6月IPO雑感

6~7月IPOがほぼ全部出揃いました。

小型が多い。気になってそれぞれの月間の吸収金額を計算して比較してみました。
数字は全容を把握するのに十分な範囲での概数です。

3月IPO:2360億
6月IPO:506億

3月は6月の4.6倍、6月は3月の21.6%、2割程度でした。

小型が多いという事は、短期資金が次から次へと移動するという事です。
この数字から、6月の新規上場による資金抜けは直前IPO、特に3月IPO以外影響を与えないと判断しました。
決算で業績が良かった会社に短期筋はいないため、新規上場の資金抜けの影響を受けず6~7月の株価は堅調と予想します。

そして、6~7月IPO全銘柄を数字入力して計算して比較しました。

公募価格付近で寄るのは二つだけです。
9158 シ―ユーシー
9160 ノバレーゼ

これに、米国NVIDIA社の国内初のエリートパートナーというテーマ性がある5885 ジーテップ・アドバンスの3社がIPOセカンダリー候補となります。
これ以外は公募価格の3~4倍で寄る会社が多く初値天井になりやすい。
他の会社は7月以降株価が落ち着いてから判断します。

9158 シ―ユーシーは、2413 エムスリーからのスピンアウトで知名度が高い。
事業内容は日本ホスピスに似ているが、医療サービスの下流から上流まで垂直統合で一貫している点が強み。

垂直統合されたプラットフォームのメリット

成長率は過去上場したアンビスやサンウェルズには届かない。
しかし、海外投資家の事業内容の評価次第では株価が堅調に上がっていきます。

9160 ノバレーゼは、業績悪化からPEファンドによるTOBで上場廃止し、再建を進めた結果、コロナショックで一時的に売上大幅悪化。
しかしロックダウンが終わってからはコロナショック以前より売り上げを伸ばしています。
今後の売上の成長率次第で継続して買われる可能性が高い。

5885 ジーテップ・アドバンスは、以下の二点が重視されます。
NVDIA パートナーランク:エリート(日本国内では1社のみ)

エヌビディア出身の方が取締役になりました。

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