「未解決事件は終わらせないといけないから」

ネタバレ要素ありで感想を書きます。
(クリティカルではないが、未プレイの人は読まない方がいい)

少し変わったゲームシステムに面食らいつつ、
かなり没入して謎解きをすることができた。

自分は謎解きゲームは基本的に苦手だ。
能力的に向いていない…というのもあるかもだけど、
そもそも単純な論理力のテストに興味がないからだと思う。
話自体が面白くても、
どうしても謎解きの集中力が続かないで攻略を見ることがよくある。

未解決事件については、
そんな自分がほとんど初めて独力でクリアすることができた稀有なゲームだった。
なぜそれができたのかというと、
物珍しいゲームシステムであることと、
論理構造より「誰かの優しさとその理由」を解き明かす内容だったからだと思う。

世のほとんどの謎解きゲームがそうであるように、
このゲームのキャラクターの大半は嘘つきだ。
ただし、全員が誰かの孤独に寄り添った嘘をついているという点が変わっている。
これらを解き明かした先にあるのは、単純な驚きだけじゃない。
少なくとも自分にとっては、希望を感じさせる内容だった。

喪失から立ち直るのは、簡単なことじゃない。
多くの間違いをおかしてしまうこともある。
ただ、身の回りの人たちがちょっとずつ優しいと、
時間はかかっても希望が見えてくることがある。
ハッピーエンドじゃないにせよ、そこに向かうために立ち上がることができる。

気まぐれでもいいから、隣人の心に少し気を配る。
それは、誰かのためでもあるし、周り回って自分のためでもある…、
干渉できないはずだった世界の優しさを、
少しでも強くすることができるのも結局自分なんじゃないか。

みたいなことを考えるゲームでした。

あんまり考えたことのないテーマだったので、
反射的に感動はしたものの、
言語化してしっかり自分の中に留めておきたいと思って簡単にまとめてみました。

こんな感想見る前に、やった方がいいと思います。

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