[各競馬場コース別傾向]第21回 東京芝2,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は11/26(日)に行われるジャパンカップの舞台でもある『東京芝2,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


東京芝2,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回

[サンプル数] 全 172レース
北北東寄り2m/s以上の風 61レース
南寄り2m/s以上の風 25レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が80%弱[Mペース]が20%程度[Hペース]が2%程度となっており、前半のペースは緩みやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、特に『北北東』寄りの風では[Sペース]の割合がさらに高くなっており、ペースが緩みやすい傾向にあると言えるでしょう。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が10%程度[先団]が30%程度[中団前]が25%程度[中団後]は20%程度[後方]は10%程度となっており、割と脚質による有利/不利は少ない印象があります。『連対数』『3着内数』の観点で見ても似たような傾向が現れています。

 また、風向き別で見てみると、特に違いがあるのは[後方]についてで、『南』寄りでは割合が高くなっているのに対して、『北北東』では割合が低くなっているのが特徴と言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1番][5番][13番]の成績が少し凹んではいるものの、総じて見ると[1~13番]の成績がやや良い傾向[14番]より外に関しては母数がやや少な目ではあるのですが、それでも成績としては芳しくない傾向にあると言えるでしょう。

 風向き別の成績では凸凹のあるグラフにはなっているものの、連続性のあるグラフとはなっていないことから傾向を掴むのが難しいと言えます。


【結論】

 東京芝2,400mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは緩みやすい傾向。『北北東』寄りの風ではよりペースが緩みやすい。

●位置取りに関してはフラットな傾向。ただし、後方からの差し込みに関しては、『南』寄りの風ではよりチャンスが生まれるものの、『北北東』寄りの風では厳しい傾向と言える。

●[13番]より内がやや有利で、[14番]より外が不利な傾向。

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