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ミツメ『Ghosts』 幽霊たちと踊る午後

春。
君は平日休みの仕事をしている。休みの日、遅く起きたよく晴れた昼下がり。恋人は3か月前に別れた、友達はどいつもこいつも仕事中。
そんな時はミツメの最新アルバム『Ghosts』をポケットに入れて出掛けよう。リズムに合わせて川沿いの街をブラブラ歩いて、ギターのフレーズにつられて久しぶりに空を見上げよう。
ひこうき雲に君は気づくだろう。いつぶりだろう?こんな気持ちは。

ミツメの5thアルバム、『Ghosts』。

軽快な『ディレイ』『エスパー』。そこへ朗らかに、しかし確かに薄い影を落とす『ゴーストダンス』。

「僕と佐藤は、墓場で幽霊と踊ってるみたいなところが似てる」

くるり、岸田繁さんの言葉だ。

優くて怖い。嬉しくて悲しい。楽しくてつまらない。

そんな僕たちのままならない、だからこそ続いていく日々を、インディ・ポップの精霊たちと踊るようにミツメは鳴らしている。

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