金色の空
夕方の西の空が金色に染められて
とても美しい時がある。
金色は、近所のお宅の窓にも映され
一層、金色が深まる。
こんなに綺麗な空を見れる私は
幸せだと感動する。
あと、何人が見ているだろう、
この金色。
昔の人はどう表現したのだろう
この金色。
私は金色に染められて
そのまま、溶けてしまっても
良いと思った。
残念ながら、思いは
通じなかった。
まだ生を生きろと言われている気がして、涙ぐむ。
けど、すぐに空を仰いで
馬鹿な自分を振り切った。
金色に輝く黄昏を
忘れないでいよう。
また見れたら、
「やぁ、また会えたね」
そう言おう。