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イベント・お出かけメモ#14 初夏の飛鳥ウォーク(クラブツーリズム)

基本的にインドアなので、ハイキングも山歩きもあまり得意ではないのですが、子どもが同行してくれる間に案内したい場所のひとつが飛鳥だったこと、そして「かぎろひ」に乗車できるツアーだったことで、参加しました。

日帰りで13900円(子ども料金設定なし)は、自分で行楽の手配ができる人にはちょっとお高い価格かもしれませんが、最寄り駅から「かぎろひ」に乗車できるメリットは、乗り鉄(実のところ鉄道だけではなく、船なども全て好き)気味の私には非常に魅力的でした。

クラブツーリズムの東海地方出発コースは、仕方がないのですが名古屋発が多いですが、「かぎろひ」利用の場合は近鉄沿線の桑名・四日市・津からの出発が可能になるため、朝早く集合場所に行くのが少しつらいというわがままな私にはたいへんありがたいです。

今回は名古屋は7時台に出発するのですが、津駅出発は9:13でした。名古屋まで行かずに済み、しかも9時に駅に行けば大丈夫というのは、くどいですが、大変ありがたいです。次回ツアー企画を検討されるときにも「かぎろひ」コースをよろしくお願いします、

コース名称は「<ウォーキング>往復かぎろひ利用 グルメ・歴史・美景も楽しむ初夏の飛鳥ウォーク」で、橿原神宮前駅でかぎろひを下車した後、「柿の葉ずしヤマト」さんで柿の葉寿司の昼食をとった後、初夏の飛鳥ウォークとして、川原展望台→橘寺→川原寺跡→石舞台→「今西誠進堂」さんでみたらし団子→酒船石→飛鳥寺を楽しみ、橿原神宮駅前(黄色いポスト前)に17:15集合して、かぎろひ号で帰路につく、という内容でした。

「かぎろひ」乗車、橘寺・石舞台・飛鳥寺の拝観ないしは見学があって、昼食+α が含まれているところが良いなと思います。

週明けの雨や台風接近の天気予報にハラハラしながらの当日、とりあえず雨具は用意していたものの、そのようなものは必要ないように天気が頑張ってくれていました。

「貸切」の表示が出ました。

「貸切 2両」の表示が出て、予定通りの時間に「かぎろひ」が津駅に到着します。ダークグリーンの車体は、一度だけ乗車できた「トワイライト・エクスプレス」を思わせます。「かぎろひ」は団体旅行専用車というだけで、特急ほどのスピードはなく、目的地以外には停車しない急行、という感じです。とはいえ、内装なども落ち着いた感じで好ましいです。

津駅から後は目的地まで乗客の乗り降りはないので、ここで添乗員さんのコース説明などが行われ、1時間ちょっと乗車した後に橿原神宮前駅に到着します。大和八木駅を過ぎたところで列車の進行方向が変わり、客席と逆側に5分ほど進みます。通常ダイヤの合間を縫う感じのため、進むのは5分ほどとはいえ、踏切などでかなり待ちます。この列車の事をみんな忘れていませんかと思い始めるぐらいになって列車が動き、そして橿原神宮前駅に到着します。

特急停車駅は利用者がそこそこ見込めるため、駅内外に飲食店などがそれなりにあると思っていましたが、橿原神宮前駅は駅の中には飲食店が数軒あるものの、駅の外には無い、という不思議な駅でした。個人で来る時にはそのあたり注意する必要があります。

集合場所を確認した後、「柿の葉ずしヤマト」さんで昼食をとりました。

お昼ご飯。「柿どら」の餡の甘さが良い感じでした。

柿の葉寿司は私の好きな食べ物のひとつで、それだけ出してくれても大歓迎なのですが、柿の葉寿司を楽しむランチセットという感じでした。子どもはにゅうめんが美味しかったと言っていました。場所も食事も文句なしだったのですが、ひとつどうにかならないかなと思ったのは、昼食会場の2割の場所に50人強を詰め込むという席配置ないしは配膳で、今どき子どもの修学旅行でもそれぞれの隣は空けて荷物を置いたりすることができるようになっていることを考えると、同じ時間帯に利用者が集中して満席状態、ではない限りはもうちょっと間隔をあけて欲しいと思いました。

食事が良くても座席配置が宜しくないと、「何でもいいから早く食べてここから離れよう」と思ってしまうので、食事の印象まで悪くなります。このあたりがわかりづらければ、6人用テーブルに大柄な男性6名を配置して、それで寛げるかを実験すればいいんじゃないかなと思います。

食べることが好きなので、昼食会場に関する話が長くなりましたが、先に書いた通り、柿の葉寿司は好物なので、今回も美味しくいただきました。

昼食前にお水とお菓子などがはいったビニールポーチを受け取っているので(この点も昼食会場の座席にある程度の余裕があれば、座席に置いておけば、お店前で箱を空けて配るという手間が省けていいのではないか、などと思いました。めんどくさがり屋なので、手間を省けそうなことをつい考えてしまいます。)、昼食後は各自好きなようにハイキングを楽しむようになっています。集合時間は最後の17:15だけ、あとは自由、というのは、集合時間毎に待つ必要がない分、現地で好きなように楽しめるので快適です。

飛鳥は初めての訪問となる子どもに地図を示し、基本コースと、少し追加になるけれど行けなくもない観光ポイントなどを示したところ、とりあえず「石舞台」が見れたらいい、ということでしたので、今回は欲張らずに基本コースを行こうかということになりました。

川原展望台

登ってみたが、木が生い茂っていて見晴らしはよくわからない。
五月の木々は元気があって好き


当初は甘樫丘から飛鳥の風景を眺める予定でしたが、剪定か整備かの都合でツアー当日は立入禁止になっていたので隣の川原展望台へ。
季節柄、草木が生い茂っているため見晴らしが良いかと言えばそうではないのですが、天気が良かったので木陰が気持ち良かったです。

亀石

いきなり登場する亀石。
無人販売所。
レモンがとても気になって買い求めたかったが、
今から歩くので荷物を増やすのが躊躇われ購入を断念。


近くの村役場がとても新しくなっていて驚きました。5月8日に新庁舎での業務が開始になったみたいです。

橘寺

このあたりからお寺の敷地なのでしょうか。
天気が良くて気持ちが良い一日でした
二面石

通っていた学校が聖徳太子ゆかりということもあって、歴史上の人物として、あるいは最近新書が出ましたが、伝承なども含めて聖徳太子が好きです。橘寺は聖徳太子誕生の地とされるところです。

川原寺跡

川原寺跡から橘寺を見上げる感じ。

石舞台

昔懐かしい石舞台
石室の中から見上げるとこういう感じです。

川原寺跡から石舞台までが、今回のハイキングでは一番「疲れた」という場所でした。石舞台を見学する前に、売店で何か買って涼もうということになりましたが、何故かソフトクリームではなくカリンバを買うことになりました。

音楽にはあまり関心がなさそうな子どもでしたが、シンプルなつくりのカリンバは気に入ったみたいで、帰宅後もコンビニに入った時の音などを再現して遊んでいます。そんなに大きな音が出るわけではないところも良いです。

石舞台は、記憶の中では何もないところにいきなり出現する巨石というイメージが有ったのですが、それはもう四半世紀前に友人と自転車で飛鳥を散策した時の記憶だったみたいです。周囲もかなり整備されていました。

石舞台の後は橿原神宮前に戻る感じになります。
雰囲気のある道を進む中、南都明日香ふれあいセンター犬養万葉記念館で一休みしました。立ち寄った時はカフェはやっておらず、施設内では犬養先生の講演の映像が流れていた他、犬養先生や万葉文化に関する展示が行われていました。

鎌足と安見児の衣装が展示されていました。
一時期とても欲しかった博多人形(特に真ん中)がこちらで展示されていました。

ここで一息ついて、酒船石方面へ向かいます。途中、今西誠進堂さんで「みたらし団子の振舞」として、みたらし団子を一本受け取ります。通常営業の傍ら五月雨式に来るツアー客50名ちょっとにみたらし団子を配るのは面倒なのだろうなと思いました。暑い日だったので葛アイスを買って食べている人も見かけました。店内で食べるスペースは無いので店の前でささっと食べて次の目的地に行く感じです。万事雑ながらもおそらくは幼少時のしつけの影響で立ち食いと歩き食いができないので団子は子どもに譲りました。団子好きな子どもは自分の分と合わせて二本楽しんでいました。

酒船石

竹林の中、いきなり登場する感じの酒船石


メイン道路から酒船石に向かう道が少しわかりづらいのか、サポートスタッフに文句を言っている(多分、常日頃から気を使う必要のない女性にはそういう物言いをするタイプで、文句を言っている自覚はないのかもしれないけれど、傍で見ている私には、「それでそんな言い方をしなくても」と思う感じの偉そうな言い方)シニア男性はいましたが、わかりづらいかというと、そんなことも無いような気もしますし、周囲を観察するとそこへ向かう人がいるので、ついて行けば道に迷うことはないです。

酒船石を始め、この地域には不思議な石の遺物があり、それが今まで残っているところがすごいなと思います。この地域が好きで大学で考古学を専攻した中高時代の同級生は今何をしているのだろうかと思ったりもしました。

飛鳥寺

飛鳥大仏は写真撮影して良いとのこと。ちょっと驚きました。
この場所から動いていない大仏様。
こちらの鐘はやさしくて深みのあるいい音でした。


飛鳥とくれば飛鳥寺が私が一番訪問したいところでした。久しぶりの飛鳥大仏でした。お寺の人のお話もとても上手で良かったです。お寺の鐘をつくのが好きな子どもは二回並んで鐘をついていました。いい音でした。

入鹿の首塚

入鹿の首塚


塚の形からみても後世の伝承で、本当のところはわからない首塚。先月読んでいた本が首塚や戦死者の塚に関するものでこちらも取り上げられていました。敗者を悼むこと、敗者を弔うことなどについて考えました。

飛鳥水落遺跡そばにある「あすか夢の楽市」でまたひとやすみし、隣の資料館(明日香村歴史文化財展示室)を見学した後、橿原神宮前駅を目指します。

キトラ古墳や猿石の複製品などが展示されています。案内の人がとても親切でした。

徒歩で約40分。いちごのビニールハウスなどを眺めたりして歩きます。集合場所には1時間前についてしまったので、橿原神宮方面を散策したりして時間をつぶしました。

ひたたびの「かぎろひ」

「かぎろひ」到着
左手前がサロンスペース


集合時間にほぼ全員集まり、駅に入ります。
夕刻に発生した人身事故の影響でダイヤが乱れ、それぞれの下車駅到着が遅くなりそうなので心配な人は夕食を買っておくといいと添乗員さんが教えてくれたので、コンビニで食事を調達する人もいました。私たちが下車する津駅には当初予定とほぼ同時刻でした。

この日の歩数は24126歩(17.8km)で今年ベストでした。
インドア派で運動不足気味でもこの程度なら歩くことができることがわかりましたので、今後も「かぎろひ」を使ったハイキングもしくはハイキング以外の企画に参加したいと思っています。