[各競馬場コース別傾向]第30回 東京ダート2,100m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『東京ダート2,100m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


東京ダート2,100m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年5回

[サンプル数] 全 227レース
南寄り2m/s以上の風 62レース
北北東寄り2m/s以上の風 27レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が20%強[Mペース]が60%強[Hペース]が15%程度となっており、前半は平均ペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『南』寄りでは[Sペース]の割合が若干大きく、『北北東』寄りの風では[Hペース]の割合が若干大きくなってはいますが、『全体』と比較してもそれほど大差はなく、風によるペースの変化は小さいと判断できます。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』のグラフを見ると、[先頭]が15%程度[先団]が50%弱[中団前]が20%弱[中団後]は10%強[後方]は5%程度となっており、基本的には前目で運べる馬が優勢な傾向で、直線が長いコースでも後方一気というタイプは厳しい傾向。『連対数』『3着内数』のグラフも同じような傾向が現れています。

 風向き別の傾向をみると、『北北東』寄りの風における『勝利数』のグラフも見ると[先頭][先団]の割合が若干大きくはなっていますが、『全体』の傾向とはそれほど大差はなく、こちらに関しても風による傾向の違いはあまり見受けられないと言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、内枠にあたる[1~4番]や、外枠にあたる[13~16番]の成績が若干悪い傾向となっているのに対し、中枠にあたる[5~12番]の成績がやや良い傾向となっています。

 風向き別で見ると、凸凹が目立つバラつきのあるグラフとなっており、連続性の傾向を掴むのが難しいと言えるのではないでしょうか。


【結論】

 東京ダート2,100mのコース傾向は、以下の通り。

●前半は平均ペースになりやすい傾向。

●前目で運べる馬が有利な傾向。

●内枠・外枠の成績が若干悪く、中枠がやや良い傾向。

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