[各競馬場コース別傾向]第15回 新潟芝1,400m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は『新潟芝1,400m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


新潟芝1,400m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年1回

[サンプル数] 全 115レース
西南西寄り2m/s以上の風 27レース
北北西寄り2m/s以上の風 31レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Sペース]が6%程度[Mペース]が30%強[Hペース]が60%となっており、基本的にはペースが速くなりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『西南西』寄りではよりペースが速まる傾向に見受けられます。新潟競馬場で『西南西』寄りの風は向正面では追い風に作用するのですが、芝1,400mは2角ポケットにゲートがあることから、スタートから3角までは後ろから追い風を受けることによって前半のペースが速まりやすいことが現れているものと推測されます。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』の『勝利数』の観点で見ると、[先頭]が20%弱[先団]が40%弱の割合となっており、これらを合わせると約55%の割合を占めることになります。[中団前]が25%程度で、[中団後]は15%程度[後方]は3%程度となっており、基本的には前に行ける馬がやや優勢ではあるものの、中団からの差し馬にもチャンスがある傾向と言えます。

 風向き別に見てみると、『西南西』寄りの風では[先頭]と[先団]の割合がかなり大きくなっており、逃げ・先行有利の傾向が色濃く現れていることが現れています。この方向の風では直線では向かい風に作用することで末脚が鈍ってしまうことが要因として現れているものと推測されます。

 一方で『北北西』寄りの風では若干[先頭][先団]の割合が低くなっているようにも見受けられますが、それほど大差はないと言えるでしょう。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~3番]の成績が若干良い点と、[4~9番]の成績が若干悪い点が目につくところ。[10番]より外に関しては凸凹が多いのですが、基本的には[1~3番]と同様に若干成績が良い傾向と言えるでしょう。

 風向き別に見ると、グラフに凸凹が見受けられることから、傾向を把握するのは少し困難と言えます。


【結論】

 新潟芝1,400mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは速くなりやすく、特に『西南西』寄りの風ではよりペースが速まる傾向。

●基本的には前につけられる馬が有利も、中団位からの差しにもチャンスあり。また、『西南西』寄りの風では前に行く馬がより有利になる。

●[1~3番][10~18番]の成績が若干良く、[4~9番]が若干悪めの傾向。

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