【射撃のはじめかた】警察の身辺調査を受けた話
猟銃等講習会(初心者講習)で受けたペーパーテストの合格後、射撃教習の準備に移ります。
射撃教習は「書類準備と申請⇒身辺調査⇒教習」といった具合でおおむね3つのステップに別れています。
射撃教習の申請もまたややこしいんですが、
当時の記憶を振り返りながら警察の身辺調査を受けた話を解説していきます。
①射撃教習の必要書類は?
初めて射撃教習を申請する時に必要な書類は
だいたいの人が下記になるはずです。
教習資格認定申請書
講習修了証明書(有効期間3年、猟銃等講習会のもの)
縦3.0㎝、横2.4㎝の証明写真1枚
本籍記載の住民票の写し(家族全員記載、マイナンバー無し)
経歴書
同居親族書
身分証明書(本籍地発行のもの)
精神科医等の診断書(かかりつけ医の診断書でもOK)
都道府県収入証紙8,900円(※時々値上げするみたいです)
各種書類は3か月以内のものを使用し、書類は和暦で年月日を記入します。
書式は各都道府県警のHPにデータが掲載されている物を探しましょう。
提出先はペーパーテストの時と同様、所轄警察の生活安全課です。
身分証明書という書類は今までまったく馴染みが無かったのですが、どうやら「破産者等に該当しないこと、成年被後見人でないこと」を証明してくれる書類みたいです。
本籍地の市区町村長発行のものが必要なので以前住んでいた自治体へ身分証明書を請求しました。
これも地味にメンドイ。
精神科医等の診断書について、私の場合かかりつけ医がいなかったためインターネットで精神科を調べて予約を行いました。
「狩猟免許 猟銃 病院 ●●(地名)」などで検索すると良い感じのクリニックが見つかるかもしれません。
②書類の提出後はそのまま面接
書類の提出と一緒に生活安全課の担当と面接を行います。
服装はスーツじゃなくて大丈夫ですが、印象は大事なので清潔感のある服装で臨みます。
面談の際は覚えている範囲でこんな質問を受けました。
自宅の住所は(戸建か集合住宅か)
家族の理解は得ているか
どんな職業に就いているか
周りからはどんな性格と言われるか
どんな趣味を持っているか
飲酒の頻度や酒量はどれくらいか
ギャンブルをするか
犯罪歴はあるか(過去スピード違反の罰金があり、正直に話しました)
猟銃を持とうと思った理由
用途は標的射撃か、狩猟か
(狩猟の場合)どこの地域に行くつもりか
面接の最後に、後日実施する身辺調査に協力してくれる方の住所、氏名、連絡先を書く用紙を渡されました。
私の場合は「家族、職場の同僚、ご近所さん」の3人を記入するように伝えられました。
が、集合住宅住まいの私はご近所付き合いらしい関わりが無かったため書類を一旦持ち帰り、どうしたものか頭を抱えるのでした……。
③ドキドキの身辺調査
さて、身辺調査の協力者については「家族、職場の同僚、ご近所さん」の3人記入する必要があります。
とりあえずは家族は同居の妻、職場ではアウトドア趣味の同僚にお願いして何とか2人まで書類を埋めることができました。
ご近所さんについてはどうするものか数日の間相当悩みましたが、悩んでも仕方ないためダメ元で菓子折りを持って隣室の方に事情を説明したところ、奇跡的に住所、氏名、連絡先を記入してもらうことができました。
たぶんこの時が銃の所持許可申請の一連の流れで一番緊張しました。
身辺調査の協力者名簿も無事記入が完了したため、後日所轄の生活安全課で書類を正式に提出します。
担当の方によると、身辺調査期間の目安は30日程度ということでした。
④教習資格認定が下りる
身辺調査の間はひたすら待ちなのですが何しろ落ち着きません。
今までの自分の人生に後ろ暗いことは無かったか……?
身辺調査で不合格になったら嫌だな……。
色々なことが頭に浮かびます。
その間にも妻や同僚から「警察から電話があったよ」と話しがあり、身辺調査は着々と進んでいる様子でした。
私の場合は過去に一度うっかりスピード違反で罰金を支払ったことがありその点がかなり気がかりでしたが、結果として身辺調査は無事に通過することができました。
所轄警察から連絡を受けた後日、生活安全課に出向いて「教習資格認定証」を受領します。認定証の受領後は射撃場に直接連絡し、射撃教習の予約申し込みを行います。
教習資格認定証の有効期間は3か月のため、早めに申し込みを行うようにしましょう。
また、申し込み後は射撃場から教習の案内とテキストが届くため、当日までに読み込み行うのがおススメです。
実際の射撃教習の様子については、また別の記事で紹介します。
⑤この記事のまとめ
この記事では射撃教習の申し込みにまつわる身辺調査について当時の記憶をまとめてみました。
今までの人生で警察の身辺調査受けることなんて無かったため、とてもドキドキしたことをよく覚えています。
自分自身を振り返ってひとつ反省があるとしたら、ご近所付き合いが希薄だったことが反省点でした。もし今後射撃を始めてみたいという方が居たら、日頃から周囲の方と良い関係を築いているとスムーズに話が進むと思います。
次回は実際に鉄砲を撃つ射撃教習について解説していきます!
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