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日帰りツアーに参加した「大井川さくらSL列車と焼津海鮮丼食べ比べ楽しい団子焼き体験付」(カッコーパルック)

春休みにどこか行きたくなって、日帰りツアーに参加しました。

カッコーパルックさんは、三重交通系の旅行会社で、三重県各地に乗り場があって気軽に参加できるところが魅力です。私の場合、徒歩15分圏内に乗り場があるので、どこかに行きたいけれど、自分で車を運転するのも、電車の乗り継ぎなどを考えるのもちょっと面倒だという時、そして、日程が合う時にこちらの旅行会社を利用します。

個人でふらっと行く旅行も好きですが、予めいろいろアレンジされているツアーにお任せしたい場合、安定の日本旅行さん、見所たくさんながら体育会系の阪急トラピックスさん、近鉄グループだけあって団体旅行専用車の「かぎろひ」などを利用できるクラブツーリズムさん、そしてバス旅行ならカッコーパルックさんなどがありますが、株を保有していることや、なんとなく緩い雰囲気で気に入っているのがクラブツーリズムさんとカッコーパルックさんです。

今回は桜のシーズンの大井川鐡道のSL乗車と焼津の海鮮丼が主目的です。

ツアー行程は、HP情報によれば、
<各地>―東名―★大井川SL列車の旅(新金谷→家山/乗車時間は約30分)
◎桜スポットでは徐行運転、車窓から桜の花見をお楽しみください―★焼津さかなセンター(5種海鮮丼食べ比べの昼食とお買物/約70分)―★KADODE OOIGAWA(団子焼き体験)―東名―<各地>
です。

最寄り乗り場の集合時間は7時台ですが、徒歩15分圏内なのでそれほどつらくはありませんし、バス旅行なので、睡眠が足りなければバスの中で眠ることができるのでそこは問題なし。

集合時間の15分前には到着したのですが、既にバスは乗り場に到着していて、集合時間の前に出発しました。前回参加した時の運転手さんはツアー行程に不案内だったためか(あるいは道が新しくなっていたためか)道を少し間違ったり、駐車場で他社のツアーバスのミラーに接触したりというハプニングがあったのでちょっとハラハラしましたが、今回の運転手さんは安心できる運転+物腰が丁寧でホッとしました。添乗員さんはベテランさんでおしゃべり好きな明るい方でした。人の話し方を聞いて間合いなどを勉強しているので、今回もいろいろ学びました。

SL乗車ができる旅行なので親子連れが多いかなと思っていたのですが、私のところを含めて3組でした。中にはカッコーパルックさんの常連さんがいるみたいで、もういろいろ行ったので新しいツアーを作ってくれないと困ると言う感じの添乗員さんとの会話が耳に入ってきました。確かに、人気があって定番の日帰りツアーもあるでしょうが、シーズン毎に1・2個は新しいツアーがあると嬉しいです。

関バスセンターからの参加者の合流を待って、大井川鐡道の新金谷駅に向かいます。途中のトイレ休憩は岡崎SA。上り下りの両方からアクセスできる建物は、比較的新しくできただけあって機能的でまた綺麗です。

御朱印集めほどではないですが、スタンプがあると押したくなる私はSAではスタンプを探します。岡崎では無事にスタンプを見つけることがあって満足しました。

新谷駅近くの観光スポット

新金谷駅に到着し、買い物などの時間を費やした後、SLに乗車します。
子どもが機関車トーマスに凝っていた頃に数回トーマス号に乗ることを目的としたツアーに参加したことがあるので、ここに来たのは3回目。

但し、前の2回は千頭から乗車、新金谷駅で下車でした。千頭駅までの山道で車酔いをしそうになりながら、時間短縮のためにバス車内で配られるお弁当を食べた記憶があったので、その山道を体験しなくて助かったと思いました。


機関車トーマスのイラストがちょくちょくあります

ただ、千頭駅から乗車しない理由は、数年前の土砂災害で家山駅から千種駅はバスの代替運行になっているからでした。クラウドファンディングで大井川鐡道のプロジェクトを見かけていたにもかかわらず、そのあたりが頭の中で一致していませんでした。新金谷駅←→家山駅だと乗車時間は30分と短くなってしまうので、やはり千種駅までSLに乗れるように復旧して欲しいですし、いつかは千種駅から奥大井湖上駅に行ってみたいと思います。

この日は日曜日ということもあって、同じSLに乗車するツアー客が私たちを含めてとても多く、乗り込んだ車輛は6号車、しかも進路方向に向かって左側+走行とは逆方向の座席だったので、座席からの眺めは今一つでした。また、今年は2月が暖かかったので、地元の三重も含めて3月末には桜は散ってしまうのではないか、だったらこのツアーは桜日和ではないかと思って申し込んだのですが、この日はまだ本格的な開花前でした。勿論、私はマイルドな乗り鉄なので、機関車や新手の電車に乗れるだけで嬉しいといえば嬉しかったりはします。大井川鐡道は冷房がなくて天井の扇風機が回っているなど、「国鉄」風味があってそこはもちろん楽しみました。


車内より。ドアの開け閉めは手動。

乗車時間30分、但し休日なので乗客がやたら多かったためでしょうか、車内限定販売の売り子さんが車両に来てくれたのは家山駅近くで、しかも商品の中でミニハーモニカが欲しいと言った子どもにお金を渡して買いに行かせたところ、商品は品切れだったそうです。車内限定販売だけにそこは残念でした。


給水スタート

家山駅でツアー客を含む殆どの乗客は下車します。そこで機関車ならではの給水シーンを眺めることができます。今回は車両が長く、また、機関車が駅に来る前にホームの乗車予定車輛付近にいたこともあって機関車の顔を見ることができなかったので、ここは嬉しかったです。

バスに乗り、次は焼津に向かいます。

大井川。上流から下流まで下ってみたい。


静岡はJRの浜松工場へのツアーに参加したり、MOA美術館などの観光地に個人で行ったことはあるのですが、焼津には行ったことがありません。ツアーのチラシを定期的に見ていると、年末に焼津で買い物を楽しむツアーがあって、焼津がどういうところか気になっていました。

焼津のさかなセンターに到着し、センター内の団体用レストランで5種海鮮丼食べ比べの昼食です。カッコーパルックさんの日帰りツアーの昼食あるあるかもしれませんが、お値段的に頑張っていると思うのですが可もなく不可もなくというところ。そして会場が満席でなくても特定テーブルに詰め込まれる感じで窮屈だったりします。ここは30人なり40人なりを実際に座らせてみてチェックしてもらえるとありがたいです。今の8割程度以下だといいなと思います。


海鮮丼。ミニ丼全てのご飯を足したらどのぐらいあるのでしょう。

海鮮丼は好きですが、5種=5種類の海鮮が乗った丼ではなく、5種類のミニ丼でした。米が多すぎると隣のおじ様が言って半分くらい残していましたが、お米ラバーな私でもこれはちょっとつらかったです。


焼津さかなセンター。近所ならちょくちょく通いたい。

食事の後、さかなセンターで買い物を楽しむ時間があります。お買い得な海鮮がいろいろあったような気がしますが、同行者も含めて、ここで買って家に持ち帰るほどの意欲はなかったので、ソフトクリームを食べたりして時間をつぶしました。ただ、少なからぬツアー参加者がしっかり買い物をしていたので、多分人気なのだと思います。見るのは好きだけど買い物はあまり好きじゃない我が家がマイナーなのだと思いました。

その後、KADODE OOIGAWAという、大井川鐵道大井川本線の「門出」駅に隣接した道の駅に戻り、「団子焼き体験」と買い物でした。目玉の観光名所に加えて何らかの体験イベントを盛り込んでくる傾向があるような気がします。この団子焼き体験は子どもは楽しんでいたのでいいんじゃないかと思います。


団子焼き体験

いいんじゃないかという微妙な表現になっているのは、スタッフさんが頑張っていることは重々理解できるし、小腹を満たせるものに関係しているという点はプラスなのですが、焼かなくても食べれる状態の串にさした団子を簡易的な金網の上で適当に転がして、抹茶パウダーやみたらしをかけるだけなので、体験イベントとしてはだからどうした?という印象もあるからです。悪くはないですが、ここはもう大井川鐡道のSL機関車を満喫するということで、テラスなどからSL機関車を眺めるだけで私としては十分だと思いました。あと、有料ですが蛇口をひねればお茶が出てくるものや、聞き茶体験があるのを見かけたので、お茶を楽しみながら機関車を眺めたり、あるいはデザートビュッフェもやっているみたいだったので、「機関車を眺めながらストロベリービュッフェ満喫1時間」みたいな感じにしてくれると、私のような鉄道関係が好きな層を女性も含めて取り込めるのではないかと思いました。悪くないし、努力は十分伝わるけれど、あともう一歩、と、半世紀生きてツアー旅行も個人旅行もそこそこ行っている私は思います。

ここまでで行程は終わって、帰路につきます。自宅近くまでバスでつれて行ってくれるので安心して車窓からの眺めを楽しんだり、うとうとできます。ツアー帰りのバスの中での居眠りは何故だか割と好きです。

行きと同じ岡崎SAに立ち寄り、愛知と三重の県境近くの港湾の風景を眺め、ナガシマスパーランドまで来ると、戻ってきたという感覚になります。

港湾の風景

今回は関バスセンター到着はセンター閉店時間30分前なのでここはトイレの必要がある人と関バスセンターから乗り込んだ人だけが降り、ほどなく津へと戻って本日のバスツアーは終わりました。

桜を楽しむことはできなかったけれど、機関車に乗れたし、焼津まで連れて行ってもらえたから良かったかなというツアーでした。コロナ感染拡大対策をとらなくて良くなったので、車内でのお茶(ここは添乗員さんが紙コップでとはいえお茶を入れて後ろの座席までサービスしてくれます)が復活し、この数年間と比べると遠くへ行くツアーも復活するのだそうです。

私は徒歩圏内からツアーに参加できること、自分で車や電車で行くのがちょっと面倒な場所につれて行ってもらえることが、カッコーパルックさんのツアーの魅力だと思っているので、今後もいろいろなツアーを企画してくれることを期待しています。