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身と場を整える


#生き方 #仕事をする準備 #良い仕事をするために #躾 (しつけ)


私などは周囲の人にいろいろ口やかましく言われて育ったほうだと思います。
今でもそうですが決して仕事が早いほうではなく、むしろ遅いほうだと思います。
子供の頃(小学生ぐらい)、親や周囲の人に言われた言葉は、早くしなさい。きちんとしなさい。
こればかりだったように思います。


しかし中学高校時代になると、多少は他の人より得意な物も出てきます。
その中の1つがお裁縫でした。
お裁縫に出会いある方に言われたのは、早い仕事も大切だけど雑な仕事をしてはいけないと言われました。
雑な仕事よりも丁寧な仕事をしなさいと言われました。
この丁寧な仕事というのは今の私にとって、とても大切な言葉になりました。


躾と言われる物もいろいろありますが、和裁の先生から教えられた時にとてもすんなりと納得できました。
身を美しくすると書いて、しつけになります。
こうるさいだの、うっとうしいだのと言われますが、あなたの身を美しくする事だから大切なのですと言われました。
お裁縫でも1工程省くか面倒がらずに行うかで仕上がりが違ってきます。
その工程を行う事で仕上がりが美しくなるのだから、きちんとやったほうが良いという結果になります。


良い仕事をするために必要な事として、普段からの食生活や身の回りの環境も重要になってきます。
多くの方たちはよりわかりやすく伝えるために、具体的にあれをしたほうが良い、これをしたほうが良いと言います。
時にそれらが重くなり、続けるのが厳しいと感じる事もありました。
でも先日ある方のお家へ行った時に環境が大切と感じたのです。


今まで多くの方からいろいろと教えていただきましたが、一言で言うのなら身と場を整える事なのだと気づきました。
今までほぼ無意識に行ってきたことも、全て身と場を整える事でした。


入門者さんに手まりを教える時、1工程に最初は2時間かかりますから途中で席を立たなくて良いように全て準備してから作業を始めてください。
このように伝えます。
最近はどうやら私の中では当たり前と思っている事でも、教えられていない方が多い事に驚きますので細かく説明します。


2時間の作業をする時、途中で席を立たなくて良いようにお手洗いへ行っておきます。
糸を扱いますので糸を汚さないように手も綺麗に洗っておきます。
これらは身を整える作業の1つになります。
通常はこの程度で終わりますが、作業内容によっては食事に気を使い、自分自身やお部屋の気を清めるために、所定の作業が必要になる場合もあると思います。
スマホなどは音が鳴らないように設定しておきます。


作業する部屋はやはり糸が汚れないように所定のレベルのお掃除をします。
特に机の上は必要に応じて濡れ拭き、乾拭きの順で雑巾がけも行います。
これらは場を整える作業になります。
気が散らないように余計な物が目に入らないように、物の配置にも気を使います。
これらの作業は場を整えるために行います。


正直私はお掃除が非常に苦手です。
新しいお部屋に引っ越す前は、最低限のお掃除しかしてきませんでした。
誰かに頼めるものなら頼みたいと思ったくらいです。


引っ越しをして一人暮らしを初め、誰かのせいでお掃除ができないと言い訳する事ができなくなりました。
大きく汚す前にこまめにやったほうが楽だという事に気づきました。
以前よりもまめに掃除機をかけるようになり、埃がこんなに溜まるのかと驚いています。


まだ作品制作の作業を始めるには少し時間がかかりそうですが、場もほぼ整ってきましたので近いうちに制作作業が始められそうです。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。