N会議の話 前編
これは私が数年前(2018年夏)に見た夢のお話です。 #夢日記
始まり
友人のA美さんから電話が来ました。
彼女の所にはS美が作った作品がいくつかあるのですが、そのうちいくつかがS家のサイドボードの中に飾られていたらしいのです。
A美さんが買ってくれた作品とS美がプレゼントした物とがありました。
そしてご縁があってS家に飾ってあったらしいのです。
A美さんの所にS家の方が連絡をくれたと言うお話です。
連絡によると2個がまるで内部から爆発したように破壊されていたと言います。
どの作品もA美さんの所へ送ったのは10年近く前の事なので、なぜ?という気持ちが強いS美でした。
S家も呪いとかそちら系には詳しい家なので、即いろいろ調べてくれました。
術者が行ったものと言う事がすぐにわかり、それなりの対処をしてくれたようです。
H氏からの電話
H氏から電話が来ました。
「SA会の模様をいくつ作っていますか?」
いきなりそのように言われびっくりするS美でしたが次のように返答しました。
「SA会が出している本の中にある模様で、SA会の完全オリジナル模様と言えるのは1‐2個であり、それも古典模様の変化形と言える模様です。
その他にもいくつか私が作っている模様で被るものもありますが、初出は別の先生の本の中にある物です」
このように言いました。
「SA会の言い分としては
伝統が崩されるからという理由だと言うのです」
H氏が言います。
S美としてはまったくの言いがかりで、どうにも理解できないお話なのでした。
「今の時代、簡単にひがんだり妬んだりする人がいます。
恨みも買いやすいのですよ」
とH氏は言います。
「SA会の後ろにはN会議がいます」
とS美は伝えた。
S美も都市伝説くらいの知識しかないのですが、N会議には凄腕の陰陽師がついているという話を以前から聞いていたからです。
「N会議ですか。
あの人たちは本当に人を呪う事しかしませんからね。
わかりました」
とH氏は言い、電話を切りました。
車のタイヤ
S美はいつものスタンドで給油をしていました。
スタンドの奥さんが言います。
「ちょっと!助手席側の前のタイヤがボロボロだよ!
一体どうしちゃったの!?」
とりあえずこの日はそのまま家へ帰りました。
タイヤを確認すると理解できないくらいに1つだけが古びています。
理解不能な状況になっているので、H氏にも連絡をしました。
翌日スタンドでタイヤ交換をすることにしました。
いつもであれば後輪タイヤを廃棄にして、前輪を後ろに持っていき新しいものを前につけてもらいます。
しかし今回は前輪の片方がひどい状態なので、4本のうち良いものを2本選び後輪へつけるように頼みました。
赤いスポーツカー
H氏から電話が来ます。
「S美さんの車に術をかけた者がわかりました。
赤いスポーツカーに乗る男が術をかけたようです。
物を急速に老朽化する呪いがあります。
タイヤの1本だけがそういう状態になったと言うのは、その為です。
こちらの者がそのスポーツカーにも同じように、助手席側の前輪がボロボロになるように術をかけることにしました」
そう言うとH氏は電話を切りました。
S美は猫に案内され老女の店に居ました。
老女に促されて水晶球を覗きます。
赤いスポーツカーの傍にTシャツ姿の若い男がいます。
彼は自分の車のタイヤを見ながらブツブツと何かを言っていました。
「おかしいなぁ、どうしてタイヤがこんなになってしまったのだろうか?
術をかけたのはS美さんの車のはずなのに、どうして自分の車のタイヤがこのようになってしまったのだろうか?
とにかく、からあげクン食べて元気にならないと!」
そう言いながら男はコンビニへ入っていきました。
まもなくお店から男が出てきますが、手には袋いっぱいのからあげクンと大きなコーラボトルがあります。
からあげクンは20個ぐらいありそうです。
車に乗り込むと物凄い勢いでからあげクンとコーラをほおばり、あっという間に食べきりました。
そして急発進をして車はコンビニから出ていきました。
「今日はもう帰りなさい」
老女にそう言われてS美は店を後にしました。
家につくとすぐにH氏から電話が来ました。
「赤いスポーツカーの男は車ごと河に飛び込みましたよ。
男がコンビニから出たところまではS美さんは見ているのでしたね。
急発進で立ち去り、そのまま近くの河に飛び込んだようです」
S美はそれを聞きながら、えらいことに巻き込まれてしまったなと考えていました。
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注意:この話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。