[新各競馬場コース別傾向]第9回 札幌芝1,800m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は9/2(土)に行われる札幌2歳ステークスの舞台でもある『札幌芝1,800m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


札幌芝1,800m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2022年2回

[サンプル数] 全 98レース
南東寄り2m/s以上の風 39レース
北北西寄り2m/s以上の風 31レース

※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が60%程度[Mペース]が35%程度で、[Hペース]が4%程度となっており、基本的には前半のペースが緩みやすい傾向となっています。

 風向き別に見ると、『南東』寄りの風では[Sペース]の割合が若干高くなっており『北北西』寄りの風では[Mペース]の割合が若干高くなっていることが見て取れますが、風向きに依るペースの変化はあまりないと言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が20%強[先団]が40%程度の割合となっており、これらを合わせると約60%強の割合を占めることになります。[中団前]が25%程度で、[中団後]は10%程度[後方]は1%程度となっており、基本的には前で運べる馬が優勢な傾向と言えます。また、『全体』の『連対数』『3着内数』でも似たような傾向と言えるでしょう。

 風向き別に見ると、特に『勝利数』の観点ではグラフに違いが現れており、『南東』寄りの風では[先頭]の割合が高くなっており、前に行く馬がやや優勢になっているのに対し、『北北西』寄りの風では[先頭]の割合が低くなっており、中団位あたりからの差し馬にもチャンスが生まれる、ということが特徴として現れています。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、極端な内・外枠にあたる[1番] 及び [13番]の成績が突出して良い傾向となっていることが目につきます。

 風向き別に見ると、『南東』寄りの風では特定の馬番において突出して良い成績になっていることが現れていますが、連続性のある傾向にはなっておらず、傾向を掴み取ることは難しいと言えるでしょう。

 『北北西』寄りの風においてもバラツキが多く傾向を掴み取るのは難しいのですが、敢えて言うのであれば、内枠にあたる[1~4番] 及び 外枠にあたる [13~14番]の成績が良い傾向であると言えるのではないでしょうか。


【結論】

 札幌芝1,800mのコース傾向は、以下の通り。

●平均~緩めのペースになりやすい傾向。

●基本的に前目で運べる馬が有利な傾向。『南東』寄りの風ではよりその傾向が強まるのに対し、『北北西』寄りではその傾向が弱まる傾向。

●極端な枠にあたる[1番][13番]の成績が良い傾向。

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