4月病にて 友を思う。

4月には4月病。5月には5月病。

毎月、毎月不調は来るが、

4月の不調には なっとくの理由がたくさんある。

4月は春。春には気温の変化が大きい。

3月の冬の寒さから 暖かくなってみたり、

また寒くなってみたりと、身体的なストレスを与えてくる。

それは私たち人間に刺激を与えるだけではなく、

草花や、樹木にも 暖かい日差しを送り、

花を開かせ、また寒い風を起こし、花粉を飛ばす。

いわゆる花粉症だ。これは体調が良いだの悪いだのってレベルではない。

ある日突然 眼にかゆみを覚え、鼻水がとまらなくなり、

のどが痛み…と その辺の風邪よりもやっかいなことになる。

私は昨年から急に花粉症を患ってしまい、

心配したとおりに今年も 同じ症状を過ごした。

もはや【花粉】なのか、【黄砂】なのか、【PM】なのか、

とにかく空気は悪く、空が白い。

病院に行くべきなのだろうけど、まぁ、今年も

『はちみつ飲んでおけば治る!!』ってウソみたいな自信で乗り切って

今は、回復に至っている途中だ。

そして、こうした季節の変化、身体のストレス、などに加えて

環境の変化が さらに4月病を重篤なものにしてしまう。

4月は出会いと別れの季節。

《卒業》という名に引き裂かれ、日常がガラリと変えられてしまう。

その他にも《転勤》や《引越し》別れの理由は様々だが、

慣れ親しんだものとのお別れなんて、心にストレスがかからない訳がない。

『死んだ訳じゃあるまいし』そう思ったとしても

《昨日までとは違う》には不安がつきまとう。

人間は《慣れる》ものだから。

「いつもの」が無いって事は 不安だし、ストレスだ。

かくいう私も、この春、続々と別れを迎え、

同じ職場の人がゴソッといなくなってしまった。

留学生たちとの別れは、引越しや、転居先での手配などで

なんとなく忙しく過ごし、その後もいまだに何だかんだと

手伝いを続けているので、それほど悲しむ時間は無いが、

2年ほど【相棒】のように一緒にいた同僚とも

つい先週、最後の日を迎えた。

彼女はとても【 素直 】な人で、良い意味でも、悪い意味でも

【 素直 】だ。

何事にも興味を示し、好奇心を持ち、色んな話に共感をしてくれて

私は彼女と話すことがとても好きだった。

彼女の「私は自己肯定感が低い」との言葉を受け、

それならば!と ファーストネームで呼ぶことにしてからは

本当に彼女との距離も近くなり、毎日ああでもない、こうでもない、と

くだらない会話で、仕事を楽しいものにしてくれていた。

「引越すかもしれない」とは聞いていたが、

いざ、本当に引越すことになった時に

私は彼女が心配になった。

全くの新しい環境で、本来ストレスを抱えやすく、発散が苦手な彼女が

大いに苦労するのではないか?と思ったからだ。

今、この場所では誰もが彼女を 親しみを込めて【下の名前】で呼ぶが、

新しい場所では【ママ】や【お母さん】【○○さん】と名字で呼ばれ、

彼女個人ではなく、所属名で呼ばれる。

今現在のように「のびのびと素直」な状態の彼女が

【良い意味で】なら問題ないが、【悪い意味で】とられたなら?

【素直】は 人間関係が出来ていない場所では【無神経な人】になったり

【図々しい人】に受け取られる危険性がある、

色々と考えた結果、私は彼女との間に ほんの少し距離をとることにした。

例えば、新しい場所で嫌なことがあっても、

「あの頃に戻りたい」や「あの場所が良かった」と必要以上に思わないよう

どこにだって【理不尽】はあるしね。くらいに思って

その場所も「悪くない」って思えるよう、ほんの少し居心地を悪くした。

快適な場所から急に絶望に向かうよりも

そこそこの場所から、そこそこの場所へと移った方が

ストレスとうまく付き合えると思ったからだ。

「何を根拠に。」「え?実験みたいで失礼じゃない?」と

賛否あるだろうが、私は彼女の置かれた環境、家庭の事情を思うに

そうすることがベストだと判断した。

結果、、、私が辛かった(笑)

「残す人と残される人、どっちがつらいのかな?」

なんて話を、愛する人の死にまつわる映画を観た後に

語ったことが何度かあったが、

「どっちもつらいよね」が 私の結論だ。

別れに【つらくない】は無いのだ。

まぁ、「せいせいした!!」って別れもあるのだろうけど。

言うならば、ちょっぴり「せいせいした!」と思って欲しかったのだけど、

そしたら 新しい場所で「あの頃が良かった」と思わなくて

「ここなら楽しい!」って頑張って欲しかったのだけど、

まぁ、結果、私がさみしいだけだった!って話です。

本当はもっともっと、一緒に楽しく働きたかった。

色んな会話をし、いろんな場所へ行き、

だけど、それがかなわないのであれば、

せめて、彼女がストレスフルだった昔に戻ることがないようにしたかった。

・・・って書いててちょっと気持ち悪いな(笑)

なんだろう、この昭和な「あいつのために身を引いたオレ」的な

ふる~~~~~い漫画感(笑)

大映ドラマみたいな、昭和歌謡みたいな、イマドキ?感。

後悔はしきり、でも、致し方ないものは致し方ない。

せめてもの願いだ、

【 楽しい毎日を送って欲しい!! 】

そうで無ければ、我慢した甲斐もない。

一緒に働けて 楽しかったよ!!

また新しい場所で頑張ってね!!

また いつか!!

あなたの元気な笑顔を ここで願っています!!

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