個室と大部屋。

FMラジオの音楽番組をよく聴くんですよ。

よく聴くといっても、専らFM802という大阪のFMラジオ局です。ロックだったり流行りの曲だったり好きな音楽が昼夜問わず流れているので、通学の時や家で作業してる時に聴いてます。そんなFM802は今年で30周年なんですって。おめでたい。

さて、 "FMラジオ"って聴いたら何を想像しますかね。

音楽番組が多い
シュっとしてる人がやってる
J-WAVEの名物ナビゲーターことクリス・ペプラー
TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』
芸人さんのよく使うツッコミ「 FMラジオみたいな喋りすんな!」
地方FMのCMってなんかクセある

ざっとこんな感じですかね。後半はあんまり関係ない気もしますが。
冗談はさておき、「FMラジオの"FM"を定義してみろ」なんて言われてもうまく説明できる気がしないんですよね。なんならAMとの違いすらよく分かってないし。『FM AM 違い』でGoogle検索したら振幅変調だったり周波数変調だったり、文系のおれにはよく分からない言葉が出てきました。
ただ、 FMラジオの番組に総じて言えるのは、オンエアされる一曲一曲が大切にされているなあと。だから好きなんですよね。

FMの音楽番組って、曲を流す前に曲フリをする事が多いんですよ。おれの好きなDJ(=パーソナリティ)さんはいとも簡単にそれをやってのける訳なんですけど、自分でやってみたら意外と難しかったりするんです。

まず、楽曲自体を知っている事は大前提です。そして、その曲の好きな部分や曲への思いをイントロに乗せなくてはいけません。音楽番組では楽曲が主役なので、歌い出しに曲フリが被ってしまうと途端に0点な訳です。
また、楽曲の説明が楽曲の良さを損ねちゃうなんて本末転倒ですから、常に楽曲を引き立てるような言葉選びをしなくちゃいけない。
そうすると、曲のイントロの秒数は正確に把握しておくべきだし、ラジオの向こうの人が(この聴きたいな…)と思うようなフリを考えなきゃダメなんですよね。おまけに生放送の音楽番組であれば、リスナーから曲のリクエストが続々と送られてくるから、それにも適応しつつ、常に完璧な曲フリを続ける必要がある。

音楽についての膨大な知識量と、豊富な語彙力。そしてアドリブへの適応力。まさにプロのなせる技やと思います。

さて、先述した通り、おれはFMとAMの違いについてよく分かってないんですけど、AMの番組(とりわけ深夜ラジオ)については、パーソナリティだけじゃなくリスナーさんも意識してメールを送ってるのに対して、FMの番組ではDJさんだけ目掛けてメッセージを送っているところがあります。

AM放送の深夜ラジオを例に挙げるなら、自分のメールが読まれた時に、パーソナリティの人が笑ってくれてるか気になるのは勿論のこと、Twitterのタイムラインの反応にも敏感になっちゃうんですよね。リスナーさんにウケたか気になりすぎて番組のハッシュタグも追うし、手応えがあった日はエゴサだってしちゃう。まあダサいっすね。

かたやFMラジオは「DJさん聞いて!昨日こんな事があってさ…」と直に話しかけてる感じがするんですよ。
AMの深夜ラジオの雰囲気が、パーソナリティの方とリスナーさんが一堂に会して大部屋で同じ時間を共有している感じやとしたら、FMラジオは、DJさんのいる個室をノックしてそこに手紙を届けにいってる…みたいなニュアンスです。だから恥ずかしい失敗談や失恋エピソードだって余裕で送れちゃうというか。そんな感じです。

えー、ここまで長々とFMラジオについて書いてきたんですけど、とりわけFM802の好きなところがあるんですよ。
それが、良いアーティストを周りよりちょっと早く知れるという事です。いわゆる青田買いができちゃう。

FM802は、本当に朝から夜中までずっと音楽番組が放送されていて、自分の知らないジャンルの曲にも触れる事ができるし、月毎にはピックアップされたアーティストの曲がヘビロテ曲として流れてます。「おっ!この曲良い!」っていう気付きから他の曲を掘ってみる…という事もあるんじゃないかと。
個人的には、ヤバいTシャツ屋さんやあいみょんやKing GnuやReiちゃんをFM802きっかけで知ることができたのはなんか嬉しかったです。

FMラジオへの愛を思いつくがままに書き殴っちゃいました。少しは伝わったでしょうか。
あと、これは余談なんですけど、FM802のラジオDJさんが好きすぎて、おれ去年ラジオDJオーディションを受けたんですよね。まあ一次審査で落ちちゃったんですけど。
毎年開催って訳じゃないんですが、仮に今年もチャンスがあるなら受けてみようかなと思ってます。

アーティストだけじゃなく、未来のラジオDJの青田買いなんていかがですか。

すいません。調子乗りました。


では。


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