3分で読める本日の注目ニュース(2024年3月19日): 経済、芸能、スポーツ、話題
経済ニュース
・米電気自動車(EV)大手テスラの株安が止まらない。
世界的なEV市場の減速懸念などを背景に、2023年夏に付けた直近のピークから5割弱も下落した。一時期は半導体大手エヌビディアなどとともに米相場をけん引する「マグニフィセント・セブン(壮大な7社)」と呼ばれたが、その称号を失いつつある。
テスラの23年の世界販売台数は約181万台と前年から4割近く伸び、株価は年初の100ドル程度から7月には一時300ドル近くまで急伸。ただ、24年の販売の伸びは前年を「顕著に下回る」可能性があると明らかにしたことで、投資家の期待が急激にしぼんだ。足元の株価は160ドル近辺に沈み、米メディアに「もう『壮大』ではない」とやゆされている。
テスラから最近、経営状況の説明を受けた金融機関担当者は、今年の成長見通しに関し具体的な数字は示されなかったと指摘。「先行き不透明感が株安の要因」とみる。「『EV嫌い』のトランプ前大統領が今秋の大統領選で返り咲く可能性も株価を引き下げている」という。
こうした中、テスラが挽回に向け注力するのが、現行モデルよりも低価格のモデル投入だ。マスク最高経営責任者(CEO)は25年後半に「革新的な新製造技術」を導入した次世代低コスト車の生産を始める計画をアピールしている。ただ、裏を返せばそれまでは「プラス材料に乏しい」(先の担当者)とみられており、しばらくは業績、株価ともにさえない状態が続きそうだ。
芸能ニュース
・フジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」シリーズ最後の映画として12年に公開された「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」公式サイトは18日、12年ぶりにプロジェクトが再始動すると発表した。
同サイトは名称を「映画『室井慎次』公式サイト」に改め、最新作として今秋に公開予定。柳葉敏郎(63)演じる、人気キャラクター、室井慎次の背中のビジュアルとスーパーティザー映像も公開した。
同シリーズは、1997年(平9)1月期にフジテレビ系で連続ドラマとしてスタート。3月18日は、第11話(最終話)「青島刑事よ永遠に」が放送された当日だった。加えて、発表された午後9時は、同話の放送開始時間。前日17日の同時刻に、X(旧ツイッター)が13年9月29日以来、10年半ぶりに更新され、カウントダウンが始まっていた。
今回公開されたスーパーティザー映像には、連ドラ最終話をはじめとする室井を軸にした過去の映像に加え、新規に撮影したとみられる柳葉と升毅(68)が演じるシーンも登場。室井は「THE FINAL」では警察庁長官官房組織改革審議委員会委員長だった。升は同シリーズで警察庁刑事局刑事企画課長・警視長などを歴任した坂村正之を演じてきたが「長官は、組織などそう簡単に変わるものではない、と。5年もやったんですよ。もういいでしょ」と室井に語りかける中「あなたはまだ、室井慎次の全てを知らない。」との文字も画面に躍った。
スポーツニュース
・バドミントンの男子シングルス元世界ランク1位で東京五輪代表の桃田賢斗(29)=NTT東日本=のパリ五輪出場が18日までに絶望的となった。全英オープンが17日で終わり、同種目で奈良岡功大(22)=IMG=が初の五輪代表を確実にした。五輪出場者は昨年5月から1年間の国際大会で高ポイントを獲得した上位10大会の合計で決まるが、桃田が残りの大会で日本勢の最大2枠に入ることは事実上不可能となった。
五輪代表選考は、世界連盟(BWF)が発表する4月30日付の五輪予選ランキングに基づき、シングルスは16位以内に入れば各国最大2枠まで出場権を獲得できる。今月12日付で奈良岡が日本勢最上位の4位につけており、配点の高い全英オープンを終えた時点で出場権獲得が確定。同11位の西本拳太(ジェイテクト)が2番手で、20位の渡辺航貴(BIPROGY)、25位の常山幹太(トナミ運輸)、31位の大林拓真(トナミ運輸)と続き、桃田は6番手の48位に甘んじていた。
桃田は自身の不祥事で16年リオデジャネイロ五輪出場を逃したが、処分明けに18年から2年連続で世界選手権を制覇するなど世界ランク1位まで上りつめ、21年東京五輪で初出場。ただ、自国開催となった大会本番では1次リーグで敗退した。20年1月には遠征先のマレーシアで交通事故に遭い、右手眼窩(がんか)底骨折などの大けがを負った。
東京五輪以降は腰の痛みなどにも苦しみ、パリ五輪代表レースでは初戦敗退が続くなど、大きく出遅れていた。終盤戦に向けては「正直、五輪レースは厳しい部分がある」としつつも、「(パリ五輪に)出られなかったとしても僕のバドミントン人生はそこで終わりではない。試合に出る限りは全試合を全身全霊でトライしていけたら」と語っていた。
話題のニュース
・米ブルームバーグ通信は17日、米アップルがスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」に、米グーグルの生成AI(人工知能)の基盤モデル「ジェミニ」を搭載することを同社と協議していると報じた。
並行して「チャットGPT」開発元の米オープンAIとも話し合いの場を持ったという。
米アップルは、グーグルから対価を得て同社の検索サービスをアイフォーンの初期設定に採用。これが反トラスト法(独占禁止法)に反するとして司法省が提訴し、係争中だ。生成AIでの提携が実現すれば、競争当局の監視がさらに強まる恐れがある。
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