[各競馬場コース別傾向]第38回 福島芝1,200m
毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『福島芝1,200m』の傾向について紹介します。
※本コーナーの概要はこちらを参照
福島芝1,200m傾向
データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。
[データ集計期間] 2018年1回~2023年3回
[サンプル数] 全 307レース
北東寄り2m/s以上の風 62レース
西北西寄り2m/s以上の風 78レース
※風のサンプルについての概要はこちらを参照
①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』で見ると、[Sペース]が2%弱で、[Mペース]が30%程度、[Hペース]が70%弱となっており、基本的には速めのペースになりやすい傾向と言えます。
風向き別で見ると、『北東』寄りの風では[Hペース]の割合が大きくなっています。福島芝1,200mは2角ポケットにスターティングゲートが設けられていますが、『北東』寄りの風が吹くと、向正面では追い風を受けることになります。このことが更にペースが速まる要因になっているものと推測されます。
②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が20%強、[先団]が40%程度になっており、これらを合わせると60%強の割合を占めています。[中団前]が25%程度で、[中団後]は10%弱、[後方]に至っては3%未満となっており、基本的には前目につけられる馬が優勢な傾向にあると言えます。これは『連対数』『3着内数』でも同様の傾向と言えます。
風向き別に見てみると、『北東』寄りの風では[先団]の割合がより大きくなっています。前述の『①ペース傾向』にもあるようにペースが速まる傾向になっているのですが、前目につけられる馬がより優勢な傾向にあると言うのが特徴として現れています。
③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照
まず、『全体』のグラフを見てみると、[1番][2番][4番]の成績がやや突出しており、若干内目の枠が優勢なようにも見受けられるものの、基本的にはフラットな傾向といえるのではないでしょうか。
風向き別に見ると更に凸凹が目立っており、特定の馬番における成績の良し悪しは現れているものの、連続性の観点で見てみると傾向は掴み取るのは困難と言えるでしょう。
【結論】
福島芝1,200mのコース傾向は、以下の通り。
●速めのペースになりやすいが、『北東』寄りの風ではよりペースが速まる傾向。
●基本的には前目の馬が優勢で、『北東』寄りの風ではその傾向が強まる。
●馬番別成績はフラットな傾向。
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