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【ナナシス考察】羽から読み解く2人目の後継者

■はじめに

「Tokyo 7th シスターズ」こと「ナナシス」のキモいオタクである僕Telepathの拙い考察と妄想をメモ代わりにつらつらと書き記したものです、僕が考えるナナシス観が貴方のナナシス観を彩る一部になれば嬉しいです。
 また、僕は教養があまりないためおかしい文法や誤字脱字はご容赦ください。

1.セブンスが与えた「闇」

A.D.2030.07.07 Tokyo-7thは未曾有の大停電に見舞われました。
そこに現れた6人の少女たちは「セブンスシスターズ」を名乗り、瞬く間にアイドルシーンの頂点に君臨したが人気絶頂の矢先、突如解散。
それ以降世界は「アイドルは終わった。」と囁かれる「アイドル氷河期」に突入してしまいました。

伝説と称されるほどのアイドルだった彼女達ですが、まばゆい彼女達の裏では多くの闇を抱えた少女達がいました。

売れるために過激な営業をさせられ、アイドルがトラウマになった「春日部ハル」
今までの自分から変わろうとした矢先、友人全てを失った「九条ウメ」
商売道具として大人達に歌うことだけを仕込まれた孤児「空栗ヒトハ」「空栗フタバ」

そして

最愛の姉の夢を砕かれたうえ、七咲ニコルと同じ声を持っていたために自分の手で姉の精神まで砕いてしまった「天神ネロ」


2.天神ネロが欲した「羽」

EP.4.0で現れた彼女は「AXiS」を率いて、777Sに襲いかかり、「最凶の刺客」「エネミー(敵)」とまで公式からも銘打たれていました。

そんな彼女は物語終盤こんなセリフを言っていました。

スクリーンショット 2021-08-29 18.04.04

「なぁ…姉ちゃん… …私らも… 羽があったら、よかったなぁ。」

また彼女の心象を描いた「COCYTUS」にも

壊したいほどに欲しいものは
壊れない糸でできた 羽


最後に残った羽で
憎しみとさよならしよう
舞い上がった羽が
あなたに届くといいと

そう祈った

「羽」というワードが多く出てきています。
またこのCOCYTUSのジャケットは「ハルカゼ~Your were here~」のジャケットと対になっており、ハルが「桜の花びら」を手にしているのに対し、ネロが手にしているのは「黒い羽」です。

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3.「羽」を持っていたユニット

この羽、実はあるユニットのロゴに用いられており、それがこちら。


画像3

ネロの復讐相手とも言える「セブンスシスターズ」のロゴ。

厳密には「WORLD’S ENDからSEVENTH HAVENまで用いられていたであろうセブンスシスターズのロゴ」です。

なぜこういう言い方をするかというと、SEVENTH HAVENまでは衣装のどこかに「羽」があったのですが、それ以降の衣装にはないんです。

セブンスのストーリーで出てきた衣装やジャケットになってる衣装を見てみましょう。

ニコル資料1

WORLD’S END

これはしっかり確認できますね。
各イメージの天体+羽(ニコルは星と羽)のロゴが全員に描かれています。

ニコル資料2

SEVENTH HAVEN

少しわかりづらいですが胸元にあるバッジがそれじゃないでしょうか。
星+羽のような形の装飾が左右に伸びています。

画像6

画像7

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Melt in Snowに出てきた3衣装

ご覧の通りSEVENTH HAVEN以降の衣装には「羽」はありません。
また「Ster⭐︎Glitter」に関連するグッズにも徹底してこの羽は用いられていません。

4.「羽」についての考察


この「羽」の意味は「セブンスシスターズの「初期衝動」」である「破壊衝動」です。

「初期衝動」はナナシス通して「最初の想い」「まっすぐな光」と呼ばれて重要なワードになっています。しかし持論ですが僕は

ニコルの初期衝動≒セブンスシスターズ の初期衝動

と考えています
というのもセブンスシスターズ、その核である七咲ニコルの初期衝動は「全てを笑顔にする絶対無敵のグループ」です。

しかし「セブンスシスターズの初期衝動」と銘打ってリリースされた楽曲は「WORLD’S END」です。この歌詞を見てみると色々矛盾が発生するんですよね。
(この辺りの解説は長くなりそうなので別で解説します。)

画像9EP.3.0「スマイル」より

スクリーンショット 2021-08-29 18.28.21「t7s公式サイト」より


この楽曲は歌詞の 

I want この声が誰かに届かなくても
I just want to scream at you
すべてじゃなくていい

であったり

画像11EP.EV「新春・ナナスタかるた対決!」より

とファンであるロナからも「怖い曲」と称されるように非常に攻撃的な曲で「笑顔」とは真逆のコンセプトです(ウメちゃん可愛いね)。

この作詞作曲をしたのは他ならぬメンバーの「羽生田ミト」。

彼女は「歌」に対して強いこだわりと美学を持ち、有象無象の音楽とそれをよしとする人間達で溢れた「アイドル全盛期」を嫌っていました。

ミト自身「笑顔にするというニコルの大義」と「偽物の音楽で溢れかえった世界」に挟まれて苦悩していたのではないでしょうか。

そして以下のルイのセリフで

「まさに羽生田ミトの音楽」とあるように「ミトの本心を投影した曲」。

であることと

「私たちがいる」「一人じゃない」という心配するようなコメントから「ミトが苦悩していた」とも推測できます。

スクリーンショット 2021-08-29 18.33.27アプリ内WORLD’S ENDリリース時コメント

ニコルの「全てを笑顔にする絶対無敵のグループ」の笑顔にする対象にはもちろん周辺の人物であるミトも含まれており、ミトの「やりたいこと」を汲んだニコルは、アイドルを淘汰することを選びました。

ニコルの最初の想いとは真逆のようではありますが、「ミトを笑顔にする」ためにミトの目的遂行を行なったと見れば、ニコルの意志でもあります。(だから「≒」と表記しました)。

そして来たる「SEVENTH HAVEN」では「iDOL-DESTRUCTION」を掲げ、瞬く間にアイドルを淘汰してしまいました。

スクリーンショット 2021-08-29 18.37.12【Tokyo 7th シスターズ】セブンスシスターズ 「SEVENTH HAVEN」MUSIC VIDEOより


しかし以降の楽曲では攻撃的なワードは出ず、「みんなが笑顔なる明日に」や「君に会いにいくから」というワードが用いられると同時に「黒い羽」も描かれなくなりました。


劇中セブンスがアイドルの頂点に立ったことにより


ロナやサクラが背中を押されたような「光」の面と
ネロのような憎しみを生んでしまった「闇」の面

が存在し、その「闇」は「破壊衝動」によって生まれました。


この「闇」を象徴するのが「黒い羽」

というわけです。


その羽を受け取ったネロはやり返しと言わんばかりにセブンスを模倣し、七咲ニコルとアイドルに恨みをぶつけていきました。


5.【考察】それを踏まえて

EP.4.0の中で777⭐︎SISTERSと「春日部ハル」いうアイドルに対してコニーが

ナナスタのみんなに会えて 
ハルちゃんに会えて!!
自分が選んだ道を、自分たちが選んだ道を 
ようやく後悔してないと思う得るようになったッ!!
そしたら
あの時見えてたまっすぐな光が
もう一度見えていた気がしたんだ……ッ

と自分では叶えられなかった「全てを笑顔にする絶対無敵のグループ」という夢を現ナナスタメンバーやハルに重ねて夢を見ていたと言っており。

EP.1.0のハルのエピソード冒頭でもハルが

たったひとりの女の子の夢からはじまって–––

と言ったようにハルはニコルの想いを引き継いだ「後継者」といえます。



しかし

それと対峙していた天神ネロも別の形でニコルの想いを引き継いだ後継者といえるのではないでしょうか。


物語最後(Ep.6.0)の敵は「大人の世界(五燈田レイジ)」として描かれていましたが、今までナナシスが描いてきた「音楽同士のぶつかり合い」で見ればAXiSが最大の敵でした。

「AXiS=ラスボス」「五燈田レイジ=裏ボス」なんじゃないかなと僕は思ってます。


以上!!!!!!!!!!!!!!!!

今回妄想成分多めでごめんね!!!!!


おまけ

SEVENTH HAVENのテーマには「突破」「狂気」がありますが、

もう一つ「怨念」というワードもあったと茂木監督がkzさんとのインタビューで語っています。

この2年後に「怨念」を晴らさんとするキャラが出てくるなんて思いもしませんでしたよね。

(尖ってた金髪時代の茂木も見れるよ)


おまけのおまけ

天神ネロがこの事件を起こした動機は「姉」であり、飛び降りる最後まで「姉」を想っていたり、命をかけたプロジェクトの真っ最中でもTokyo-7thからEzo-5th(現在の北海道あたり)にまで「姉」の見舞いに出向くほど、シスコ...お姉ちゃん想いです。

そしてナナシスでも屈指のドアンセムであるAXiSのデビュー曲「HEAVEN'S RAVE」

その歌詞を

ネロが姉の想った曲というフィルターを挟んで歌詞をみる

と曲に秘められたネロの意志が感じられます。

画像15

連れてってあげるよ天国へ
まだまだ踊り足りないの
全部捨ててこれるなら
踊り尽くそう
Heaven’s rave


サビのみならず曲の頭にもある歌詞です。

まだまだ踊り足りない=夢半ばで辞めてしまった姉の想い

踊り尽くそう=踊りたいから踊り尽くす。
姉はアイドルを続けたかったが続けられませんでした。

天国へ=安らかな死とも言い換えられ、「成仏させる」とも取れます。


この様に「お姉ちゃんフィルター」を通して

精神を病んでしまい、諦めることも続けることもできなくなって彷徨っている姉の想いをいち早く成仏させるための歌

なんて解釈するのも面白いんじゃないでしょうか。


ネロは散々劇中暴れまわったけど、お姉ちゃんのためにEzo-5th(※)に残って医学の勉強したり、Ep.6.0でハルが路頭に迷ってるときに6日も見守ってたり(Ezoに残ってると仮定したら北海道から東京までバイクで来てることにもなります)、根はいい子なんです!!!!!!!!!!

ネロ資料

※Ezo-5thは医療の経済特区、姉がEp4.0で目覚めてすぐ退院ということも考え難いため、医学を勉強するならここに残ってる可能性が高い。


長くなりましたが、最後にネロの名セリフ貼って終わりにします。


スクリーンショット 2021-09-06 22.44.54


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