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本という名の大樹

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愛すべき物語の枝先に実る果実(作家、物語の背景など)について素直に綴ります。
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2023年7月の記事一覧

【記憶より記録】図書館頼み 2307#1

 夏季休暇の声が聞こえてきましたね。  悲しいかな、この長期休暇前の繁忙期に、昨今の急転直下型の天候が加味されるので、予定通りに事が運べず、頭を痛める今日この頃。  ということで、これからお盆を過ぎる頃にかけて読了する本が目減りしてしまう僕ですが、「図書館頼み」が継続できる程度には読書時間を確保していこうと考えております。  此度は、7月前期の借用本です。驚くなかれ、たったの1冊ですが、これもまた繁忙期の実情ということで、お笑いください。それでは、お時間の許す方はお付き合い

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【本】タマネギレポート さんへ「松本正彦の漫画はいかが?」

【記憶より記録】図書館頼み 2306#2

 ほんの数日前に 55歳 を迎えてしまっていた今日この頃 … 。  今更、特別な感慨も何もありませんが、分節の時なればこそ「時間だけが公平」という極々当たり前の事実を噛みしめながら過ごしておりました。    さて、毎度遅れがちになってしまう「図書館頼み」を綴っていこうと思います。此度は、6月下半期の借用本の備忘録を … って、もう既に7月ですけれど … 。お時間の許す方は、どうぞお付き合いください。 1:〔 増補 〕 大江戸死体考    著者:氏家幹人 発行:平凡社 題名

【思い出ぼろぼろ】藤沢周平 と 広縁の親父

 今日は、いつもと趣が違いますが、お時間のある方はお付き合い下さい。  僕の親父(昭和8年生)は、2019年6月に鬼籍入りした。  更に、親父の他界と前後して、僕の大切な恩師夫妻が示し合わせたかの如く天に召されたこともあり、それまでの人生で味わったことがない様な喪失感を覚えた一年となった。  さわさりながら、彼らが天寿を全したと思わせてくれるような最期を遂げてくれたお陰で、深い悲しみに捕らわれずに暮らせたのは幸いであった。勿論、暫くの間は空虚な心持ちで過ごしたけれど … 。