寝不足により判断力低下の結果ナタデココ

大学1年の時に付き合っていた人から久々に連絡がきた。
「花粉が飛びまくって寒暖差が激しい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」「目が痒いわほんと」
と送られてきたのだが、生憎わたしは花粉症じゃないので全然共感できなかった。彼はまだ大阪に住んでるらしい。
別れてから一度も会っていないし親しいわけでもないのだが、思い出したかのようにたまにメッセージが送られてくる。
自分たちの誕生日と父親の名前が一緒なせいで謎の親近感を覚えてしまうというか、遠くに住んでる疎遠になった親戚みたいな感覚である。というのはただの感覚なだけで、実際会ってみたら他人のような感覚になるのかもしれない。
彼の実家の階段がやたら急だったことだけはよく覚えている。

好きな人から「会いたくなった時は会いに行くので言ってくださいね」と送られてきたので「呼んでみます。おーい」と冗談で返したら、なんと「ほんとに行っていいですか?」と。おどろき。
この人は青森仕事出張お出かけ早朝出勤仕事残業と怒涛の日々を過ごしているはずなのだが、まさかド平日の夜に会いに来てくれるとは思わず本当に驚いた。スーパーに寄る前でよかった。
「晩ごはんうちで食べて行ってください」と誘って、とりあえず何を作ろうか頭の中で献立を組み立てる。
ごはん、玉ねぎとじゃがいものお味噌汁、生姜焼き、雪菜のおひたし、きゅうりの甘酢和え。
自分ひとりのために料理をすることは嫌いじゃないのだけど、誰か食べてくれる人がいると張り合いが出るというかいつもより楽しくなる。
同時並行で料理をしていくときの、頭の中で行程を組み立てている時間が好き。料理のこと以外何も考えなくていいのがいい。

書きっぱなしにしてそのままの文章が多い。
誰かに読まれることを目的としているわけではないのだし、文章としての体裁を成していなくてもなんら問題はない、ないはずなのに。

別れる、袂を分つよりも逃げるに近い回数の方が多いなきっと。
春っぽい陽気だからかセンチメンタルに。

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