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2008年頃

思いついた順なので時系列がバラバラだけど、お気になさらず。

12年前ということは、仕事に疲れてた頃だ。
ね、こういうことなのよ。すんごい疲れてるにも関わらず、こんな軽いタッチのイラストを描いてたもんだから、気持ちと行動がバラバラなのね。
これは某短大のパンフレット用のイラストで、この頃はこんな感じのタッチ依頼が多かった。好きなタッチではあったのよね。

すんごい気持ちがどんよりしてても、電話に出るときはカラッとした軽さを演出してた。営業活動をほとんどしない私が、日頃気をつけていたことのひとつに、これがあった。依頼を受けるにしろ断るにしろ、軽い感じで対応することで、相手に気軽さを受け取って欲しかったのね。そう「また頼もう」と思っていただくために。たとえ上っ面でも、そこは気持ちを切り替えて。
せっかく依頼するのに、相手が暗いと頼むのも嫌になるじゃん。少しでも気持ちよく仕事するために、相手を嫌な気持ちにさせないように、また気軽に依頼してもらえるように、電話はちょっと気を使っていた。自営業者にとって、ある意味命綱でもあったと思う。

この数年後に、表向きイラストレーターを廃業した。

母との関係に疲れ果てていて、気持ちがくさくさしていた頃。でも広告の仕事というのは基本明るいものだ。購買意欲を引き出すために、理想の家族や理想の人々を描く。間の取り方や線の崩し方、配色で軽さを出す。デザイナーや代理店の人たちも、前のめりで取り組む世界だ。その広告を出すことで売り上げが伸びてなんぼの世界。内と外とのギャップよ・・・・。

イラストの仕事をやめると決意したときこう思っていた。こんな気持ちで描いていたら、いくら見栄えが良くても、私のイヤイヤが滲み出るかもしれない。それじゃあ売れるもんも売れないだろう。売り上げに貢献できないならやめるべきだ。

それでも、今、客観的に自分のイラストを見て、やっぱ思うんだよね。

私ってほんと上手いこと描くな。
思ったほどイヤイヤはだだ漏れてない。
でもやっぱ、ちょっと疲れは見えるかな。


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