要性を訴えた。

 その上で「ロシアがこの場にいないのは、平和に興味がないからだ」と指摘。一方で、「公正な平和が世界にとって何を意味し、どうすれば真に永続する形で実現できるのかを決めたい」と呼びかけ、透明性のある「行動計画」について合意が得られれば、ロシア側にその内容が伝えられることになる、とした。

 ゼレンスキー氏は行動計画の提示について「2回目の平和サミットで、本当の戦争の終わりを確定させるため」と説明。次回の平和サミットを通じて、和平交渉に向けた動きを加速させたい考えを示した。

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