[各競馬場コース別傾向]第29回 東京ダート1,300m
毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は東京ダート1,300m』の傾向について紹介します。
※本コーナーの概要はこちらを参照
東京ダート1,300m傾向
データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。
[データ集計期間] 2018年1回~2023年5回
[サンプル数] 全 156レース
南寄り2m/s以上の風 34レース
北北東寄り2m/s以上の風 22レース
※風のサンプルについての概要はこちらを参照
①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』で見ると、[Sペース]が20%弱、[Mペース]が60%強、[Hペース]が20%程度となっており、前半は平均ペースになりやすい傾向と言えます。
風向き別で見ると、『南』寄り、『北北東』寄りの風共に[Sペース]の割合が小さくなっており、比較的ペースが速くなりやすい傾向ですが、それでも大半が[Mペース]となっているため、基本的には平均ペースになりやすいという点は変わりないと考えて良いでしょう。
②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』の『勝利数』のグラフを見ると、[先頭]が20%弱、[先団]が45%程度、[中団前]が25%程度、[中団後]は10%程度、[後方]は3%程度となっています。東京ダート1,400mと同様に基本的には前目で運べる馬が優勢ではありますが、中団より前目につけられる差し馬であれば十分チャンスのある傾向と言えます。また、『連対数』『3着内数』の観点でも同じような傾向が現れています。
風向き別の傾向をみると、特に注目したいのが『北北東』寄りの風の時で、『勝利数』のグラフを見ると[先頭]が0%、『連対数』のグラフでも5%程度になっています。『3着内数』こそまだマシな数字となっているものの、『北北東』寄りでは4角先頭の馬≒逃げ馬は不振と言えるのではないでしょうか。
③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
まず、『全体』のグラフを見てみると、やや凸凹が目立つグラフとなっており、連続性という観点ではほぼフラットな傾向と言えるでしょう。
風向き別で見ると、更に凸凹が目立つバラつきのあるグラフとなっているように、連続性の傾向を掴むのが難しいと言えるのではないでしょうか。
【結論】
東京ダート1,300mのコース傾向は、以下の通り。
●前半は平均ペースになりやすい傾向。
●前目で運べる馬が有利な傾向も、中団より前の差し馬ならチャンスあり。また、『北北東』寄りの風では[4角先頭]の馬は大不振。
●馬番別成績はフラットな傾向。
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