[各競馬場コース別傾向]第20回 福島ダート1,700m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『福島ダート1,700m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


福島ダート1,700m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年2回

[サンプル数] 全 310レース
北東寄り2m/s以上の風 53レース
西北西寄り2m/s以上の風 88レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が10%弱で、[Mペース]が50%強[Hペース]が30%強基本的には平均から速めのペースになる傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『北東寄り』の風では[Sペース][Mペース]の割合が高くなっており逆に[Hペース]の割合が低くなっていることから、ややペースが緩む傾向にあると言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が35%程度[先団]が45%程度になっており、これらを合わせると80%以上の割合を占めることになっており、前につけられる馬が断然有利な傾向となっております。[中団前]が15%程度で、[中団後]は3%程度[後方]に至っては1%未満となっており、4角での位置取りが後ろになってしまうほど勝利のチャンスは薄れている傾向になっていることがわかります。『連対数』『3着内数』でも同様の傾向と言えます。

 風向き別に見てみると、『北東寄り』の風では[先頭]の割合が若干低くなってはいるものの、それでも有利な傾向には変わりなく、風による影響はあまりないと考えても良いでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[14番]の成績がやや突出しているように見受けられるものの、その他は多少の凸凹があるもののそこまで目立った傾向は認められず、フラットな傾向といえるのではないでしょうか。

 風向き別に見ると更に凸凹が目立っており、特定の馬番における成績の良し悪しは現れているものの、連続性の観点で見てみると傾向は掴み取るのは困難と言えるでしょう。


【結論】

 福島ダート1,700mのコース傾向は、以下の通り。

●平均から速めのペースになりやすいが、『北東』寄りの風ではややペースが緩む傾向。

●4角で先行集団に位置している馬が断然有利。

●馬番別ではフラットな傾向。

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