今週の成績 / スイングシストレは配当落ちにどう対応するのがよいのだろう
今週の成績
今週の成績です。引き続き良好な成績でしたが、配当落ちが影響した一週間でした。
配当落ちとは?
株式を保有している場合、その会社の決算に伴って配当を受け取ることができますね。日本の上場企業の多くは3月末決算ですから、3月末に株を持っている場合は配当を受け取る権利があります。2024年の場合は正確には、3/27(水)の引け時に保有している場合に権利が付与されました。
3/29(金):3月の最終取引日 = 権利確定日
3/27(水):権利確定日の2営業日前 = この日の大引けに保有していれば権利確定
素人のころのぼく「それなら、3/27(水)の大引けで買って3/28(木)の寄りにすぐに売ったら、配当は貰えるしそんなに株価変動しないし、これ完璧な戦略じゃね??」
……なんていう甘い考えは通用しませんね。みんな同じ考えなので、3/28の寄りは通常、下落します。どれくらいの下落が予想されるかというと、市場の調整能力は完璧なので、配当で貰える額のぶんだけ下落します。
というわけで、3/28(木)は下落が予想されていました(現実には他の要因もあって予想より大きく下落しました)。そして実際に、この日の前まで30万円くらいとなっていた含み益が、3/28(木)終了時点で数万円の含み損となりました。40万円ほど下落したことになります。
3/29(水)の時点で私の持っていた株は、1300万円ほどありました。配当利回りは平均して3%くらいだったようです。税引前で40万円くらい貰える計算になります。果たしてちょうど、含み損益が下落したのと同じくらいの額でした。
配当金?配当落ち調整金?
上記、持っていた株が1300万円と書きましたが、これらは正確には現物で持っていたわけではなく、全部信用取引の買い建玉として持っていたものです。
信用取引の買い建ての場合、正確には配当金が貰えるわけではありません。建玉になっている株の実際の所有者は証券会社なので、配当金も証券会社が受け取りますが、「配当落ち調整金」の名目で、証券会社から貰えます。
貰えるのがいつになるかというと、配当が出るのがおよそ3〜4ヶ月後で、そこから調整金が入金されるのが1週間後くらいになるようです。かなり先ですよね。
シストレへの影響は
そのようなわけで、3/28(木)には含み益が消失して含み損を抱えることになりましたが、実際に損失を被ったわけではなく、この分の金額は後に配当落ち調整金として入金されるわけですね。
しかしシストレ全体として無傷かというと、そうでもありません。
第一に、現在のシステムはただの下落と配当落ちによる下落を区別していません。システムは株価が普通に下落したと判断し、売却基準に触れた株は売却を指示してきました。いくら配当落ちだと思ってもシストレにおいて自己判断の混入は厳禁、システムは絶対ですから、私はこの指示に従いました。それが3/29(金)の損失です。
第二に、配当落ちで失われた資金が戻るのが数カ月後なので、その間の資金が減ります。これは機会損失です。どう対応するのが良いでしょうか。
対策1:配当落ちしなかったものとして計算する
「配当によって落ちた分は落ちなかったものとして計算し、純粋な値動きを抽出して売買判断をする」というルールを組み込めば良いかもしれません。
しかし、各社の決算日と配当を自動取得してコンピュータの思考過程に反映する、というプログラムを書くのは些か冗長で億劫に感じます。下落した分のどれくらいが配当落ちなのかも正確にはわかりません。
それに、この解決法では第一の影響は回避できますが、配当落ちは実際に起きてしまうので、第二の影響を回避できません。
対策2:決算前に手仕舞いして配当を回避する
次の案として、権利付き最終日に一旦全部手仕舞いしてしまって配当落ちを避け、翌日に全部建て直す、というやり方が思いつきます。
一見良い方法のように思えますが、私は来年の3月にこのことを思い出して注意することができるのでしょうか。
そもそもそういう手動の部分、脳の容量を消費する部分を極力なくすためにシストレをしているわけですから、自分の注意を使う要素はなくしたいものです。つまり、面倒だと思うわけです。
対策3:一時的に両建てにする
これはなあ。
回避はできますが、両建てにするために保証金を倍額用意する必要がありますよね。
レバレッジは最大1.5倍までのルールにしているので、両建てにしても最大3.0倍で、可能といえば可能ですが……。なにか見落としがあったらすぐに容量オーバー、となってしまう危険性を孕んでいます。
理屈では大丈夫なように思いますが、リスクが高いですし、第一、思い出せてるんならこんなことせずに対策2を採るほうが良いのではなかろうか。
色々考える
いまのところ、対策は諦めるんでいいんじゃなかろうか、と思いました。
ただ、もし運良く来年の3月に思い出すことができて、全部手仕舞い建て直しをやる注意力と気力がある状況であれば、対策2を取ることになるかもしれません。これだけの配当落ちを経験することは初めてなので、もうすこし考えてみようと思いました。
気力があれば、決算日を取得して事前に売却を促すようなルーチンをシステムに組み込むかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?