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飢えを向いて歩こう。

2019年は自分にとって、かなり大きな動きのあった1年でした。

大学を卒業後、役者を目指して上京したものの特に大した成果もあげられず、7年間の内地での生活を終え地元沖縄へ帰ったのが4月のこと。

芽が出なかったなんて言葉を使う資格すらない。ただただ、覚悟が足りなかった。それだけのことでした。


その後、3ヵ月のスクール通いとなんちゃってフリーランスの期間を経て、現在のWeb制作会社に勤めることに。

去年の今頃は、5年間働いていた書店でひたすら正社員登用を目指していたアルバイト。その時と比べたらかなり前に進んだはずなんですが、この満たされない気持ちはなんだろう。


会社はブラックというわけではなく、残業もないし、一緒に働いている人たちはいい人ばかりだし、金銭的な余裕も以前よりはできています。

だけど、この状態がこれからもずっと続くのか。そう思うと、

「ああ、別にもう終わってもいいな」

そんな思考がずっとグルグルしていました。


そんな時に読んだのがボディーアーティストのmim drawingさんのnote。

彼女のnoteに書かれた内容は、まさに今の自分にどんぴしゃりの言葉ばかりでとても腑に落ちました。


ふと、学生時代好きだった「地球ゴージャス」の主宰である俳優の岸谷五朗さんの言葉を思い出しました。

飢えているところに行くようにしないと、芝居づくりなんてツラすぎてキツいことばかりですから。だから、いつも自分の中で「今、俺は何に飢えているんだろう」ということを、しっかりと見つめようと思っているんです。

ここ2年くらい「役に立つ、金になる、武器になる」そういったものだけを行動の基準としてきました。

その結果は多少はついてきたかもしれません。

ただ、その代わりに心が追いついてきていないような感覚になりました。

今、自分の心の中には圧倒的な飢えがある。

でも、それは今の自分には無駄なものと思って削ぎ落としてきました。

生活が安定しても、その飢えは満たされませんでした。


だから少しずつでもいいから、自らの飢えに正直に向き合っていく。

2020年はそんな年にしていきたいと思います。

【夢】なんて聞こえはいいが、所詮自分の欲求。否定しているのではない。どんなことが夢であってもいいということ。(中略)オマエの夢に、理由などいらない。(中略)勝負から逃げる免罪符はいくらでもある。そうしている間に人生の貴重な時間は、どんどん過ぎていく。

飢えを向いて歩こう。

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