[各競馬場コース別傾向]第47回 函館芝1,200m

 毎週金曜日に配信しています『各競馬場のコース傾向』。今回は6/9(日)に行われる函館スプリントSの舞台でもある『函館芝1,200m』の傾向について紹介します。
 ※本コーナーの概要はこちらを参照


函館芝1,200m傾向

 データの集計期間、サンプル数は以下の通りになります。

[データ集計期間] 2018年1回~2023年2回
 ※ただし、2019年1回は風向データ欠損

[サンプル数] 全 257レース
南東寄り2m/s以上の風 101レース
西南西寄り2m/s以上の風 55レース
 
※風のサンプルについての概要はこちらを参照


①ペース傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』で見ると、[Hペース]が70%程度[Mペース]が25%程度[Sペース]が4%程度となっており、前半は速めのペースになりやすい傾向と言えます。

 風向き別で見ると、『南東』寄りでは[Hペース]の割合が大きくなっており更にペースが速くなる傾向になっています。一方で『西南西』寄りでは[Hペース]の割合が小さくなっておりペースが緩む傾向になることがわかります。


②4角位置取り別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 『全体』『勝利数』のグラフを見ると、[先頭]が25%程度[先団]が40%程度で、これらを合わせると70%近くの割合を占めています。[中団前]が20%強[中団後]は5%程度[後方]は4%程度となっており、前目で運べる馬が優勢な傾向で、差すにしても中団より前目に位置付けておく必要があります。『連対数』『3着内数』のグラフも同じような傾向が現れています。

 風向き別の傾向を見ると、『南東』寄りでは[先頭]の割合が大きくなっているのに対して、『西南西』寄りでは[先頭]の割合が小さくなっているのが特徴ではあるものの、それでも前目で運べる馬が有利であることには変わりありません。


③馬番別傾向 ※傾向の見方はこちらを参照

 まず、『全体』のグラフを見てみると、[1~2番]の成績が良く、緩やかではありますが外の馬番に行くほど段階的に成績が悪くなっており『内枠有利/外枠不利』の傾向が現れています

 風向き別の傾向を見ると、特に『西南西』寄りでは、多少の凸凹が目立つグラフにはなっていますが、『全体』のグラフと比較しても、内寄りの馬番ほど成績が良く、外寄りの馬番では成績が悪くなっており、より『内枠有利/外枠不利』の傾向が強く現れていることが分かります。


【結論】

 函館芝1,200mのコース傾向は、以下の通り。

●前半のペースは速めの傾向。風向き別で見ると、『南東』寄りではペースが速くなる傾向で、『西南西』寄りではペースが緩む傾向。

●前目で運べる馬が有利な傾向。

●『内枠有利/外枠不利』の傾向で、特に『西南西』寄りの風ではその傾向が顕著に現れる。

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