[各競馬場コース別傾向]第43回 東京芝1,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は5/11(土)に行われる京王杯スプリングCの舞台でもある『東京芝1,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


東京芝1,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2024年1回

[サンプル数] 全 337レース
南寄り2m/s以上の風 98レース
北北東寄り2m/s以上の風 41レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が50%程度[Mペース]が40%強[Hペース]が6%程度となっており、前半は平均~緩めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『南』寄りでは[Mペース]の割合が大きいことからも多少ペースが速くなる傾向になっています。一方で『北北東』寄りの風では[Sペース]の割合が大きくペースが緩む傾向になることがわかります。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』のグラフを見ると、[先頭]が15%程度[先団]が30%強[中団前]が30%弱[中団後]は15%程度[後方]は7%程度となっており、前目で運べる馬が若干優勢ではあるものの、中団位からの差し馬にも十分チャンスがあると言えるでしょう。『連対数』『3着内数』のグラフも同じような傾向が現れています。

 風向き別の傾向をみると、ペースが速くなる傾向にある『南』寄りでは[先頭]の割合が小さくなっているのに対し、[後方]の割合が大きくなっており、差し馬に有利な傾向になっています。一方で、ペースが緩む傾向にある『北北東』寄りでは[中団前]の割合が大きくなっているのに対し、[中団後][後方]の割合が小さくなっており、中団位より前目に付けていないとかなり厳しい結果が現れています。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、多少の凸凹があるものの、基本的には内/外の優劣はあまり見受けられず、フラットな傾向になっていることがわかります。

 風向き別の中で特に『南』寄りの風において注目すると、こちらも多少の凸凹が目立っていますが、[7番]より内の馬番では成績が若干良く、[8番]より外の馬番になると若干成績が悪くなっているように見受けられます。


【結論】

 東京芝1,400mのコース傾向は、以下の通り。

●前半は平均~緩めペースの傾向。風向き別で見ると、『南』寄りではペースが速くなる傾向で、『北北東』寄りではペースが緩む傾向。

●4角位置取り別はフラットな傾向。風向き別で見ると、『南』寄りでは後方寄りの差し・追い込みでもチャンスが生まれるが、『北北東』寄りでは中団位より前にいないと厳しい傾向。

●馬番別成績はフラットな傾向。風向き別で見ると、『南』寄りでは[7番]より内では成績が若干良く、[8番]より外では成績が若干悪い傾向。

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