男物並寸の作務衣、裁断とヘラ付けの解説
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作務衣を3枚連続で作りまして3枚目に作った物が男物並寸でした。
仕立て方はお袖が着物袖、作務衣なので衣文(えもん)は抜かずに作りました。
市販の本の物とは全く着心地が違う物が出来上がり満足しています。
記録も兼ねてこちらでヘラ付けの解説をしようと思います。
ちなみに着丈や裄の寸法、その他は以下のページを見て頂ければと思います。
布の使用量に関しては以下を見てください。
身頃の裁断
地のしが終わった布をいきなり裁断をする事をしてはいけません。
まず物差しと待ち針を使い、間違いなく各パーツがとれるかどうか確認をします。
使用する布によっては模様などありましたら柄合わせもします。
今回は無地もしくはそれに近い布という想定で柄合わせを考えずに裁断する方向でお話します。
その前に各部のサイズを決めておきます。
サイズの決め方は以下を参考にしてください。
まず身頃の幅に必要な寸法を割り出します。
後幅と肩幅を見ます。
同寸または肩幅のほうが大きい必要があります。
そして身頃の丈も決めておきましょう。
私は鯨尺で行いますので、センチで測った物を物差しや換算表を使って鯨尺になおしておきます。
身頃の幅は背縫い3分+肩幅+1分(キセ分)+縫い代5分から8分
これが身頃に必要な布幅になります。
キセとは縫い目の両端に少し布が取られ、どうしても幅が狭くなります。
また縫い目を見せないように折り目を入れる事もあります。
この部分をキセと言います。
折り目で隠すときはキセをかけると言います。
袖付け縫い代に5分から8分必要になります。
和裁は洋裁と違い、縫い代を多くとる事が多いです。
作業途中で布の状態で作業内容が変更になる事もあるので、多めに縫い代をとったほうが作業が楽です。
背縫いは布の耳を使ったほうが作業が楽です。
しかし脇や袖付け部分は布の裁ち目になります。
ロックミシンをかけてくけるのでしたら縫い代5分で良いです。
もし裁ち目を見せないように布を折ってくけるのでしたら折り代が必要になるので8分必要になります。
私は肩幅を9寸にしているので布幅を1尺で裁断します。
布がほつれやすい物の時はあと2分くらい増やすこともあります。
着丈は2尺1寸で仕上げるので4尺3寸で裁断しています。
これは裾縫い代に5分必要なので2尺1寸5分の2倍で4尺3寸になります。
袖の裁断
お袖の必要量を計算します。
洋裁と比較した時、裄が袖幅になり袖丈は袖付け側の長さになりますので注意してください。
袖口縫い代3分+袖幅+キセ1分+袖付け縫い代5分から8分
袖口に布の耳が来たほうが制作がしやすいです。
もし裁断の都合で出来ないときは、ロックミシンをかけたほうが良いです。
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読んでいただきありがとうございます。 アトリエを無事引っ越すことが出来ましたが、什器等まだまだ必要です。 その為の諸費用にあてさせていただきます。