[各競馬場コース別傾向]第41回 新潟ダート1,200m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『新潟ダート1,200m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


新潟ダート1,200m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年4回

[サンプル数] 全 383レース
西南西寄り2m/s以上の風 92レース
北北西寄り2m/s以上の風 116レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Mペース][Hペース]共に50%程度を占めていて[Sペース]は皆無に近い割合となっており、基本的には平均~速めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『西南西』寄りの風では[Hペース]の割合が大きくなっていてペースが速くなる傾向にあります。新潟競馬場における『西南西』寄りの風は、ゲートが設けられている向正面側では『追い風』を後ろから受ける形になっていることから、前半のペースが上がりやすくなっていることが影響しているものと思われます。

 一方で『北北西』寄りの風では[Mペース]の割合が大きくなっており、比較的ペースが緩みがちになる傾向にあります。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が25%強[先団]が50%程度の割合となっており、これらを合わせると約80%近くの割合を占めることになります。[中団前]が15%程度で、[中団後]は5%程度[後方]は2%未満となっており、基本的には前目につけられる馬がかなり優勢な傾向と言えます。

 風向き別に見てみると、『西南西』寄り、『北北西』寄りの風ともに、[先頭]と[先団]を合わせた割合は75~80%程度を占めています。『西南西』寄りの風では[先頭]の割合が20%程度となっており若干低めの値にはなっているものの、前目につけられる馬が優勢であるということは変わりありません

 『連対数』『3着内数』の観点でみると、[中団前]の割合が若干大きくはなっているもののあまり傾向の違いは見受けられません。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、多少の凸凹は認められますが、[1~6番]の成績が若干悪くなっていて、[7~15番]の成績が若干良い傾向になっており、基本的には『内枠が若干不利/中~外枠が若干有利』といった傾向に見受けられます。

 風向き別に見ると、『西南西』寄りの風では凸凹がかなり目立つようになっていますが、全体のグラフと比較しても内/外の差はあまり見受けられず、フラットな傾向と言えるのではないでしょうか。

 一方で『北北西』寄りの風では、[1~5番]の成績がかなり悪くなっていて、[6~15番]の成績が比較的良くなっており、『内枠不利/中~外枠有利』の傾向がより強まっていることが現れているように見受けられます。


【結論】

 新潟ダート1,200mのコース傾向は、以下の通り。

●平均~速めのペースになりやすい傾向。風向き別でみると『西南西』寄りではペースが速まる傾向にあり、『北北西』寄りではペースが緩まる傾向。

●前目につけられる馬が断然有利。

●内枠が若干不利で、中~外枠が若干有利な傾向。風向き別でみると『西南西』寄りではフラットな傾向になるが、『北北西』寄りの風では『内枠不利/中~外枠有利』の傾向がより強まる傾向。

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