E~Fレギュの2年間をビクティニVMAXに捧げた漢の物語
初めに
初めまして、鉄火まっきーと申します。
普段はデュエマやポケモンカードなどのカードゲームに取り組んでいたり、twitterで可愛いイラストをRTするbotになっていたりしています。
今回は2023シティリーグS2にて予選全勝&best8記念と今まで使ってきたスタートデッキのビクティニVのレギュ落ちに伴い、E~Fレギュの2年間をビクティニだけで戦ってきた私の記録や私が感じた事を備忘録としてこのnoteに書いていこうと思います。
拙い文章ではありますが、最後までお読みいただけると幸いです。
2023シティリーグS2の事だけを読みたい方は目次から「第12章 最終決戦」の所を押すと2023シティリーグS2の事について書かれていると思いますので是非ご活用してみてください。(大丈夫だよな…目次できてるよな…)
第1章 ビクティニVの登場
時は遡るほど3年前の2019年の9月22日、この日は2020CL東京の開催日でした。
その当時、私はというとポケモンカードは友達間で遊んでおり、競技としてのポケモンカードに対しては興味はあるもののどうやって大会に参加すればいいのかが分からないといった感じでした。
CLの恒例行事と言いますと最新情報の公開です。この時の最新情報といえば
2020CL愛知について
タッグチームオールスターズについて
新シリーズ(剣盾)について
ルール変更、レギュレーション変更について
エクストラバトルについて
エクストラBOXの発売について
拡張パックについて
ポケモンVの特徴について
スタートデッキの発売について
となってます。(ポニータ石井さん懐かしい…)
そして今回は1番下の情報以外についての説明は省略させていただきます。
スタートデッキの看板ポケモンを思い出してください。セレビィ、ケルディオ、カプコケコ、レジロック…
そして、そうですね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ビクティニです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何を隠そうこの私、1番好きなポケモンはビクティニなんです。
それを知った私は3日3晩狂喜乱舞したとかしてないとか…
そして、時が経ち11月29日に近所のお店に足を運びスタートデッキ(炎)を購入しました。後日友人の一人が私がビクティニ好きであるという事を知っていて誕生日プレゼントとしてスタートデッキ(炎)を貰いました。この事はずっと覚えています。
第2章 ビクティニVMAXの登場
時は更に進み2020年の上半期、この頃は某感染症の影響で一緒にポケモンカードをしていた友人がポケモンカードを辞めたり、私自身も一時期カードを買いに出かける事が困難になってしまい1度はカードゲームから離れる事も視野に入っていました。
しかしtwitter上での様々な人との交流によってポケモンカードを続ける事を決め、2020年の下半期には念願のCL横浜に出場する事ができました。(尚、結果は0‐3の様子)更にCL横浜ではtwitter上でコミュニケーションを取っていた方々と初めて会うことができました。その中に会った方々の中に後々とてもお世話になった人がいるというのはまた後でのお話として…
そうして時が進み、2021年1月8日の14時。私にとってとんでもないニュースが私のもとに飛び込んできます。それが、そう…!!!!!!!!!!!!
ビクティニVMAXです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
先述した通り、私は無類のビクティニ好きです。このニュースを聞いた私は、とある考えが頭によぎります。それが…
「レギュ落ちするまでずっとビクティニを使う!!!!!!!!!!!!」
という考えでした。今改めて考えると、この考え方はカードゲームを楽しむなら素晴らしい考え方ではありますが、競技としての考え方としてはよろしくないと思います。当時の私も好きだけで勝つのは難しいという事は分かってはいましたが、体は正直なのか私は急いでビクティニVや使えそうな炎タイプのポケモンを買っていました。
そうして私は来たる1月22日を待ち望んでいました。
第3章 ビクティニ購入編in池袋
そして1月22日金曜日の当日。私は、”何故か”その日が休みだったのであさイチで池袋に行きました。朝の11時くらいに1店舗目でビクティニVMAXのHR1枚とRRR4枚、ビクティニVのSRが2枚(記憶が曖昧なので覚えてないです、申し訳ございません)とRR4枚を購入しました。その後3店舗目ぐらいでHRの2枚目を購入しましたが、中々あと2枚のHRが見つかりませんでした。そうして最後に訪れた某通販が有名な店でようやく3、4枚目を購入する事ができました。
ちなみに買って帰る時に近くのカードショップに行ったら1500円ぐらいで涙を流しかけました。
第4章 春そして冬
そして季節は巡り2021年の3月、CL愛知の頃の環境としては、主に
三神ザシアン
ビクティニ
連撃ウーラオス
パーフェクション系統etc…
などといった感じでビクティニがTierランキング上位帯にいたりして環境の立ち位置がとても良かったといえます。(ここら辺は曖昧なので参考程度にお願いします)その時私は金銭的な余裕がなくCL愛知には出場することができませんでした。しかし4月25日に初めてのシティリーグに出場する事ができるようになり、色々構築を考えていました。だがこの後とあるカードの影響でビクティニデッキは環境から消える事になります。そのカードこそが…
そうです、皆さんご存じの通りのはくばバドレックスVMAXです。このカードの影響でビクティニというデッキはまさに冬の時代へと移り変わってしまいました。私はというと「発売日の2日後だから構築や環境が煮詰まっているわけではないからいけるだろう」と高を括っていたら案の定1‐4になりました。当然ですね。(構築の方はリストの画像が無い為、掲載できません。申し訳ございません。)
その後、ボロ負けの影響だったり、デュエマが20周年になって楽しかったり、ポケカを調整する相手がいなかったりといった理由で一回ポケカから少し離れました。
第5章 第1次ビクティニ強化編
夏になり、ダンカグやウマ娘をして楽しんでいるうちに季節は冬になりました。そんなこんなしているうちにビクティニは2つの強化パーツを手に入れる事に成功しました。そのパーツとは…
エンテイVとマグマの滝壺です。エンテイはビクティニデッキが苦手とする非Vのポケモンを倒す役割を持つ他、欲しいカードがある時に特性を使って手札に呼び寄せる事ができる万能カードです。
マグマの滝壺は序盤中盤に博士の研究やハイパーボール、クイックボールで落とした炎エネルギーを付けることができ、このカードのおかげで先2ダイビクトリーをより決めやすくなったと思っています。
このカード達が出たことによってポケカに対してのモチベーションが上がり、再びシティリーグに出る事を決意します。
第6章 雪辱
ということでシティリーグに出る事を決意したのはいいものの、前回我流でデッキを組んで持っていって惨敗したという悲惨な状態になったので今回は他人と一緒に調整するという極めて至極真っ当な結論にたどり着きました。次に誰と調整するかという話になり、前述した通りリアルで一緒にポケカをしていた友人は引退してしまいリアルで調整することは無理という結論になりました。そこでリモートで調整しようと思い、誘いに乗ってくれたのがかちゃえもん先生(@kattiyanpokeka)でした。ここでかちゃえもん先生の軽い紹介をします。(本人掲載許可済)
チームりちっち所属
2021CL横浜Best16
2021シティS1、S2、S4Best8
2022シティS6Best8
2023シティS1Best8
今年のエクストラバトル7回優勝
常日頃からポケカの練習をしており環境の理解に対してはっきりとしていてとても頼りになる存在だと思い、一緒に調整をし始めました。
デッキリスト解説
これが実際に3月13日に行われたシティリーグで使ったビクティニデッキです。原案はかちゃえもん先生が作ってくれました。タフネスマントや大きなおまもり、ヒート炎エネルギーを採用することによって確定数をずらしてずれた分だけ攻撃しようというのが主なコンセプトです。またエネルギー付け替えを採用することによって滝壺によってベンチに付けられたエネルギーを前に移して攻撃する事ができます。
当日のマッチアップについて
1戦目 ドガスダイナ 勝ち
2戦目 アルジュラ 負け
3戦目 アルジュラ 勝ち
4戦目 アルジュラ 勝ち
3‐1 12位でオポ落ち芸人となりました。(先手後手とサイド数につきましてはメモを紛失してしまったので書いていません、申し訳ございません。)
やはり改めて見ると大分偏ったマッチアップの上に全部有利対面なので中々の強運だなって思いました。
こうして雪辱を果たすべく出場したシティリーグはギリギリの所で上がり切れないという不甲斐ない結果で終わってしまいました。しかし、この調子なら次に出場する2022CL愛知なら渡り合える自信があり、少しリストを調整して2022CL愛知へと出場しました。
第7章 大敗北、そして…
結論から申し上げると1‐3でドロップでした。(城之内死すと同じくらいのタイトル回収の速さ)
何がダメだったというとただ1つの点で
環境にビクティニが不利な水タイプのデッキが増えた
本当にこれだけです。WTB、白馬、裏工作アルセウス、インテレオンVMAXとこれでもかというぐらい水タイプのデッキが多かったです。私は当時WTBに対しては過少評価しており、ここまで多くなるとは思っていませんでした。
当日使用したリストと当日のマッチアップ
先ほどとのリストと違う点としては、マナフィやツツジ、キバナを採用している点です。
マナフィは連撃ウーラオスのキョダイレンゲキやインテレオンのアクアバレット、かがやくゲッコウガのげっこうしゅりけんを無効にする為に採用しました。
キバナやツツジはビクティニVMAXが早期にやられたときに発動することができる逆転札として採用しました。
リスト解説はこの辺りとして当日のマッチアップを見ていきましょう
1戦目 裏工作アルセウス 勝ち
2戦目 インテレオンVMAX 負け
3戦目 WTB 負け
4戦目 WTB 負け
見事なまでに水タイプ系統にしか当たっていません。完全敗北をした後はカードショップでりちっちメンバーとデスクルーザータワーをしてました。
そうして遊んでいるうちに2022CL愛知が開催されているAICHI SKY EXPO では最新情報が公開されていました。その中の1枚のカードがビクティニというデッキの立ち位置を更に悪くさせる存在になるとはこの当時私は思ってもみませんでした…
第8章 いにしえからの大寒波
こうして愛知から帰路に着く途中で最新情報を見た私はとあるカードを見て恐怖で震えました。そのカードとは
後のCL、JCS、WCSの環境の最上位に君臨し続け、多くのプレイヤーに希望や絶望を与えてきたカード…皆さんご存じの通り…
オリジンパルキアVMAXです…
このカードの影響でビクティニVMAXは更に冬の時代へと移っていきます。
当然ながら大パルキア時代にビクティニを使うことははっきり言って自ら火の海に飛び込む事と同義といっても過言ではないです。そこで次に出場する2022CL横浜では1つの考え方にたどり着きます。それが…
「別のデッキを使おう」
という考えです。
第9章 裏切り
これが今回のタイトルを
「E~Fレギュの2年間をビクティニVMAXに”全て”捧げた漢の物語」
にできなかったという理由です。
ということで遂にビクティニVMAXを使う事を辞める決断をします。
そして当時使ったデッキが…
オリジンディアルガVstarです。当時はまだ現在主流であるターボディアルガというアーキタイプは出てきていなかったはずなので、ディアルガドータクン型になっています。
そして戦績の方ですが…
1戦目 不明 負け (相手のデッキ忘れました)
2戦目 ダークライ 負け
3戦目 フーパファイヤー 負け
また安定の0‐3を決めました。その後は私自身が類を見ないぐらい忙しくなり、更にブルアカを始めたりした影響でポケカに回す時間が無くなりました。そうして季節は1ヶ月前の2022年12月へと過ぎていきます。
第10章 第2次ビクティニ強化編
そんなこんなで2022年の12月になり、ようやく忙しさが落ち着きポケカに触れる機会ができました。そうしてネットで情報を探していたらビクティニというデッキは公式から3度の強化を貰った事が判明しました。
まず1つ目の強化は…
かがやくリザードン
そう、かがやくリザードンです。かがやくリザードンによってビクティニデッキに非Vアタッカーが入りました。一応サブアタッカーとしてかがやくヒードランもありますが彼とは比較にならないぐらいに強いです。ということで2枚の差別化点について書いていきます。ついでに、元々ビクティニデッキのかがやく枠で採用されていたかがやくゲッコウガについても言及していきたいと思います。
・かがやくリザードンのメリット、デメリット
メリット
・安定した高火力、ベルトを付けるとVstarをワンパン可能
・特性によって1エネ、2エネで技が使える、ベンチに出して滝壺+手張り+入れ替え札 or 逃げるをする事によってすぐ技が使えて奇襲性がある
デメリット
・雪道などの特性封じを受けると機能しなくなる
・かがやくヒードランのメリット、デメリット
メリット
・高倍率の青天井火力、VMAXもワンパン可能
デメリット
・火力が上がる条件がダメカンの数なので不安定
・3エネが必要な為、エネルギー付け替えを使ったり、ひろがるほのおを打ってエネ加速をしないといけない
・ダメカンやエネを貯めている間にボスで狙われたり、ベンチ狙撃をされる可能性がある
・かがやくゲッコウガのメリット、デメリット
メリット
・特性のかくしふだで手札入れ替えができ、置きドロソになってくれる
・特性の効果で手札の炎エネルギーを滝壺用にトラッシュに送ることができる
デメリット
・ベンチ枠が足りなくなりやすい
・雪道下では特性が使えない
・技が使えない
このような感じで軽くメリットやデメリットについて書いてみました。
奇襲性のリザードン、耐久から青天井のヒードラン、潤滑油のゲッコウガといった感じでどのカードにもメリットやデメリットが存在します。しかし、ビクティニというデッキは早期にビートして決めるデッキなのでリザードンの方が優先されると個人的に思っています。
セレナ
2つ目の強化はセレナです。
ご存じの通りセレナはSM期で登場していたかんこうきゃくに似ているような効果とVポケモンしか引っ張れないボスの指令の効果を掛け合わせたカードです。
このカードの登場によってボスの指令を疑似的に4枚以上採用することができて序盤はドローソースとして使用して、中終盤では疑似ボスの指令として使用することができ、デッキとしての柔軟性が上がったと感じました。
ギャロップ
3枚目にして個人的に最高の強化カードだと思っているのがこのギャロップです。
ギャロップが登場したことによってビクティニデッキの難点の一つであった火力の低さという問題が解消されました。
例えばバトル場にVstarがいる時に以前のビクティニだとダイビクトリー+ベルトで最高火力は250までしか伸びませんでした。(100+120+30=250)しかし、ギャロップの登場によってVstarに対しての火力は280まで届くようになりVstarをワンパンできるようになりました。(100+120+30+30=280)
他にもベンチに2体建てると最大310まで出せるようになり、この火力は大きなおまもりを持ったVstarをワンパンできたり、環境にいる空飛ぶピカチュウVMAXやミュウVMAXをワンパンすることができるようになります。
そして、非Vポケモンに対しては100しかダメージを出せなかったビクティニもヒートブーストを1回打つことによって130まで火力が上がり、環境に存在するかがやくゲッコウガやレジギガス以外のレジ系統、そしてアメイジングイベルタルやアメイジングライコウをワンパンする事ができます。
上記の3枚のカードの影響でビクティニは環境デッキにより抗いやすくなったと感じました。
第11章 調整録
ということで1月3日から1月7日に向けてシティリーグの調整会が始まりました。
何故こんなにも調整がするのかが遅れたかというと
デュエマの調整をしていたから
エクストラレギュを楽しんでいたから
やるべき事に取り組んでいたから
そもそも日付が長くてすっかり忘れていたから
これらが主に調整する期間遅れた理由です。
話が逸れたので戻します。今回のシティリーグで使ったデッキが完成するまでの間に数回程大幅なリスト変更がありました。
調整初日(2023/01/03 火曜日)
調整初日はこのリストを使いました。このリストは、12月24日に開催されたシティリーグでbest8になったビクティニのデッキリストです。
まずはこのリストを使って今シーズン環境トップと名高いルギアと何戦かしてみました。数回程対戦して分かった事として、先攻ならダイビクトリー連打で割と勝てるのですが、後攻だと速度に間に合わずボコボコにされるという結果になりました。そしてトレッキングシューズの採用意図が分からず一応山札圧縮兼雪道マリィや雪道ツツジからの解決札という結論に落ち着きましたが、それでも採用するかは個人的に懐疑的でした。他にもビクティニの進化ラインが2-4であることやクララの採用に関しても話し合った結果、まだ改良の余地があると判断しました。こうして調整初日が終わりました。
調整2日目(2023/01/04 水曜日)
カード購入しに様々なカードショップに行ったり、自宅のストレージ整理をしていたら1日が終わりました(未だにストレージBOXが不足して未整理とのこと)
調整3日目(2023/01/05 木曜日)
この日は足りなかったパーツやミラミスタワーのパーツを買いに行くために近所のカードショップへと足を運んでいました。その道中で昨日使った構築を見せていない事に気づいて、昨日調整をしていたかちゃえもん先生のDMに構築を送りました。その数分後に大量の改善点が送られてきました。
以下が送られてきた改善点です
「シューズ×4とクロバット×1を抜いてポケギア×2とふしぎなしっぽミュウ×2、ふうせん×1に入れ替えて展開しやすくするべき」
「ルギアに抗う為にマグマの滝壺を2枚減らしてシンオウ神殿を入れよう」
「クララは別のカードにしよう」
「ビクティニの進化ライン(2-4)が過剰だから、エンテイを抜いて3-4にするかエンテイを抜かずに3-3のどちらかにしよう」
「展開札が8枚だと展開しきれないから炎エネを2枚キャプチャーエネにするべき」
主にこの5点でした。更にこの数分後、かちゃえもん先生からDMでこのようなリストと説明が届きました。
「この構築のコンセプトは、初めのビクティニV-maxが倒れた時に1回目のツツジを打って、かがリザとポワルンを押し付けるか2体目のビクティニV-maxを押し付ける方向で考える形にした」
「だからツツジ2枚入れたし、ルギア相手にツツジ神殿が強いから神殿2枚にした」
「あとロスバレに抗う為にマリィ3のツツジ2で妨害出来るようにもした」
と上記のメッセージが届き、この日はこの構築を使いました。しかし、この構築を使ってもルギアに勝つことが中々できませんでした。それでも、この日の調整で得られたものもありました。それは…
マグマの滝壺1枚だけでは、エネルギー供給が間に合わない。特にポワルンはエネが3枚要求だから、技が使える事が滅多にない
シンオウ神殿だけではルギアは止まらない
という改善点でした。
1つ目の改善点について、この構築ではマグマの滝壺が1枚しか入ってなく、貼るタイミングをミスしたら、本当に使いたいタイミングで使うことができなくなるという懸念がありました。
2つ目の改善点ついて、前提として押さえてほしい事としてルギア対面でされると1番キツイ事はアメイジングイベルタルのアメイジングデスで攻められる事がキツいです。そしてアメイジングデスの返しの番にシンオウ神殿を貼ったとしてもアメイジングデスを打たれるタイミングは基本中盤から後半にかけて打ってくる場合が多く中盤になれば山札も圧縮されていてルギア側がスタジアム破壊策として採用しているであろうバケッチャやロストスイーパーが引かれやすくなっている場合が多く、更にベンチにアーケオスが2体立っている状態が多く、アーケオスのプライマルターボ×2でルギアに無理やりエネを付けてルギアのストームダイブによって神殿を破壊してくる場合もありました。
結論としてルギア対策としてシンオウ神殿を採用することは不十分であると感じました。
その後、リモート対戦で使っていたスマホの充電が切れそうになった為に、急遽構築や現環境について話し合いました。
まず現環境についてです。環境を理解するために1月2日から1月6日のメタゲーム表を確認しました。当時の環境は主に
ルギア
ミュウ
ジュラルドン
アルセコケコ空ピカ
ロストバレット
レジギガス
パルキア
その他有象無象
といった感じでした。次にビクティニにとっての有利不利についてみていきます。
・有利対面
無し(強いて挙げるならV主体のデッキ)
・微有利対面
アルセコケコ空ピカ、ジュラルドン
・微不利対面
ルギア
・不利対面
ミュウ、レジギガス、ロストバレット、パルキア
主にこんな感じでした。
次に構築について話し合いました。今挙げられる改善点は以下の通りです。
マグマの滝壺が1枚だけだとエネルギーの供給が間に合わない
神殿だけではルギアは止まらない
主にこの2つです。1つ目の解決策は滝壺を増やすことで解決できましたが、2つ目のルギアを止める方法を考える事が困難を極めました。考えてから少し経過した頃、かちゃえもん先生が一つの提案と共にデッキリストが送られました。それが
「雪道マリィで相手を事故らせて動きを鈍らせよう」
という提案でした。初めてこのリストを見た時に1番ビクティニを使っていて手になじんでいた頃のリストと比べてボールの数や入れ替えの枚数がほぼ同じで親しみを感じたのか深夜テンションからなのか感動していました。その後一人回しをして動作確認を行ってちゃんと回る事を確認してその日の調整は終わりました。
調整4日目(2023/01/06 金曜日)
16時までデュエマのCSに参加していました。4-2のオポ落ちでした、残念。
大会前日という事でルギアと数戦してスリーブ入れ替えをする事にしました。最終的にはルギア対面の勝率は5分に近い微不利までもっていく事ができました。その後、スリーブ替えとデッキのリストを作って提出するためにデッキの枚数を確認していた時に事件が起きました。
本来森の封印石が2枚必要なのに、森の封印石を1枚購入することをすっかり忘れていました。これに気づいた私たちはとても慌てていました。店に森の封印石が置いてある事に懸けるという択もありでしたが、置いてなかったらジャッジキルされる恐れがありこの案は却下となりました。どうするかを考えている時にかちゃえもん先生の隣にいた理師が
「このデッキ、ミュウに不利付いているからドラピオンにしたら?」
という意見を聞いて森の封印石の2枚目はドラピオンVになりました。
そんな感じで様々なトラブルがありながらも無事(?)にデッキが完成しました。
第12章 最終決戦
リスト解説
当日使用したデッキリストはこんな感じです。
今回のコンセプトは雪道マリィや雪道ツツジで相手の動きを鈍らせて、そのうちにベンチやバトル場を育てて、ギャロップのヒートブーストやこだわりベルトなどの火力アップアイテムを使ってVstarをワンパンしよう!です。
それではリスト解説の方をしていきます。
・ビクティニVMAX×3、ビクティニV×3
コンセプトなので必須、Vバレットのビクティニはフレアシュートを打った後にエネルギーをもう一度付け直す事が難しいと感じて不採用。それでも1枚だけピン投しても良かったかもしれない。
・かがやくリザードン×1
サブアタッカーその1、ビクティニが倒された後に滝壺+キバナ(手張りでも可)+入れ替え(逃げるでも可)で即座に250ダメージを叩き出せるのがやはり強かった。
・ポワルン
当日1番テキスト確認をされたカードであり、採用されるまでは私自身も存在を知らなかったカード。
サブアタッカーその2であり、逃げエネが0でポケモンが倒されたときに前に出すポケモンとして採用しました。
技の高気圧ブラストは3エネ要求と重たいものの、150ダメージと非Vの非進化の炎タイプの中では高水準であり、追加効果でスタジアムが破壊できるので、相手の雪道を破壊する事ができます。自分の滝壺を破壊しないように気を付けよう!!!(1敗)
・ギャロップ×2、ポニータ×2
コンセプトなので必須、2体を展開すれば10章のギャロップの所で前述したとおり、火力が310になりおまもり付きのVstarや一部のVMAXをワンパンする事ができるので進化ラインは2‐2としています。
HP60のポニータを採用している理由はビクティニなどのアタッカーが倒しそこなったポケモンを1エネ20ダメージで狩る可能性がある為にこのポニータを採用しています。
・クロバットV×2、ネオラントV×1
展開札として採用しました。雪道マリィをしていくデッキですが、進化ラインを2種類採用しているので、展開するにあたってパーツを揃える為に必要だということで採用しました。クロバットは序盤の展開をサポートする役割として序盤に1枚、そして終盤のボスやセレナを呼び込む役割があるため終盤に1枚使いたいカードだと思い合計2枚採用しました。
ネオラントは中終盤にボスの指令やセレナを引っ張ってきたり、ピン投されているツツジやキバナ、クララを持ってこれる凄く偉いカードということで採用しました。
・ドラピオンV×1
環境2番手であるミュウに対して不利が付いていたので、採用しました。ドラピオンでミュウVMAXを倒すと残りのサイドが3枚になるので、ヒートブースト×2+ボスの指令+かえんばくでミュウVMAXをワンパンしたり、ゲノセクト2体にダイビクトリーを連打して勝てたりとプレイに余裕ができるのでお勧めです。
・ハイパーボール×4、クイックボール×3、進化のおこう×2
展開札として採用しました。2種類の進化ラインを採用している為に後述するキャプチャーエネルギー2枚と合わせて合計11枚採用しています。優先度としては
ハイパーボール
クイックボール
キャプチャーエネルギー
進化のおこう
主にこんな感じです。
・ポケギア3.0×2
主にサポートを引っ張ってくる役割として採用しました。ネオラントの時と同じように中終盤にボスの指令やセレナを持ってこれる可能性がある他に雪道ケアとしての役割があります。
雪道を貼っているとクロバットやネオラントが使えなくなり、自分の動きが弱くなる場合があるので自分や相手の雪道ケアとしての役割も果たしてくれています。もう少し増量してもいいかもしれません。
・あなぬけのひも×2、ポケモン入れ替え×1
入れ替えとして採用しました。ベンチのポケモンに滝壺でエネを付けた後に入れ替えて攻撃するという動きの為に採用した他に、現環境にはアルセコケコ空ピカというデッキタイプがあり、カプコケコVMAXのダイショックでバトル場のポケモンを麻痺にして行動を不能にする動きに対しての解決札としての役割があります。環境に麻痺を多用してくるデッキがあればもう少し多くしてもいいかもしれません。
・こだわりベルト×2
火力増加アイテムとして採用しました。必須枠です。
・森の封印石×1
無難に強いカードです。対戦中に好きなカードを持ってこれるので、雪道ケアとしての役割も果たしてくれます。このデッキにはVstarが採用されていないので必須枠です。2枚あるとサイド落ちもケアできるのでいいと思います。
・マリィ×4
コンセプトなので確定枠です。引ける枚数が博士と比べると少ないので序盤は博士をメインに打ち、中終盤にマリィを打つ事を意識しましょう。雪道と組み合わせた時の強さは尋常ではない。
・博士の研究×2
主に序盤や雪道で事故った時に打ちたいカードです。ポケギアやネオラント、クロバット、森の封印石などからアクセスできるため2枚採用です。
・ボスの指令×2
ビクティニの相棒です。主に終盤に相手のポケモンを前に出させてとどめを刺したり、雪道下でボスの指令を使って逃がせないポケモンを前に出させて、相手の攻撃ターンを遅らせてチャンスを生み出したりします。
前述したとおり様々なカードからアクセスできる為、2枚採用です。
・セレナ×2
ボスの指令とかんこうきゃくを合体させたカードです。強さに関しては10章で述べたのでここでは説明を省きます。非V対面では下の効果が使い物にならない場合があるのでそれを考慮しての2枚採用です。
・ツツジ×1
コンセプトなので確定枠です。ビクティニというデッキはどうしても最初に倒されるのがビクティニVMAXになる場合が多く、倒された番の返しに雪道とツツジを上手く嚙み合わせられると相手の動きが鈍くなるので、鈍くなった隙にベンチを育成して次の攻撃の機会に備えるという使い方もできます。中終盤に1回使えたらいい上にアクセス手段が豊富なので1枚採用です。
・キバナ×1
倒された番の返しにキバナを使ってポワルンやかがやくリザードンにエネを付けた後に状況に応じて好きなカードを持ってこれるので強いです。枚数は前述の通り1枚です。
・クララ×1
かがやくリザードンを2回使いたい場合やヒートブースト用のエネルギーを確保したいときに使います。枚数は前述の通り1枚です。
・マグマの滝壺×2
エネ加速をするために採用しています。枚数はゲーム内で1~2回使えたらいいということでサイド落ちを考慮して2枚採用です。
・頂への雪道×2
コンセプトなので確定枠。枚数は前述したとおりゲーム内で1回使えたらいいということでサイド落ちを考慮して2枚採用です。
・キャプチャーエネルギー×2
ボール系統と同じく展開札、そしてエネルギーとして採用しました。このデッキのアタッカーは大体炎無~で構成されているため、攻撃する番までに炎エネルギーが1枚でも付いていたらいいので炎エネルギーの2枠をキャプチャーエネルギーに差し替えました。
・基本炎エネルギー×8
8枚でちゃんと動かせたので8枚にしています。枠があればもう1枚あればよかったと思います。
当日のマッチアップ
1戦目ダークライVstar 後攻 勝ち
相手に先攻を取られたものの、相手に盤面を展開をされずに番を返してきたので雪道を貼って相手の動きを遅らせた隙にビクティニでダイビクトリーを連発して勝ちました。
ボスの指令を使用したときにガラルファイヤーVとダークライVがいたのですが、間違えてガラルファイヤーVを前に出して倒してしまい、次の相手のターンにダークライVstarに進化する場合を考慮するのを忘れていました。結果として次の自分の番にあなぬけのひもで相手がベンチにいたクロバットVを出してくれたのでなんとか勝つことができましたが自ら要求値を上げてしまうようなプレイをしてしまいました。
2戦目 ルギアVstar 先攻 勝ち
相手のスタートがバケッチャだったので雪道を貼ることによって相手の動きを鈍らせることができました。その後はビクティニのダイビクトリーやかがやくリザードンのかえんばくで攻撃をしてギリギリ勝つことができました。
3戦目 アルセコケコ空ピカ 後攻 勝ち
今度は相手に先に雪道を貼られてしまい、こちらの動きがとても渋くなったものの、攻撃されるまでの間になんとか展開をする事ができて終盤の時にダイショックを打たれて麻痺にされたものの、山札にポケモン入れ替えを残しているのは分かっており、後は手札にある1枚のポケギアでドロサポを引っ張ってくることができればほぼ勝てるという状況であり、引っ張ってこれなければ、勝つことができないので投了することも視野に入れていましたが、自分がポケギアを打つ前に相手が投了して決着がつきました。
ちなみにポケギアでみた7枚の中にはポケモン入れ替えにつながるカードはありませんでした。(本当に申し訳ないです…)
4戦目 キュレムパルキア 後攻 勝ち
キュレムが見えた瞬間に絶望しました。正直投了も視野に入れていましたが、初手に雪道を抱えていた事もあり、雪道込みで相手の動きがとても鈍くなることに全てを懸けました。結果としては次の相手の番に相手のキュレムがVMAXにならなかった上に、こちらのビクティニはVMAXになることに成功してダイビクトリーを打ってテンポをつかむ事に成功しました。そのままテンポよくパルキアとパルキアVstarを倒して勝つことができました。
という事でなんとビクティニで予選を全勝することに成功しました!!!!!最後に勝った瞬間は喜びと戸惑いと感動が入り混じった謎の感情になっていました。全勝したので、予選の順位発表が来るまでゆっくり待つことができました。こうして待つ程10分弱、遂に予選の順位が発表されました。その結果は…
なんと予選1位でした!!!!!!!!!!!!
この時はとても震えた記憶があります。そうして人生初のトーナメントへと上がることになりました。デッキチェックの為にジャッジの方にデッキを渡して昼休憩へと行きました。
昼飯を食べられる所を探している最中に予選2回戦で当たった人と遭遇して一緒に軽く軽食を食べながら色々雑談をしていました。ちなみにその予選2回戦を戦った人は予選を7位で抜けたらしく、話を更に聞いてみると最終ターンに手札にマリィを持っていたという話を聞いて震えが止まりませんでした。
そんな感じで昼休憩を挟んで、決勝トーナメントの1回戦が遂に始まります。
決勝トーナメント
1戦目 レジギガス 後攻 負け
レジアイスが見えた瞬間に10秒くらい顔を下に突っ伏していました。レジギガスというデッキは非Vが主体のデッキであり、雪道が刺さらない対面です。その上で私はドラピオンスタートだったので、完全に終わりました。圧倒的不利対面、刺さらない雪道、ドラピオンスタート、後攻スタート、どう考えてもここから捲れるビジョンが見えません。一応かがやくリザードンやポワルン、ビクティニVで善戦するも2-6でゲームセット。私と相棒との最後の挑戦はトナメ1没best8という不甲斐ない結果で幕を閉じました。
第13章 終わりに
そんな感じで私の挑戦の最終戦績は以下の通りです。
2022シティリーグS5 12位
2023シティリーグS2 予選全勝1位通過 最終順位8位
正直マッチング運とかなんやらでとても豪運だったなと思っています()
そして、ビクティニとこの2年間を戦い続けてきて「1つの物事に対して好きという感情だけで貫き通すという事はとても難しい」という事を再認識させられました。最初の頃はただただ楽しく苦痛といったマイナスな思考は特にはありませんでしたが、時間が進むにつれて様々な困難が発生してくるものです。
実際に今年の3月頃に調整をしていた時は、当時の環境トップであるミュウに何度も負け続けてメンタルがボロボロになった記憶もあります。それでも諦めずに調整をし続けたのは好きなデッキを使って勝ちたいという勝利に対しての執念だったのかなと思います。
その時は3-1のオポメント落ちという悔しい結果で終わってしまいましたが、最終的にDレギュ最後のシティリーグでbest8を獲れたのはとても嬉しかったです。この経験はいずれ糧になると信じています。
この先のポケカ生活としては、ひろがるほのおのビクティニがレギュ落ちしたり、exが出ることもありビクティニで戦える気がしないので、ビクティニを使う事は辞めて、自由に様々なデッキを使っていこうかなと思います。(誰得情報だよ)
最後にはなりましたが、構築を提供してくださったかちゃえもん先生、支えたりアドバイスをくれたチームりちっちのメンバー、対戦してくださった方々や大会の運営をしてくださった店舗様やジャッジの方々、そして最後までこの記事を読んでくださった方々、本当にありがとうございました!!!!!
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