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統合失調症について理解する②


統合失調症 :治療が早ければ、重症化せず回復の可能性も

統合失調症は、昔に比べると研究が進み、よい薬ができ、認知が進み早い段階から治療を受ける人が増えてきたことで軽症化の傾向にあるようだ。

入院が必要なほど重症な方でも、改善し、普通に仕事を続けている人も多くいる。


症状の理解

統合失調症は、思考や行動を「統合する機能」が失われていく病気であり、他の人からみるとまとまりのない人の印象がある。

健全な心身の状態であれば、友だちや家族とのコミュニケーションもスムーズで不自然なところがなく、本人も周りの人もやり取りに困らない。

「統合する機能」が「失調」する事で、下記のような症状が現れる。

幻覚、妄想などからくる激しい言動【陽性症状】

・意欲が低下し、感情が平たんになる【陰性症状】

・注意力・集中力を著しく欠き、思考にまとまりがなくなる【認知機能の障害】


回復までの段階

発症から回復までにはいくつかの段階がある。

病前期(気分のアップダウンを感じる程度)

ARMS(At-Risk Mental State:精神疾患発症危険状態)
(気分のアップダウンが心身の不調となり、時間経過やストレスで悪化する)

進行期
(陽性症状、陰性症状、認知機能の障害の症状がはっきりあらわれ、統合失調症と診断される)

回復期
(進行期の段階で投薬治療などを行い、症状が落ち着き本人なりのリハビリに取り組む)

発症から2~5年の間が急速に症状が進行するため、この間に治療を始める事ができれば比較的回復もスムーズ。


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